商船三井賞海は、ひとつ

テーマ:海は、ひとつ

2024優秀賞

画題「地球岬の雲海」
齋藤ますみ(52歳)
北海道室蘭市 主婦


北海道室蘭市の地球岬は、春〜初夏にかけて雲海の季節を迎えます。この作品は、6月上旬に撮影しました。近年は、温暖化のせいか秋にも雲海が発生することがあります。また北海道の海も徐々に暖かくなっているようです。今まで普通だった季節の移り変わりがなくなってしまうのではないか。そんな不安を感じつつ、いつまでもあり続けてほしい景色を写真に収めました。

2024佳作

画題「夜明けの風景」
大山照美(82歳)
大阪府茨木市 無職

2024佳作

画題「共栄」
齋藤利奈(39歳)
大阪府茨木市 教育関係

2024次点(五十音順)

「戯れ、青春」明石昇大(23) 大阪府大阪市
「灯台に見守られ」小澤 宏(69 )神奈川県小田原市
「共生」竹内麻希子(39) 兵庫県西宮市
「ダルマを載せて」富山隆志(70) 宮崎県延岡市
「海に賭ける」野田純一(70) 熊本県宇土市

企業コメント

当社は、風力エネルギーを船舶の推進力に変える伸縮可能な帆「ウインドチャレンジャー」を開発し、2022年に当社が保有し運航する貨物船「松風丸」に初搭載しました。「商船三井グループ 環境ビジョン2.2」においても風力活用をGHG排出量削減の重要なアクションに設定。ウインドチャレンジャー搭載船を30年までに25隻、35年までに80隻にする目標を掲げ、量産化および風力利用に特化した次世代船型開発を目指しています。

優秀賞「地球岬の雲海」は、真っ白な灯台が、一つに溶け合った空と雲と海を見守っているように見えます。見ているだけで、静かな安らぎと清々しさが感じられる一枚です。海は、生きる糧のみならず、人々の心に豊かさをもたらす存在でもあります。その唯一無二の美しさを次世代につなげていくことの大切さやその責任について、改めて思い起こさせてくれるこの作品を優秀賞に選出しました。

株式会社商船三井

審査員評

灯台と雲海を見下ろすスケール感のある優秀賞。写真奥に半島を収めたことによって、その先に世界に通じる七つの海が感じられます。佳作の「夜明けの風景」は朝霧の中の釣り人と漁船が切り取られています。「共栄」は、海中のクラゲと海上の光のバランスが絶妙です。