大日精化工業賞地球の色、暮らしの色

テーマ:地球の色、暮らしの色

2024優秀賞

画題「紫陽花咲く」
中山光一(72歳)
茨城県土浦市 無職


午前4時ごろ、撮影地に到着。薄暗い中でセッティングを進めていると、筑波山の後方がピンク色に染まり始め、うっすらとした霧の中に集落の明かりがぼんやりと見えました。「こんな一番焼けは、ここでは初めて見るな」。そう思いながら、手前のアジサイが浮き上がるように撮影しました。このような景色がいつまでも残り、農業の営みが続いていくことを切に願います。

2024佳作

画題「感謝」
綾 順博(58歳)
宮崎県宮崎市 会社役員

2024佳作

画題「越の奥」
田嶋豊年(80歳)
福井県敦賀市 無職

2024次点(五十音順)

「厳冬期の朝」荒井慎吾(38) 北海道中川郡
「落日」鴨野昭夫(80) 広島県広島市
「雨の遠足」中村則夫(56) 石川県金沢市
「春満開の奈良」林 正美(58) 奈良県奈良市
「秋 私あなたを待ってたの」細川有加里(44) 長野県北安曇郡

企業コメント

大日精化工業は、今期よりCSR・ESGのマテリアリティに「生物多様性の保全」を追加。気候変動対策、サーキュラーエコノミーの推進と併せ、事業活動を通じて製品のライフサイクル全体にわたり生態系に及ぼす影響を最小限に抑えることに注力しています。また、コロナ禍により一時的に休止していた事業所近隣の自然保護活動への積極参加も再開し、生態系の保護、回復に向けた取り組みを加速させています。

「紫峰」という雅号も持つ筑波山の青紫、朝日に照らされて色づくうろこ雲の赤紫、足元に咲き乱れるアジサイの濃淡の紫。いくつもの紫が重奏してドミナントカラーの美しい景色が作り出された優秀賞の「紫陽花咲く」。筑波山の女体山と男体山の山容がはっきりと分かる場所、アジサイが盛りを迎える季節、夜と朝との境目のわずかな時間と、多様な要素が相まって捉えることができた力作です。

大日精化工業株式会社

審査員評

朝焼けの空、筑波山のシルエット、アジサイといった美しい地球の色が切り取られた優秀賞。「地球」と「暮らし」に対する希望も感じられる作品です。佳作の「感謝」は、朝霧が晴れてきた瞬間を狙った力作です。「越の奥」は各要素でテーマをバランスよく表現しています。