羽織を着てすわる時、裾を後ろにはねるのは知っています。でも長羽織の時は?

Q:羽織を着てすわる時、裾を後ろにはねるのは知っています。
でも長羽織の時は?
後ろにはねないで椅子にすわって後ろに大きなシワをたくさんつけてしまいます。本当はどうしたらいいの?
(岡山県・Oさん)

答える人・森 荷葉さん

歌舞伎役者の襲名披露の折も落語家の高座をご覧いただいても分かると思いますが、基本的には、羽織は、座る際には後ろに裾をはねるものです。

同じように長羽織の場合も基本的には同じですが、長いので、その分の場所をとるのが問題ですよね。

タクシー、長いすなど、隣人との間隔が狭く、はねるのが難しい場合は、5センチ位の幅で羽織の裾を内側に折り込むとはねる分量が少なくなって、スマートです。

この際、もし外側に折ってしまうと1回折り2回折りくらいでは、動きによって折が元に戻ってしまいます。
内側に折れば、戻ることはほとんどありませんよ。
(答える人・森荷葉さん)