畳表が貼ってある下駄も、紬(つむぎ)や木綿などのふだん着に履くとおかしいんでしょうか?

Q:畳表の草履は格の高いものだと聞いたことがあるのですが、台の表に畳表が貼ってある下駄も、紬(つむぎ)や木綿など、ふだん着に履くとおかしいんでしょうか?

答える人・大久保信子さん

畳表にも、いくつか種類があります。
まず、畳表の草履。これは、鼻緒次第で礼装にも使えます。
礼装用の帯と一緒で、金糸銀糸などが入っている鼻緒だったら、礼装向きだと言えます。
それ以外の鼻緒のものや、畳表が貼ってある下駄だったら、カジュアルな着物に。

ただし、ゆかたに畳表の下駄を合わせるのは、ちょっと不釣合いです。
素足に下駄を履くことで、夏の急な雨や夕立に合った場合でも快活に歩けるもの。
水分を含んでしまう畳表の下駄は、ちょっと野暮に見えますね。

答える人・森 荷葉さん

おかしくはありません。ゆかたに履いてもいいでしょう。

ただし、鼻緒にもよりますが、畳表が貼ってある下駄は、ふつうの下駄より格が上とされます。
それから、素足ですと、汗やほこり汚れが畳目に詰まりやすくなりますので、私は畳表のものを履くときには、ゆかたであっても足袋を履くようにしています。