黒っぽい色のゆかたの衿の角が白くなっていました。この原因はなんでしょうか?

Q:黒っぽい色のゆかたを一昨年誂えたのですが今年、取り出してみると、衿の角が擦れて白くなっていました。
もともと黒なので、結構目立つのですがバチ衿なので、ずらして使うこともできず、困っています。
全部で5回くらいしか着ていないのですが、この原因はなんでしょうか? なにか解決策はありますか?

答える人・大久保信子さん

さほど回数を着ていませんから、原因は擦れではなく、汗で変色したのかもしれません。

おっしゃる通り、広衿であれば、自分で幅を調節すればよいのですが、一般的なゆかたのバチ衿であれば、汚れをごまかすのが難しくなります。
悉皆屋さんに相談すれば、広衿に仕立て直しもしてもらえますが、自分で裁縫される方であれば、衿の裏側の縫い目を外して、 さらし布などをあ縫いつけて、広衿にする方法もあります。
手持ちの着物の広衿部分をよく見て、参考にしましょう。

ちなみに、バチ衿は、着やすいので初心者にもお薦めですが、ワンランク上のゆかた姿を目指すなら、広衿仕立てのほうが 胸元もふっくらとなり、優しい着姿に仕上がります。
用途に応じて、仕立てを選ぶようにするといいですね。

答える人・森 荷葉さん

残念ながら、藍染め、化学染料染めに限らず、色の濃いゆかたはどうしても色が抜けます。スレも目立ちます。

ただ、着てしまえば、ご自身が思うほど、ほかの人に色スレを感じさせることはありません。

どうしても気になるようでしたら、衿だけ仕立て替えするという手があります。
バチ衿を広衿にするだけならば、せいぜい数千円で済むはずです。
また、新しく仕立てるときに、繰り越しを多めに取って首に衿が触りにくい仕立てにしてもらうという手もあります。
とはいえ、強引に衿を抜いて着付けると、野暮ったくなるので注意しましょう。