〇「ひとえの帯」って、どこにあるの?

帯には、袷用の帯と夏帯の2種類がある。また季節を問わず、芯を入れずに仕立てる〝八寸帯〟と、芯を入れて仕立てる〝九寸帯〟がある。ひとえの着物には、時季によって袷用の帯と夏帯を使い分ける。袷用の帯から夏帯へ切り替える時季は6月初め~中旬、夏帯から袷用の帯に切り替える時季は9月上旬~中旬と、人によってバラつきがある。

A:いいえ、ひとえ用の帯というも のは存在しません。 答える人・畔蒜(あびる) 恵さん(「itonosaki」オーナー」

「ひとえの時季には、袷用の帯と夏帯を、時季によって使い分けます」。

基本的には、6月と9月のひとえの時季のうち、袷の時季に近いころには袷用の帯を、盛夏に近い時季には夏帯を合わせればいいのだ。

ただし、袷用の帯にも夏帯にも、ひとえに向くものと向かないものがあるという。そう聞けば厄介に思えるが、「見た目や手触りの感覚で判断すればOK。袷用の帯の人と夏帯の人とが混在する時季ですし、明快な答えはありません」

 (七緒vol.49  特集「ひとえの正解」より)

 

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