「CFD取引に興味があるけど、どの証券会社がいいか分からない」「CFD取引を行う証券会社におすすめはあるの?」
CFD取引を行う際は、自分の投資意向に適した証券会社を選ぶことが大切です。本記事では、CFD取引での証券会社の選び方やおすすめの証券会社、CFD取引の概要について解説していきます。
CFD取引で選びたいおすすめの証券会社6選
CFD取引を行うのにおすすめの証券会社は?
どの証券会社がおすすめかは、その人の投資意向によって異なります。証券会社によって取扱銘柄や取引手数料が異なるため、CFD取引を行う際は複数の証券会社を比較して検討すると良いでしょう。
CFD取引を取り扱っている証券会社は多くありますが、取扱銘柄や取引手数料などその特徴は大きく異なります。ここでは、IG証券、楽天証券、GMOクリック証券、SBI証券、PayPay証券、DMM CFDの6社のスペックを比較しましょう。
CFD取引を行える証券会社の比較表
IG証券、DMM FX、楽天証券、GMOクリック証券、SBI証券、PayPay証券のCFD取引のスペックを以下の表で比較しています。
取扱銘柄数 | 取引手数料 | |
---|---|---|
IG証券 |
1万7,000銘柄以上 | FX、株価指数、商品:無料(スプレッドのみ) 株式:上場市場により異なる |
DMM CFD |
14銘柄 | 無料(スプレッドのみ) |
楽天証券 |
10銘柄 | 無料(スプレッドのみ) |
GMOクリック証券 |
約140銘柄 | 無料(スプレッドのみ) |
SBI証券 |
7銘柄 | 銘柄によって異なる 30~330円/枚(税込み) |
paypay |
50銘柄 | 無料(スプレッドのみ) |
※2022年7月8日現在
引用:IG証券、DMM FX、楽天証券、GMOクリック証券、SBI証券、PayPay証券
それぞれの証券会社のメリットやデメリットについて、以下で詳しく確認しましょう。
IG証券
IG証券の概要
IG証券は、世界15ヵ国にサービスを展開する金融プロバイダーです。CFDの取扱銘柄は1万7,000を超えており、収益ベースで世界No.1のCFD取引が行われています。
IG証券が取り扱うCFD銘柄
IG証券では、個別銘柄の株式や株価指数、金や原油などの商品、債券、ETFなどの幅広い金融商品を取り扱っています。
特に株式は1万6,000銘柄以上の取り扱いがあり、日本や米国以外にも英国やシンガポール、オーストラリアなど世界各国の株式CFDで取引可能です。
IG証券を利用するメリット
IG証券のメリットとして、取扱銘柄の豊富さが挙げられます。IG証券のCFD取引は1万7,000銘柄を超えており、国内証券会社の中では群を抜いたラインナップの多さです。
株式の個別銘柄では世界各国の取り扱いがある上に、商品市場では金や原油のほかにコーヒーや小麦など幅広い商品を取り揃えています。
また、IG証券では「ノックアウト・オプション」を取り扱っていることも特徴です。ちなみに、ノックアウト・オプションとは、あらかじめ最大損失を設定して取引を行うもので、リスクが限定できることが魅力の一つです。
レバレッジの大きい取引では市場動向によって想定以上の損失を被ることがありますが、ノックアウト・オプションでは最初に設定した水準以上の損失が発生することはありません。「リスクを限定しながら利益を狙いたい」という人には便利なオプションといえるでしょう。
さらに、IG証券では「学習コンテンツ」が充実していることもメリットの一つです。学習コンテンツでは、「初心者向け」「経験者向け」それぞれに多くの情報提供が行われており、投資家はタイムリーな情報を豊富に得られます。「モーニングメール」では、IG証券のアナリストによる「予想レンジとトレンド」が毎日無料で届けられるなど、初心者でも情報収集の手段に困らないでしょう。
IG証券を利用するデメリット
IG証券のデメリットとして、「ファンディングコスト」がかかることが挙げられます。ファンディングコストとは「資金調達コスト」とも呼ばれるもので、日をまたいでポジションを持ち越した場合に発生するものです。どれくらいのコストがかかるかは金融商品によって異なりますが、たとえば個別株CFDでのファンディングコストの計算式は以下の通りとなっています。
ファンディングコスト(資金調達コスト)の計算式:
※2022年7月8日現在
総取引金額(当日終値×ロット数)×(当該銘柄の該当国の基準金利± 2.5%)÷ 360日
出典:IG証券「手数料」
保有する期間が長くなるほどファンディングコストがかさんでしまうため、長期保有意向の投資家は注意が必要です。
また、IG証券では、口座管理手数料が発生する場合があります。取引口座に保有ポジションがないかつ6ヵ月以上取引がない場合は月額550円(税込み)の手数料が引き落とされます。口座残高がない場合は引き落とされませんが、長期間利用しない場合は一度解約しておく方が良いでしょう。
IG証券について
FX、CFD、ノックアウトオプションのリーディングカンパニー
イギリスのロンドンに本拠地を構え45年以上の歴史を持つ金融サービスプロバイダー、IGグループの日本拠点。FXから個別株、株価指数、債券、商品など多様な資産クラスをワンストップで提供中
(引用元:IG証券について)
IG証券のCFD(差金決済取引)口座は幅広い金融銘柄(FX、株価指数、個別株、商品、債券先物)を一つのプラットフォームで取引できます。世界第一位のCFDプロバイダー1IG証券ならグローバル金融市場の多様なトレード機会に簡単にアクセスでき、レバレッジ取引により効率的な投資が可能です。
(引用元:CFD取引)
楽天証券
楽天証券の概要
楽天証券は、証券口座数が800万口座を超える大手ネット証券会社です。2020年12月以降はおよそ半年周期で100万口座ずつ増加しており、多くの投資家に利用されていることが分かります。
楽天証券では、従来から投資信託や株式、債券など幅広い金融商品を取り扱っていましたが、2021年1月より新たにCFD取引の取り扱いがスタートしました。
楽天証券が取り扱うCFD銘柄
楽天証券で取り扱っているCFD銘柄は以下の通りです。
銘柄名 | 原資産 |
---|---|
JP225 | 日経225先物 |
US30 | NYダウ先物 |
US500 | S&P500先物 |
NAS100 | NASDAQ100先物 |
UK100 | イギリスFTSE100先物 |
GER30 | ドイツDAX先物 |
EU50 | ユーロ・ストックス50先物 |
XAUUSD | 金のスポット取引 |
XAGUSD | 銀のスポット取引 |
USOIL | WTI先物 |
※2022年7月8日現在
引用:楽天証券「CFD取扱銘柄」
楽天証券で取り扱っているCFD銘柄は上記10銘柄となっており、個別株CFDの取り扱いはありません。株価指数も日本、米国、欧州に限られているため、新興国やアジア諸国の株価指数で取引をしたい人にとっては、物足りないと感じることもあるかもしれません。
楽天証券を利用するメリット
楽天証券のCFD取引では、取引ツール「MT4」で自動売買取引が可能です。楽天証券のCFD取引はMT4の利用が必須となっており、PC版のMT4では自動売買の機能が利用できます。自動売買とは、あらかじめ設定したルールに基づいて自動で取引を行うシステムです。
利用者はマーケットに張り付いて取引のチャンスをうかがう必要がないため、「仕事中はマーケットを見る暇がない」という人でもCFD取引が行えるメリットがあります。特に、CFD取引は夜間でも取引ができることから、「寝ている間は自動売買に取引を任せる」といった使い方もできます。
また、楽天証券のCFD取引では「デモ取引」が利用できます。デモ口座はMT4の口座となっているため、事前にMT4の使用感を確かめられることもメリットの一つです。デモ取引は無料で利用できるため、「CFD取引に興味があるけど、取引の流れが分からない」という人はまずデモ取引から始めてみると良いでしょう。
「デモ取引」とは?
デモ取引とは、仮想の資金を使って本番同様にトレードを体験する仕組みです。損失を被ることなく、本番に近い環境で取引を体験できるメリットがあります。
楽天証券を利用するデメリット
楽天証券のCFD取引では、取扱銘柄が少ないことがデメリットです。楽天証券のCFD取引では取扱銘柄が10銘柄となっており、他の証券会社と比較すると銘柄数に大きな差があります。「市場動向に合わせて取引する金融商品を変更したい」「さまざまな銘柄に分散投資したい」という人にとっては、物足りないと感じるかもしれません。
また、CFD取引では楽天ポイントがためられないこともデメリットの一つです。楽天証券の株式投資や投資信託では、取引件数や残高に応じたポイントが付与されます。たまったポイントは投資に利用することも可能であるため、ポイントを目当てに楽天証券を利用している人もいるかもしれません。しかし、CFD取引では楽天ポイントが付与されないことから、その点を残念に思う人もいるでしょう。
楽天証券株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:楠 雄治、以下「楽天証券」)は、2022年6月27日(月)より、CFD取引における「証券CFD」の、銘柄別の建玉上限を現在の2億円相当額から5億円相当額に、総建玉の上限を現在の2億円相当額から20億円相当額に、それぞれ引き上げることをお知らせします。
(引用元:楽天証券、「証券CFD」の銘柄別建玉・総建玉の上限を引上げ)
楽天証券は、お客様により安心・安全な環境でコストを抑えたFX取引をおこなっていただくため、スプレッドの見直しや取引通貨ペアの拡充を進めています。また、総合証券会社の強みを活かし、証券・商品CFDやバイナリーオプション「らくオプ」など、FXに限らず、さまざまな店頭デリバティブ商品を提供しています。
(引用元:楽天証券、「楽天FX」および「楽天MT4」の建玉最大合計額を引上げ)
SBI証券
SBI証券の概要
SBI証券は、証券口座が1,000万を超える大手ネット証券会社です。株式や投資信託、債券、FXなど多くの金融商品を取り扱っており、CFDでは「くりっく株365」での取引サービスを提供しています。
SBI証券が取り扱うCFD銘柄
SBI証券が取り扱っているCFD銘柄は、以下の7種類です。
・日経225リセット付証拠金取引
※2022年7月8日現在
・DAXリセット付証拠金取引
・FTSE100リセット付証拠金取引
・NYダウリセット付証拠金取引
・NASDAQ-100リセット付証拠金取引
・金ETFリセット付証拠金取引
・原油ETFリセット付証拠金取引
出典:SBI証券「商品概要」
SBI証券では、株価指数と金、原油のCFD銘柄のみの取り扱いとなっており、個別銘柄や債券のCFD取引は行えません。株価指数も日本や米国、英国、ドイツのみとなっているため、他の証券会社と比較するとラインナップが少ないといえるでしょう。「さまざまな銘柄に分散投資したい」「個別銘柄の株式CFDで取引したい」という人にとっては物足りないと感じるかもしれません。
SBI証券を利用するメリット
SBI証券のCFD取引では、「くりっく株365」を通じてサービスが提供されています。くりっく株365とは、東京金融取引所に上場する取引所CFDです。CFD取引では、証券会社を取引の相手方とする「店頭CFD」と、取引所にて取引を行う「取引所CFD」の2種類がありますが、SBI証券では後者の「取引所CFD」を採用しています。
くりっく株365は日本で初めての公設取引所であり、店頭CFDにはない「投資者保護基金」の対象となっている点もメリットの一つです。
また、SBI証券のCFD取引のメリットとして、「完全マーケットメイク方式」が採用されていることが挙げられます。完全マーケットメイク方式では、投資家にとって最も有利な価格が採用されるため、コストを抑えながら取引することが可能です。
「完全マーケットメイク方式」とは?
完全マーケットメイク方式とは、複数のマーケットメイカーが提示した価格の中から、投資家にとって最も有利な条件を採用する仕組みです。これによってスプレッドの差が最も小さい組み合わせが売買価格となるため、投資家にとっては取引コストを抑えられるメリットがあります。
SBI証券を利用するデメリット
SBI証券でCFD取引を行うデメリットとして、取扱銘柄が少ないことが挙げられます。SBI証券では「くりっく株365」の取引所CFDを採用しているため、店頭CFDに比べて取扱銘柄が少ないことが特徴です。
個別銘柄の株式や債券などのCFD銘柄は取り扱っていないことから、「さまざまな銘柄でCFD取引を行いたい」「市場動向によって投資先を変更したい」という投資家にとっては、使い勝手が悪いと感じることもあるかもしれません。
また、SBI証券では、買いポジションを日をまたいで保有する場合、金利調整額の支払いが発生する点もデメリットの一つです。金利調整額の計算方法は銘柄によって異なっており、たとえば日経225の場合は以下の計算式で求められます。
日経225リセット付証拠金取引
※2022年7月8日現在
清算価格×100(円)×円金利(日銀政策金利)×日数/365
出典:SBI証券「取引ルール」
CFD取引では長期保有することも可能ですが、保有期間が長くなるほどコストもかさんでしまう点に注意しましょう。
CFD(くりっく株365)取引とは、東京金融取引所に上場する株価指数証拠金取引のことで愛称が「くりっく株365」です。 日経平均やNYダウ・NASDQ-100をほぼ24時間取引が出来たり、ドイツのDAX、イギリスのFTSE100という株価指数や金や原油ETFを円建てで売買することができます。 CFD(Contract For Difference)の頭文字を取った略称で、日本語では差金決済取引と訳されます。 先物OPやワラントと比較して、金利・配当相当額を受け取ることが出来るメリットがあります。
(引用元:CFD(くりっく株365)取引とはどのような取引ですか?)
PayPay証券
PayPay証券の概要
PayPay証券は、スマホでの取引拡充に力を入れている証券会社です。株式取引が1,000円から始められる点や、3タップで購入が完了する点が初心者でも始めやすい要因となっており、実際にPayPay証券のユーザーは約6割が未経験者となっています。
CFD取引については、「10倍CFDアプリ」と「日本株CFDアプリ」の2つの専用アプリによってサービスが提供されています。
PayPay証券が取り扱うCFD銘柄
PayPay証券で取り扱うCFD銘柄は以下の通りです。
・10倍CFDアプリ(日本225、米国500)
※2022年7月8日現在
・日本株CFDアプリ(48銘柄)
出典:PayPay証券
PayPay証券では、10倍CFDアプリと日本株CFDアプリを合わせて50銘柄の取り扱いがあります。金や原油などの商品CFDや、海外株式の個別銘柄CFDの取り扱いはありませんが、国内株式の個別銘柄CFDが豊富に取り揃えられている点はうれしいポイントです。
PayPay証券を利用するメリット
PayPay証券でCFD取引を行うメリットとして、「条件付決済注文サービス」が利用できる点が挙げられます。条件付決済注文サービスとは、CFD取引で含み益が出た際に自動で決済するサービスです。「含み益が○○円になったら決済する」と設定しておくと、あとは自動で決済してくれるため、利益確定のタイミングを逃すことがありません。
特にレバレッジが大きい取引では、少しの値動きによってマイナスへ転じることもあるため、自動で利益確定が行えるのは多くの投資家にとって便利な機能といえるでしょう。
また、PayPay証券は、取引画面の分かりやすさもメリットの一つです。たとえば、日本225のCFDで取引する際、画面には「日経225が上がったら10倍儲かる」と「日経225が下がったら10倍儲かる」といった選択肢が大きく表示されます。そのため、「売り建て」と「買い建て」といった専門用語が聞き慣れない初心者でも、取引の流れに悩むことは少ないでしょう。
PayPay証券を利用するデメリット
PayPay証券でCFD取引を行うデメリットとして、「10倍CFDアプリ」と「日本株CFDアプリ」が分かれていることが挙げられます。どちらも利用する場合は2つのアプリをインストールしなければいけないため、不便に感じることもあるかもしれません。
また、PayPay証券のCFD取引では、口座開設に時間を要することもデメリットといえます。PayPay証券では、CFD口座開設にあたって所定の審査が行われます。PayPay証券で証券口座を持っていない人がCFD口座開設を申し込んだ場合、審査完了から開設まで1~2週間程度かかるようです。「すぐにCFD取引を始めたい」という人にとっては、機会損失となる可能性があるでしょう。
PayPay証券10倍CFDでは、証拠金1万円から、 1万円単位で差金決済取引をご利用頂く事が出来ます。 少ない元手でお取引が行えるので、まずは試してみたいという方におすすめです!
(引用元:PayPay証券 10倍CFDとは)
少額で大きな取引! CFDとは、差金決済取引と呼ばれ、売買差額の部分だけを現金で決済する取引のことです。つまり、利益が出たら利益分のみ受け取り、損失が出たら損失分のみを支払う形で取引を行います。日本株CFDは資金の5倍の金額で取引が行えます!
(引用元:日本株CFDの特長)
GMOクリック証券
GMOクリック証券の概要
GMOクリック証券は、株式や投資信託、FX、債券、先物など多くの金融商品を取り扱っている大手ネット証券会社です。CFD取引は2010年よりサービスが開始され、現在も多くのユーザーに利用されています。
GMOクリック証券が取り扱うCFD銘柄
GMOクリック証券が取り扱っているCFD銘柄は以下の通りです。
・株価指数CFD
※2022年7月8日現在
・商品CFD
・バラエティCFD
・株式CFD(米国、香港)
出典:CFD 取扱銘柄
GMOクリック証券のCFD銘柄は約140銘柄となっており、豊富な投資先が取り揃えられています。
株価指数CFDについては、日本や米国の他に中国やインド、英国など世界各国の銘柄を取り扱っています。そのため「新興国の株価指数で取引したい」「異なった地域に分散投資したい」といった投資意向にも応えられるラインナップです。
バラエティCFDでは、VIX指数やブルベア型のETF、REITなど幅広い金融商品を取り扱っています。中には、新興国のブル3倍ETFなども取り扱っているため、「よりリスクを取りながら利益を追求したい」という投資家にも向いているといえるでしょう。
GMOクリック証券を利用するメリット
GMOクリック証券のCFD取引では、「デモ取引」が利用できます。デモ取引では、仮想の資金によって本番さながらのCFD取引が体験できる上、取引に失敗しても実際に損失を負うことはありません。
取引ツールの使用感も事前に確認できるため、「CFD取引に興味はあるけど、なかなか始める勇気がない」という人は、まずはデモ取引からチャレンジしてみると良いでしょう。
また、GMOクリック証券のCFD取引では、取扱銘柄が多いこともメリットの一つです。取扱銘柄は140銘柄以上にものぼり、代表的な株価指数以外にもさまざまな金融商品を取り扱っています。
そのため、投資家は市場の動向に合わせて投資先を変更することや、複数の金融商品に分散投資することが可能です。
GMOクリック証券を利用するデメリット
GMOクリック証券のCFD取引では、「金利調整額」の支払いが生じる可能性があります。金利調整額とは、CFD取引で日をまたいでポジションを持ち越したときに受け払いが発生するものです。銘柄によって投資家側が金利調整額を支払うものもあれば、受け取るものもあります。
投資家側に金利調整額の支払いが生じる場合、長期保有するほどコストがかさんでしまいます。金利調整額は銘柄やポジションによって異なるため、取引の前には必ず確認しましょう。
GMOクリック証券でCFD取引を行うデメリットとして、追証が発生する可能性が挙げられます。GMOクリック証券のCFD取引では取扱銘柄が多いことが魅力の一つですが、中にはブルベア型のETFなどリスクが大きい銘柄も含まれています。
値動きが大きい銘柄は得られる利益も大きくなる可能性がありますが、その反対にリスクも大きくなる点に注意が必要です。「入金額以上の追証が発生して、資金繰りに困っている」といったことにならないよう、あらかじめ自分のリスク許容度を明確にしましょう。
GMOインターネットグループのGMOフィナンシャルホールディングス株式会社の連結会社で、金融商品取引業を営むGMOクリック証券株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:鬼頭 弘泰、以下:当社)は、2022年4月11日(月)より、当社が提供するCFD取引サービスにおいて、新たに9銘柄の取り扱いを開始しますので、お知らせいたします。
(引用元:GMOクリック証券:金・原油・外国株・株価指数など、世界中の資産に投資できるCFDに9銘柄を追加!)
総合ランキングでは「米国NQ100」が首位となり、「WTI原油」「日本225」が続きました。バラエティCFDランキングは「米国VI」が首位、外国株CFDランキングでは「テスラ」が首位となりました。
(引用元:GMOクリック証券:2022年6月CFD売買代金ランキングを発表)
DMM CFD
DMM CFD の概要
DMM CFDを運営しているDMM FXは、FX会社のなかでもトップクラスに利用者の多くいます。スプレッドが低く、デモ取引機能がついているなど、FXを行う際に重要視したい機能や条件がそろっています。
DMM CFD が取り扱うCFD銘柄
DMM CFDで取り扱っているCFD銘柄は以下の通りです。
※2022年12月19日現在
・株価指数CFD(日本、米国)
・商品CFD
※出典:DMM CFD
株価指数CFDでは、日経平均やNYダウのほかに、ドイツやユーロ、イギリスなど、世界各国の株価指数に連動する商品を取り扱っています。
商品CFDでは、金スポット、銀スポット、原油先物、天然ガス先物、コーン先物、大豆先物を取り扱っています。金や銀の現物取引だと保管する手間がかかります。その点、FCD取引で保有していると盗難や紛失の恐れがないため、便利です。
DMM CFD を利用するメリット
DMM CFDのメリットとして、厳選された銘柄だけを取り扱っていることが挙げられます。ほかの証券会社と比較して取扱銘柄は少ないものの、「どの銘柄で取引したらいいのかわからない」方にとっては、取扱銘柄がすくない証券会社の方が利用しやすいでしょう。
DMM CFDでは、LINEでの問い合わせにも対応しています。ユーザーは普段使っているLINEアプリから気軽に問い合わせが行えます。LINEでのサポートは業界初の試みであり、問い合わせた内容はトーク履歴に残るため、後からゆっくり見直すことも可能です。
また、DMM CFDではリアルタイムレートでデモ取引ができます。デモ取引は無料で開始できるため、「CFD取引に興味があるけど、まずは少しお試しで取引してみたい」という方におすすめです。
DMM CFD を利用するデメリット
DMM CFD取引では、取扱銘柄が少ないことがデメリットです。取扱銘柄は14銘柄であり、どの銘柄にすればいいのか迷いにくいものの、「さまざまな銘柄で取引してみたい」「市場動向に合った金融商品に変更したい」方にとっては、物足りなさを感じるでしょう。
また、24時間取引に対応していない点もデメリットです。たとえば、日経225であれば、月曜~金曜の9時00分~翌04時50分まで取引できます。会社員の方が朝早く起きて取引しようとしても、すでに取引時間が終了している可能性があるのです。
CFD取引で証券会社を選ぶ3つのポイント
CFD取引を行う証券会社はどのように選べばいいですか?
CFD取引を行う証券会社を選ぶ際は「取扱銘柄数」「スプレッドの狭さ」「取引ツール」の3点を重視して選びましょう。
CFD取引を行う際は、「取扱銘柄数」「スプレッドの狭さ」「取引ツールの使いやすさ」に注目して証券会社を比較しましょう。それぞれどのような点を比較すれば良いか、以下で詳しく解説していきます。
取扱銘柄の数
CFD取引は、個別銘柄の株式や株価指数、金や原油などの商品、債券など幅広い金融商品が対象です。しかし、証券会社によって取扱銘柄が異なるため、事前に自分が取引したい銘柄を取り扱っているか確認しましょう。
「どの金融商品で取引するか決めていない」という人は、取扱銘柄数が多い証券会社を選ぶことで、より多くの選択肢から投資先を選べるメリットがあります。
スプレッドは狭いかどうか
証券会社を選ぶ際は、スプレッドの狭さにも注目しましょう。スプレッドとは、「売値と買値の差額」のことで、投資家が実質的に負担する手数料のようなものです。
CFD取引は、手数料無料としている証券会社が多くありますが、実際はこのスプレッドを支払っています。なるべく取引コストを抑えるためには、スプレッドが狭い証券会社を選ぶことが大切です。複数の証券会社を比較して、よりスプレッドが狭く設定されているところを選ぶと良いでしょう。
取引ツールの使いやすさ
証券会社を選ぶ際は、取引ツールの使いやすさにも注目しましょう。「手軽にCFD取引を行いたい」という人はスマホアプリが充実している証券会社、「テクニカル分析を用いて本格的な取引を行いたい」という人はPCツールや専門ツールが充実している証券会社がおすすめです。
証券会社によっては、CFD取引のデモ取引が体験できるところもあるため、口座開設の前にデモ取引によって取引ツールを体験してみるのも良いでしょう。
CFD取引とは
CFD取引とはどのようなものですか?
CFD取引とは「差金決済取引」のことで、現物の取引を行わずに買値と売値の差額で損益を出す取引です。
CFD取引について、楽天証券では以下のように解説されています。
CFDとは、Contract for Differenceの頭文字をとったもので、「差金決済取引」のことを指します。
出典:楽天証券「CFDとは」
「差金決済取引」とは、一言でいうと「差額だけのやり取りが発生する取引」です。
現物での受け渡しを行わずに、反対売買によって出た金額の差で決済するため「差金決済取引」と呼ばれます。
FX取引も広い意味でCFD取引に含まれています。
CFD取引は、個別銘柄の株式や株価指数、金や原油などの商品、債券など幅広い金融商品が対象です。たとえば、GMOクリック証券では約140銘柄でCFD取引が行えます。市場動向に合わせてさまざまな金融商品で取引できる点は、投資家にとって魅力の一つです。
CFD取引をするメリット
CFD取引のメリットは何ですか?
CFD取引のメリットとして、「少額投資が可能」「レバレッジ取引ができる」「投資対象が豊富」の3点が挙げられます。
CFD取引では、どのようなメリットがあるのでしょうか。以下で詳しく解説していきます。
少額から投資を始められる
CFD取引ではレバレッジ取引が行えるため、少額投資から始めることが可能です。たとえば、運用資金10万円に対し、レバレッジを3倍かけた場合、30万円分の取引を行えるようになります。預けた証拠金以上の取引が行えることから、少額投資でも効率よく取引を行えるのです。
ただし、レバレッジをかけた取引ではその分リスクも大きくなります。少額投資であっても十分リスクを理解して取引にのぞみましょう。
レバレッジとは?
レバレッジについて、SMBC日興証券では以下の通りに解説しています。
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味ですが、金融業界でレバレッジといった場合には、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。
出典:SMBC日興証券「レバレッジ」
「売り」から取引を始められる
CFD取引では、「売り」と「買い」のどちらからでも取引をスタートできます。現物投資では、「安く買って高く売る」という取引によって利益を得ます。しかし、現物のやり取りを伴わないCFD取引では、「対象資産を売る」という取引から入ることも可能なのです。
「売り」のポジションは価格が下落することで利益を得られるため、CFD取引では下落相場でも利益を狙うチャンスがあります。
世界中の銘柄に対して投資できる
CFD取引のメリットとして、投資対象が豊富であることが挙げられます。CFD取引では、個別銘柄の株式や株価指数、金や原油などの商品、債券など幅広い金融商品が投資対象です。
投資対象が多いことは、投資家にとって大きなメリットとなります。たとえば、株式市場と債券市場では異なる値動きをするため、市場動向によって投資先を変更することで取引の幅を広げることが可能です。
CFD取引をするデメリット
CFD取引のデメリットは何ですか?
CFD取引のデメリットとして「追証が発生することがある」「強制ロスカットが行われる」「スプレッドがかかる」「土日は取引できない」の4つが挙げられます。
さまざまなメリットが挙げられるCFD取引ですが、いくつかのデメリットもみられます。以下で詳しく確認しましょう。
追証が発生する可能性がある
CFD取引では、「追証」が発生する可能性があります。追証とは「追加保証金」の略で、保有しているポジションに含み損が出たとき、追加で委託保証金を入金するものです。もし追証が入金できない場合は、ポジションが強制ロスカットされ、損失が確定してしまいます。
相場の変動によっては、想定以上に大きな損失を被ることもあるため、CFD取引ではこまめに資金管理を行うことが大切です。
レバレッジの倍率が高いとロスカットの可能性がある
レバレッジをかけたCFD取引では、小さな価格変動で強制ロスカットが行われる可能性があります。たとえば、レバレッジ5倍の取引で価格が10%下落した場合、50%もの下落幅で変動することとなります。これにより、レバレッジが大きい取引では、すぐに強制ロスカット水準に到達してしまう可能性があるのです。
レバレッジ取引はプラスに働くときは利幅を大きくしてくれるメリットがありますが、下落時のデメリットについても十分理解しておく必要があるでしょう。
ただし、強制ロスカットには損失の広がりを防ぐ効果もあるため、一概に強制ロスカットがデメリットであるとはいえません。
ロスカットとは、お客様の損失を限定し、資金の大幅な減少を防ぎ、極力、元手以上の損失が発生しないようシステマティックにポジションの決済を行う制度です。 一方、追証は相場変動による評価損失の拡大で、お客様の口座の時価評価総額が必要証拠金額を割り込んでしまった場合(証拠金維持率が100%を下回った場合)に、必要証拠金の不足分を差し入れていただく制度のことです。
(引用元:ロスカットと追証)
スプレッドが発生する
多くの証券会社では、CFD取引の手数料を無料としていますが、実際には「スプレッド」が発生します。スプレッドとは売値と買値の差額のことで、投資家が実質的に負担する手数料のようなものです。
スプレッドは証券会社が独自に設定しているものであるため、取引を行う際はスプレッドを比較することが大切です。より効率的に利益を出すためには、なるべくスプレッドの狭い証券会社を選ぶと良いでしょう。
スプレッドとは、買値(ビッド)と売値(オファー)の差のことで、様々な要因により縮小または拡大します。 スプレッドは、マーケットメーカーの側から見た参考レートです。つまり、ビッドの価格はオファーの価格よりも常に低い水準で提示され、逆に、オファーの価格はビッドの価格よりも常に高い水準で提示されます。
(引用元:スプレッドの定義)
多くの証券会社は土日の取引不可
CFD取引は土日に取引が行えません。これは、取引の対象となる株式市場や商品市場が土日は休場となるためです。
暗号資産のように24時間取引できることに慣れている人は、少々不便に感じるかもしれません。
CFDに関するQ&A
ここでは、CFDについて寄せられる質問について答えます。
- CFDの銘柄にはどのようなものがある?
- CFD取引では個別銘柄の株式から株価指数、金や原油などの商品、債券などさまざまです。豊富な金融商品が対象となっていることから、市場動向に合わせて投資先を選定できることも魅力の一つといえます。
- CFD取引ができる一般的な時間帯は?
- CFDはほぼ24時間取引可能ですが、銘柄や上場市場によって取引時間が異なります。証券会社によっても取引時間が異なるため、取引の前には必ず取引時間を確認しましょう。 また、サマータイムと冬時間によっても取引時間が異なります。
- ロスカットのメリットについて
- ロスカットの最大のメリットは、損失の拡大を防げる点です。強制ロスカットが行われない場合、「もう少し保有していれば相場が回復するかもしれない」「損切りする勇気がない」といった思いからズルズルと損失幅が広がることがあります。 その点、強制ロスカットではシステムによって強制的にポジションが決済されるため、損切りのタイミングを逃すことがありません。 ただし、レバレッジをかけた取引はあくまで余剰金での投資に留めることを心がけましょう。
- CFDとFXの違いは?
- CFD取引とは、「差金決済」であり現物の取引を介さないものです。FXも現物通貨のやり取りを行わず、買値と売値の差額だけで取引を行うことから、CFD取引の一種であると考えられています。
- CFDと先物取引の違いは?
- CFD取引と先物取引の違いは、「決済期限があるかどうか」です。CFD取引は「限月」と呼ばれる期限がありませんが、先物取引では取引できる期限が決められています。そのため、先物取引では期日に含み損を抱えている場合、強制的に損失が確定される仕組みとなっています。 一方、CFD取引では限月がないため、長期保有することも可能です。