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大日本印刷賞

大気のうた

私たちをやさしく包み込む大気は、すべての生命に欠かせないもの。テーマ「大気のうた」には、その清々しさを後世に残したいという思いが込められています。荘厳さ、勇壮さ、躍動感、静寂の美など、季節や環境によって大気が見せる顔はさまざま。昨年の優秀賞「山頂にて」は、青空に立ち上る雲の様子が、天を目指す龍の姿を思わせる作品でした。大気の声をいきいきととらえ、自然の素晴らしさを伝える一枚を楽しみにしています。

大日本印刷賞
優秀賞
画題「高原の朝」
斎藤竹男(77歳)
無職
福島県福島市
受賞者のコメント
福島県・磐梯高原での朝の光景です。2007年9月のこの日は朝から天候がよく、うっすらと霧がかかっていました。6時頃、日が昇るのを待って、畑にあるくるみの木をバックにそば畑に朝日が輝く一瞬をとらえました。すがすがしい高原での撮影には心を洗われます。
審査員評価
日の出の澄み切った空気感を見事に描写した優秀賞、夕焼けに染まる龍のような形の雲を勢いをもってとらえた「夕焼けに染まる雲龍」、凍り付いた水のしぶきが透明感と自然の厳しさを感じさせる「凍て付く」と、大気のありかたが多角的に表現されていました。
大日本印刷賞
佳作
画題「夕焼けに染まる雲龍」
野々川知徹(26歳)
会社員
大阪府吹田市
大日本印刷賞
佳作
画題「凍て付く」
松本研一(57歳)
自営業
岡山県岡山市
企業コメント
DNP大日本印刷グループは、VOC(揮発性有機化合物)の削減、廃棄物のゼロエミッション、環境配慮製品の開発などに積極的に取り組んでいます。また、地球温暖化防止への対策として、CO2排出量の少ないLNGへの燃料転換やグリーン電力証書の購入なども進め、地球環境の保全と持続可能な社会の実現を目指しています。

そば畑に朝日が降り注ぐ光景を見事にとらえた優秀賞「高原の朝」は、その決定的瞬間を十分に計算し、撮影者が辛抱強く待ったことで写し出せた力作。見る人に太陽の恵みを実感させてくれます。加えて、画面から伝わってくる“静寂のなかの力強さ”がいつまでも心に残る一枚です。
大日本印刷株式会社