NISAの始め方は簡単!NISA口座開設の流れやおすすめの証券会社を紹介
(画像=Wealth Bridge編集部)

投資によって出た利益が非課税になる、個人投資家の強い味方となる制度が「NISA」です。投資に慣れていない人にとっては仕組みや始め方が難しそうに感じるかもしれませんが、実はそんなことはありません。

ここでは、NISAの始め方やおすすめの証券会社注目の銘柄などについて詳しく解説していきます。

NISAを始めるには、口座の開設が必要です。まだ口座を持っていない方は、SBI証券や楽天証券などのネット証券がおすすめです。

\NISA口座の開設数No.1/

  1. NISAとは?初心者向けに詳しく解説
    1. 一般NISA
    2. つみたてNISA
    3. ジュニアNISA
    4. 新しいNISA
  2. NISAの始め方
    1. step1 金融機関で口座開設
    2. step2 NISA口座の開設
    3. step3 投資する金融商品を選ぶ
    4. step4 注文する
  3. NISAでおすすめの証券会社ランキング
  4. NISAを始める方におすすめの証券会社5選
    1. おすすめの証券会社1:SBI証券
    2. おすすめの証券会社2:楽天証券
    3. おすすめの証券会社3:松井証券
    4. おすすめの証券会社4:SMBC日興証券
    5. おすすめの証券会社5:GMOクリック証券
  5. NISAが利用できる金融機関
  6. NISAを始める前に知っておきたいこと
    1. クレカ積立を活用する
    2. 非課税投資枠を使い切る
    3. ロボアドバイザーを活用する
  7. 始める前に知っておきたいNISAの注意点
  8. NISAを始めるタイミング
  9. 一般NISAについてのQ&A
    1. 複数の金融機関で開設できる?
    2. 口座の開設先を別の金融機関に変更できる?
  10. つみたてNISAについてのQ&A
    1. つみたてNISA勘定で購入したものはいつでも売却できる?
    2. 購入できる商品は金融機関によって違う?
  11. NISAを始めて資産形成し、将来に備えよう

NISAとは?初心者向けに詳しく解説

NISAを始める前に、NISAがそもそも何なのか確認したい…

質問者①
編集部

一定の金額内で購入した金融商品から得られる利益が、非課税となる制度です。

株式や投資信託などの投資で得た利益は、通常約20%の税金が課されます。一方でNISAの制度を使うと、非課税投資枠内での投資であれば、利益や配当に対する税金がかからなくなります

NISAの種類には一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの3種類があります。

■2023年までのNISA

一般NISAつみたてNISAジュニアNISA
非課税保有期間5年間
(2027年まで)
20年間
(2042年まで)
5年間
年間非課税枠120万円40万円80万円
投資可能
商品
株式
投資信託
ETF
REIT
基準を満たした
一部の投資信託
株式
投資信託
ETF
REIT
対象年齢18歳以上18歳以上0歳~17歳
※2024年以降のジュニアNISAは、5年間経過しても18歳まで非課税で保有可能
出典:金融庁|NISAとは?

1人あたりNISA口座は1つのみ保有することができ、18歳以上の人は一般NISAとつみたてNISAのいずれかを選択することになります。

「ジュニアNISA」「つみたてNISA」「一般NISA」から複数の口座は開設できる?
(画像=Wealth Bridge編集部)

2024年1月からは、一般NISAとつみたてNISAは自動的に新しいNISAへ切り替わり、併用できるようになります

一般NISA

一般NISAは、ある程度まとまった資金がある人や投資経験者におすすめのNISA口座です。リスクの高い個別株やIPO(新規公開株)にも投資できます。

年間の非課税投資枠は120万円でつみたてNISAの3倍あり、一括投資ができるのが特徴です。一般NISAで新たに金融商品を購入できるのは2023年12月末までですが、2023年中に購入した金融商品は、制度終了後も2027年12月末まで非課税で保有できます

つみたてNISA

つみたてNISAは、少額から投資を始めたい初心者におすすめのNISA口座です。投資できる商品は金融庁が厳選した232本の投資信託とETFに限られており、長期投資に適した銘柄を確実に選べます。

原則として月3万3,333円までの積立投資しかできないようになっており、少しずつ積み立てていくことで株価下落時の損失リスクを分散できます。

つみたてNISAも一般NISAと同様、新たに金融商品を購入できるのは2023年12月末までです。2023年中に購入した金融商品は、制度終了後も2042年12月末まで非課税で保有できます

ジュニアNISA

ジュニアNISAは、17歳までの子供や孫(未成年者)がいる人におすすめのNISA口座です。口座の名義は未成年者ですが、口座の申し込みや投資した商品の管理、運用は両親や祖父母が行います。

投資できる商品は、一般NISAと同様です。未成年者が18歳になるまでは出金できませんが、ジュニアNISA制度が終了する2024年以降はいつでも出金できます。一般NISAやつみたてNISAと同様に、新規投資ができるのは2023年12月末までです。

新しいNISA

新しいNISAは、2024年1月に始まるNISA口座です。2023年までに一般NISAやつみたてNISA口座を持っている人は、自動的に開設されます。

■新しいNISAの概要

つみたて投資枠成長投資枠
年間投資枠120万円240万円
非課税保有期間無期限無期限
非課税保有限度額1,800万円
(うち、成長投資枠は1,200万円)
口座開設期間恒久化恒久化
投資可能商品つみたてNISAと同様一般NISAとほぼ同様(※)
対象年齢18歳以上18歳以上
※一般NISAで投資できたレバナスや毎月分配型の投資信託などには投資できない
出典:金融庁|新しいNISA

年間投資枠は現行のつみたてNISA、一般NISAのそれぞれ3倍、2倍に拡大し、併用可能になります。新しいNISAは現行NISAの恒久化ともいわれ、生涯非課税で保有し続けることが可能です。

新しいNISAについて詳しくは、関連記事やSBI証券の動画で解説しています。

NISAの始め方

NISAを始めるにはどうすればいいの?

質問者①
編集部

金融機関の口座とNISA口座を開設し、NISA対象の金融商品に投資することで、NISAを利用することができます。

NISAをはじめるためには、いくつかのステップを踏む必要があります。それぞれのステップについて、以下に解説していきます。

step1 金融機関で口座開設

NISAをはじめるための最初のステップは、金融口座での口座開設です。証券会社や銀行など、NISAを扱っているそれぞれの金融機関で、口座を開設しましょう。すでにNISAを扱っている金融機関の口座を持っている場合、このステップは省略します。

NISAを始める方におすすめの証券会社5選はこちら

step2 NISA口座の開設

金融機関で口座開設が完了したら、今度はその金融機関で利用できるNISA口座を開設します。

金融機関をまたいでNISA口座を所有したり、同金融機関内で複数のNISA口座を持ったりすることはできません。また、NISA口座の開設には税務署の審査があるため、口座開設の申請から実際の取引開始までは2~3週間程度必要です。

時間に余裕を持って申請するようにしてください。

step3 投資する金融商品を選ぶ

NISA口座の開設が完了したら、次に投資したい金融商品を選びましょう。NISAを利用して投資できる商品は金融機関によって異なります。また、つみたてNISAで注文できる金融商品は、特定の投資信託のみです。投資したい金融商品の取り扱いがある金融機関を選択します。

step4 注文する

投資する金融商品を選んだら、いよいよ注文します。

注文方法に関しては、基本的にはそれぞれの金融機関ごとに設けられた通常の方法と同様に進めます。例えばSBI証券であれば注文時の預り区分の選択を「NISA預り」に、楽天証券の場合は注文時の口座区分を「NISA」にすることで、NISAを利用して金融商品を注文することが可能です。

\NISA口座の開設数No.1/

NISAでおすすめの証券会社ランキング

当メディアのランキングは各社の公式ホームページを基に編集部の独自の調査や専門家へのヒアリングに加え
実際のユーザー様からの口コミや評判を参考にランキングを判断しています。
ランキングの根拠についてはこちら
※国内株式手数料に関して
  • SBI証券:2023年9月30日(土)発注分からオンライン取引のみ無料化
  • 楽天証券:2023年10月1日(日)発注分から無料化※適用には手数料コース「ゼロコース」の選択が必要

NISAを始める方におすすめの証券会社5選

NISAをはじめる場合におすすめの証券会社はありますか

質問者①
編集部

会社ごとに異なる強みがあるので、その強みと自分の希望がマッチしているところを選ぶことが大切です。

ここでは、NISAをはじめるのにおすすめの証券会社について、その特徴やメリット、デメリットを解説します。

NISAを始める方におすすめの証券会社5選

おすすめの証券会社1:SBI証券

SBI証券は、投資初心者から上級者まで満足できる取扱銘柄の豊富さが特徴です。

最低100円から一般NISAやつみたてNISAを始めることができ、少額投資にも対応しています。また、NISA口座での国内株式売買手数料や海外ETF手数料、投資信託売買手数料が無料となっており、手数料の安さも魅力です。

社名 SBI証券
売買手数料 国内株式の売買手数料無料、海外ETF買付手数料無料
取扱商品 国内株式、外国株式、投資信託
IPO対応
メリット
  • 外国株式やIPO銘柄も扱っており、取扱商品が豊富
  • 手数料が安く、NISAのメリットを最大化できる
  • TポイントやPontaポイント、dポイントを貯めて投資に使える
  • 三井住友カードのクレカ積立でVポイントが貯まる
デメリット
  • 基本的には自分自身で投資先を選ぶ必要がある
  • 公式サイトやアプリが初心者には優しくない

SBI証券のおすすめ銘柄紹介

SBI証券のNISAで投資できるおすすめ銘柄を紹介します。

1. SBI・全世界株式インデックス・ファンド

低い信託報酬で日本を含む世界中の株式に分散投資できる投資信託です。

■SBI・全世界株式インデックス・ファンドの概要

運用会社 SBIアセットマネジメント
信託報酬
(年率)
0.1102%
基準価額 18,203円
トータルリターン
(3年・年率)
21.31%
出典:SBI証券
(2023年6月21日時点)

2. SBI・先進国株式インデックス・ファンド

低い信託報酬で日本やアメリカをはじめとした先進国の株式に分散投資できる投資信託です。

■SBI・先進国株式インデックス・ファンドの概要

運用会社 SBIアセットマネジメント
信託報酬
(年率)
0.1022%
基準価額 17,979円
トータルリターン
(3年・年率)
21.92%
出典:SBI証券
(2023年6月21日時点)

\三井住友カードでクレカ積立ができる/

おすすめの証券会社2:楽天証券

楽天証券はNISAの取引やクレカ積立などで楽天ポイントを貯めることができるため、楽天経済圏のユーザーには楽天証券がおすすめです。

取扱銘柄も豊富で、投資に関するお役立ち情報が発信されており、勉強会やセミナーを定期的に開催しているので、初心者も学びながらNISAを始めることができるでしょう。

社名 楽天証券
売買手数料 国内株の売買手数料無料、海外ETF買付手数料無料
取扱商品 国内株式、外国株式、投資信託
IPO対応 ×
メリット
  • 国内株式の売買手数料が無料、海外ETFの買付手数料は全額返還
  • クレカ決済で楽天ポイントが貯まる
  • NISAで購入できる海外株式も豊富
  • 初心者向けの投資コンテンツが充実
デメリット
  • NISA口座でIPO投資ができない
  • つみたてNISAをスマホアプリで購入できない

楽天証券のおすすめ銘柄紹介

楽天証券のNISAで投資できるおすすめ銘柄を紹介します。

1. 楽天・全米株式インデックス・ファンド

「楽天VTI」とも呼ばれ、米国株およそ4,000銘柄に分散投資できる投資信託です。

■楽天・全米株式インデックス・ファンドの概要

運用会社 楽天投信投資顧問
信託報酬
(年率)
0.132%
基準価額 22,577円
トータルリターン
(3年・年率)
23.68%
出典:楽天証券
(2023年6月21日時点)

2. 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

投資経験者にも人気がある米国ETF「VT」に投資できる投資信託です。

■楽天・全世界株式インデックス・ファンドの概要

運用会社 楽天投信投資顧問
信託報酬
(年率)
0.132%
基準価額 18,668円
トータルリターン
(3年・年率)
21.22%
出典:楽天証券
(2023年6月21日時点)

\楽天ポイントが投資に使える/

おすすめの証券会社3:松井証券

創業100年以上の歴史を誇る松井証券は、日本で初めて本格的なインターネット取引を取り入れた証券会社として知られます。

初心者でも安心できる手厚いサポート体制に定評があり、Q&Aコンテンツが充実しているだけでなく、専用フォームやフリーコールでの問い合わせやリモートサポートにも対応している証券会社です。

社名 松井証券
売買手数料 株式の売買手数料無料、投資信託の購入時手数料無料
取扱商品 国内株式、米国株式、投資信託
IPO対応
メリット
  • ロボアドバイザーによる投資の提案を受けられる
  • 100円からつみたてNISAを始められる
  • 「株の取引相談窓口」なら投資の悩み相談が無料
デメリット
  • クレカ積立に対応していない
  • つみたてNISAの積立タイミングは「毎月」のみ

松井証券のおすすめ銘柄紹介

松井証券のNISAで購入できるおすすめ銘柄を紹介します。

1. eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

業界最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimシリーズのなかで最も人気のある投資信託です。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の概要

運用会社 三菱UFJ国際投信
信託報酬
(年率)
0.09372%
基準価額 22,099円
トータルリターン
(3年・年率)
24.68%
出典:松井証券
(2023年6月21日時点)

2. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」の投票で1位になった投資信託です。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の概要

運用会社 三菱UFJ国際投信
信託報酬
(年率)
0.1133%
基準価額 19,322円
トータルリターン
(3年・年率)
21.55%
出典:松井証券
(2023年6月21日時点)

\電話によるサポートが充実/

おすすめの証券会社4:SMBC日興証券

野村証券や大和証券、三菱UFJ証券、みずほ証券と並び、大手証券5社の一角を占めるのがSMBC日興証券です。

ネット証券会社ではなく店舗型の証券会社のため、全国各地に支店があり、投資の相談や投資情報の提供を行っています。歴史と信頼性のある証券会社でNISAを始めたいという人におすすめです。

社名 SMBC日興証券
売買手数料 投資信託の購入・売却手数料無料
取扱商品 国内株式、投資信託
IPO対応
メリット
  • 記事を読んで株が買える投資サービスを提供
  • 取引に応じてdポイントが貯まり、株が買える
  • つみたてNISAの売買手数料が無料
デメリット
  • つみたてNISAの最低投資金額が1,000円と比較的高い
  • つみたてNISAはオンライントレードのみ

SMBC日興証券のおすすめ銘柄紹介

SMBC日興証券のNISAで購入できるおすすめ銘柄を紹介します。

1. ひふみプラス

「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資をする投資信託です。

■ひふみプラスの概要

運用会社 レオス・キャピタルワークス
信託報酬
(年率)
1.078%
基準価額 51,675円
トータルリターン
(3年・年率)
7.35%
出典:SMBC日興証券
(2023年6月21日時点)

2. 年金積立 Jグロース

中長期的な成長や配当をはじめとした株主への利益還元が期待できる日本株に厳選して投資する投資信託です。

■年金積立 Jグロースの概要

運用会社 日興アセットマネジメント
信託報酬
(年率)
0.902%
基準価額 40,008円
トータルリターン
(3年・年率)
15.28%
出典:SMBC日興証券
(2023年6月21日時点)

SMBC日興証券のNISAの始め方

SMBC日興証券でNISA口座を開設する場合、NISA申請書や本人確認書類などの郵送が必須です。口座開設の流れを見ていきましょう。

口座開設の流れ

  1. SMBC日興証券の総合口座を持っていない人は総合口座を開設する
  2. SMBC日興証券のサイトもしくはNISA専用ダイヤルからNISAに申し込む
  3. NISA口座開設書類を請求する
  4. 送付されたNISA申請書に必要事項を記入する
  5. NISA申請書や本人確認書類を返送する
  6. 税務署の審査が完了したらNISA口座が開設され、取引開始

おすすめの証券会社5:GMOクリック証券

GMOクリック証券はFX取引高が世界一位の証券会社です。大手IT企業であるGMOインターネットのグループ会社のため安心感があり、手数料は業界最低水準です。

ただし、つみたてNISAの取扱いがないため、FXや株式などとあわせて一般NISAにチャレンジしたいという人におすすめします。

社名 GMOクリック証券
売買手数料 売買手数料無料
取扱商品 国内株式、外国株CFD、投資信託
IPO対応
メリット
  • 手数料が業界最低水準の安さ
  • PCやスマホ向けのツールが充実
  • フリーダイヤルやメールでのサポートが充実
デメリット
  • つみたてNISAの取扱いがない
  • 初心者向けの情報発信が少なめ

GMOクリック証券のおすすめ銘柄紹介

GMOクリック証券のNISAで購入できるおすすめ銘柄を紹介します。

1. SMT 日本株配当貴族インデックス・オープン

日本株のなかで、10年以上配当を増やしている企業を中心に投資する投資信託です。

■SMT 日本株配当貴族インデックス・オープンの概要

運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント
信託報酬
(年率)
0.462%
基準価額 19,352円
トータルリターン
(3年・年率)
18.44%
出典:SMBC日興証券
(2023年6月21日時点)

2. ニッセイ日経225インデックスファンド

直近上昇が著しい日経平均株価に連動した運用成果を目指す投資信託です。

■ニッセイ日経225インデックスファンドの概要

運用会社 ニッセイアセットマネジメント
信託報酬
(年率)
0.275%
基準価額 40,713円
トータルリターン
(3年・年率)
16.31%
出典:SMBC日興証券
(2023年6月21日時点)

GMOクリック証券のNISAの始め方

GMOクリック証券でNISA口座を開設する場合、口座開設申込書や本人確認書類などの郵送が必要です。口座開設の流れを見ていきましょう。

口座開設の流れ
  1. GMOクリック証券の総合口座を持っていない人は総合口座を開設する
  2. 会員ページにログインし、「マイページ>口座開設状況>NISA口座>口座開設」からNISAに申し込む
  3. 送付されたNISA口座開設申込書に必要事項を記入する
  4. 口座開設申込書と本人確認書類などを返送する
  5. 税務署の審査が完了したらNISA口座が開設され、取引開始

NISAが利用できる金融機関

NISAはどの金融機関で利用できるの?

質問者①
編集部

証券会社を筆頭に、銀行や投信会社などで利用できます。

NISAは以下の金融機関で取り扱っています。

金融機関
  • 証券会社
  • 銀行・信託銀行
  • 投信会社
  • 郵便局
  • 農協
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • 労働金庫
  • 生命保険会社

NISAの取り扱いの有無や、NISAを活用して投資できる商品は個々の金融機関によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

NISAを始める前に知っておきたいこと

NISAを始める前に知っておくべき運用のポイントは?

質問者①
編集部

クレカ積立を活用すること、非課税投資枠を使い切ること、ロボアドバイザーを活用することです。

NISAを賢く運用するためにも、知っておくべき運用のポイントや注意点が存在します。

ここからは、NISAを始める前に知っておきたい以下の3つのポイントについて解説していきます。

クレカ積立を活用する

つみたてNISAや一般NISAなどで投資信託の積立投資を行う場合、クレカ積立を活用することをおすすめします。クレカ積立とは、積立投資の引き落としをクレジットカード決済で行うことで、積立金額に応じてポイントが付与されるという仕組みです。

NISAの始め方は簡単!NISA口座開設の流れやおすすめの証券会社を紹介
(画像=Wealth Bridge編集部)
SBI証券楽天証券マネックス証券auカブコム証券
クレカ積立対応
カード
三井住友カード楽天カードマネックスカードau PAYカード

毎月コツコツ積立てるだけで、その金額に応じたポイントを貯めることができるため、非常にお得です。

日常的に活用しているクレジットカードやポイントがある場合は、提携している証券会社を選ぶことをおすすめします。

非課税投資枠を使い切る

NISAの始め方は簡単!NISA口座開設の流れやおすすめの証券会社を紹介
(画像=Wealth Bridge編集部)

つみたてNISAは年間40万円、一般NISAは年間120万円、ジュニアNISAは年間80万円まで非課税の投資枠が用意されています。

非課税投資枠を使い切れない場合は、ボーナス積立を活用するとよいでしょう。ボーナス積立とは、年2回までのボーナス月に積立金額を増やせる仕組みのことです。

また、100円からの積立投資に対応している証券会社もおすすめです。非課税投資枠の上限にわずかに足りない場合、細かな金額調整ができます。

ロボアドバイザーを活用する

ロボアドバイザー(ロボアド)の活用も、投資初心者におすすめです。効率的に投資先を選んだり、運用方針を決めたりできるため、初心者でも安心してNISAにチャレンジできるでしょう。

ロボアドバイザーとは
  • プロが活用する投資理論などをもとに、1人ひとりに最適な投資プランを提案するサービスのことです。

始める前に知っておきたいNISAの注意点

開設できるNISA口座は、1人につき1口座のみです。複数の金融機関でNISA口座を開設することもできません。そして、NISA口座では、一般NISAもしくはつみたてNISAのどちらか1つのみを運用することになるため、あらかじめどちらのNISAを選択するか検討しておきましょう。

NISAの取扱銘柄や手数料などは証券会社によって異なる点にも注意が必要です。投資したい金融商品がある場合、事前に気になる証券会社での取扱いがあるか確認しておくとよいでしょう。また、手数料は利益を圧迫するコストになるため、できる限り安く設定されているところを選ぶのをおすすめします。

そして、NISAは必ず利益が出る訳ではないことも覚えておいてください。例えば、積立投資を長期にわたり続けると元本割れするリスクは低くなる傾向ですが、絶対に元本割れしないということは保証されません。NISAに全ての財産を投資するのではなく、余力のある資金から投資に回していくとよいでしょう。

NISAを始めるタイミング

NISAを始めようと思ったタイミングで、すぐにチャレンジするべきと言えます。NISAの制度には期限があり、始めるのが遅くなると最大限のメリットを享受できなくなってしまう可能性があるためです。

つみたてNISAは現時点で2042年まで投資できるため、2022年に始めると最長20年間の非課税期間をフルで活用できます。しかし、2023年から始めると19年、2024年から始めると18年といったように、始めるタイミングが遅れると活用できる非課税期間が短くなってしまいます。

また、積立投資は運用期間が長ければ長いほど元本割れのリスクを低減できるので、その観点からも早めに始めることをおすすめします。

一般NISAについてのQ&A

複数の金融機関で開設できる?
NISA口座は1人一口座となっており、複数の金融機関で開設することはできません。

金融機関によって手数料や取扱商品が異なるため、事前に検討してからNISA口座を開設する金融機関を選びましょう。
口座の開設先を別の金融機関に変更できる?
変更することは可能ですが、年単位の変更となります。変更の際は、今のNISA口座を閉じ、改めて新たな金融機関でNISA口座開設することとなり、手続きに時間が掛かるため注意しましょう。

基本的には変更したい年の前年10月1日から、変更したい年の9月30日までに手続きを行う必要があります。

ただし、変更したい年の1月1日以降で買付を行ってしまうと、その年分については口座の変更ができず、翌年の変更となります。

つみたてNISAについてのQ&A

つみたてNISA勘定で購入したものはいつでも売却できる?
つみたてNISA勘定で購入した投資信託やETFはいつでも売却可能です。ただし、つみたてNISAは長期の積立投資で資産を形成することを目的としています。

積立投資は長期間保有し続けることで元本割れのリスクを低減させられる傾向があるため、基本的には長期で保有することを目指して投資するとよいでしょう。
購入できる商品は金融機関によって違う?
金融機関によって異なります。証券会社ではETFや投資信託、銀行や郵便局では投資信託が購入できます。

また、証券会社でも取り扱っている銘柄や商品のラインアップは会社ごとに異なるため、よく比較検討した上でNISA口座を開設する金融機関を選ぶことがおすすめです。

NISAを始めて資産形成し、将来に備えよう

一定の金額内で購入した金融商品から発生する利益に税金がかからないNISAは、将来的な資産形成にぴったりな制度であると言えます。

この記事ではNISAの始め方やNISAでおすすめの証券会社などを紹介してきました。今回の内容を参考にして自分自身に適した証券会社を選び、NISAを始めてみてはいかがでしょうか。

関連記事
【初心者必見】おすすめ証券会社10選!基本情報からおすすめポイントまで徹底解説
つみたてNISA口座開設におすすめの証券口座10選!口座の選び方も解説
【どんな人におすすめ?】人気のネット証券・楽天証券とSBI証券の特徴を徹底比較!
NISAの最大のデメリットとは?失敗しないために知っておきたいポイントを徹底解説!
【種類別】ETFのおすすめ銘柄は?特徴やメリット・購入できる証券会社を紹介