Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=Wealth Bridge編集部)

Macを日常的に使用している人にとって、証券会社の取引ツールが、Macに対応しているかどうかは悩ましい問題です。

ネット証券各社が提供している取引ツールは、Windows対応となっており、Macに対応していないケースが多くあります。特に高機能ツールは、Macに対応しているケースはまれです。Macユーザーが株取引をするための最良の方法を解説します。

  1. そもそもMacで株取引は可能なのか?
    1. Mac対応のダウンロード版高機能ツールは少ない
    2. ブラウザー版ツールはダウンロード版(高機能ツール)に劣る面もある
    3. どのような投資スタイルで株を運用するかがポイント
  2. Macで利用できる取引ツールをネット証券7社で比較
  3. Macが使えるネット証券7社の取引ツールを徹底解説!
    1. 楽天証券のMac対応ツール ― 高機能ツール「MARKETSPEED for Mac」が利用可能
    2. SBI証券のMac対応ツール -「HYPER SBI 2」
    3. DMM 株の対応ツール - 高機能取引ツール「DMM 株 PRO+」はMacで利用可能
    4. 松井証券の対応ツール - PCツール「ネットストック・ハイスピード」はMac非対応
    5. マネックス証券の対応ツール - 高機能ツール「マネックストレーダー」はMac非対応
    6. au カブコム証券の対応ツール - 高機能ツール「kabuステーションⓇ」はMac非対応
    7. GMOクリック証券の対応ツール 高機能取引ツール「スーパーはっちゅう君」はMac非対応
  4. Macで使える2つの有力取引ツール
    1. 楽天証券のMARKETSPEED for Mac
    2. DMM 株のDMM 株 PRO+
  5. Mac対応しているネット証券のツールについてよくある6つのQ&A
  6. Macユーザーでも高機能取引ツールを使って株取引はできる
  

そもそもMacで株取引は可能なのか?

そもそもMacで株取引は可能なのか?
(画像=Wealth Bridge編集部)

ネット証券のサイトを見て取引方法などを確認し、高性能のダウンロード版取引ツールを利用しようとしましたが、Macには対応していませんでした。Macでは株の取引はできないのでしょうか?

質問者①
編集部

ツールの多くがMacに対応していないのは残念ですが、Macでの株取引を諦める必要はありません。投資スタイルにもよりますが、Macで株式取引は可能です。



Mac対応のダウンロード版高機能ツールは少ない

ネット証券各社が提供しているダウンロード版の取引ツールは、基本的にWindowsにのみ対応していて、Macに対応していない場合がほとんどです。

ダウンロード版の取引ツールは、情報収集やチャート機能、銘柄スクリーニングなど機能が全て利用できる総合的な取引ツールで、一般に「高機能ツール」と言われています。

高機能ツールは、デイトレーダーなど約定のスピードを重視する投資家には必須の取引ツールです。

ブラウザー版ツールはダウンロード版(高機能ツール)に劣る面もある

現在のところMacユーザーが主に利用するツールは、基本的にブラウザ版の取引ツールです。

ブラウザー版の取引ツールとは?

「お客様サイト」など各証券会社のホームページから利用する取引ツール

それでは、ブラウザー版の取引ツールの性能はどのようなものなのでしょうか。取扱商品について、SBI証券のブラウザー版ツールとダウンロード版の高機能ツールである「HYPER SBI」を比較してみました。

SBI証券のブラウザ版とダウンロード版(HYPER SBI)の取引可能商品

国内株式 (現物・信用) 先物・オプション取引 外国株式 債券 投資信託 FX
ブラウザ版(Webサイト)
ダウンロード版(HYPER SBI) × × × ×
SBI証券のホームページより筆者作成

ダウンロード版の高機能ツールであるHYPER SBIでは、国内株式(現物・信用)、先物・オプション取引に限定されますが、ブラウザ版(Webサイト)では多くの商品が取引できます。

しかし取引機能については、ブラウザ版よりも高機能ツールであるダウンロード版に強みがあります。

例えばSBI証券のダウンロード版高機能ツールである「HYPER SBI」では、最良気配(発注)ボタンをワンクリックするだけで発注が可能です。

狙った価格で一瞬で発注できるので、取引価格にこだわりの強い投資家には魅力的です。ブラウザ版にはこのような発注機能はありません。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=SBI証券のホームページより引用)

\充実の運用商品ラインナップ!/

高機能ツールのメリットとしてもうひとつ挙げられるのは、情報をひとつの画面に集約できることです。

しかしこのような機能も、ブラウザ版(Webサイト)に求めることはできません。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=SBI証券のホームページより引用)

どのような投資スタイルで株を運用するかがポイント

ブラウザ版(Webサイト)とダウンロード版の高機能ツールのどちらを選ぶかは、投資スタイルによって異なります。

さまざまな商品に長期的な視点で投資するのであれば、ブラウザ版(Webサイト)を利用して投資することで何ら問題はありません。
ダウンロード版ほどの機能はないものの、短期トレードでない限り、ブラウザ版は十分な機能を備えています。
したがって、スピーディーな約定やさまざまな情報を集約して、国内の株式、先物・オプションを中心にトレードするのであれば、高機能ツールで取引するのが望ましいでしょう。

もし高機能ツールを使いこなす必要があれば、Macに対応しているダウンロード版高機能ツール提供しているネット証券に口座を持ちましょう。

Macで利用できる取引ツールをネット証券7社で比較

Macで利用できる取引ツールをネット証券7社で比較
(画像=Wealth Bridge編集部)

ネット証券各社のMac対応状況を教えてください。

質問者①
編集部

Macでも利用可能なダウンロード版取引ツールを提供しているのは、楽天証券・SBI証券・DMM株の3社です。

下表にネット証券各社が提供する取引ツールにおける、Macでの取引対応状況をまとめました。全ての証券会社で、ブラウザ版(Webサイト)においてMacで取引することが可能です。
一方でダウンロード型の高機能ツールをMacで利用できる証券会社は、楽天証券とSBI証券、DMM 株の3社のみでした。

ネット証券7社の取引ツールにおけるMacでの取引対応状況

Webサイト(ブラウザ版) 高機能ツール(ダウンロード版)
楽天証券
SBI証券
松井証券 ×
マネックス証券 ×
auカブコム証券 ×
GMOクリック証券 ×
DMM 株
※楽天証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券、GMOクリック証券、DMM 株のホームページから筆者作成

\Macでも高機能ツールが使える/

Macが使えるネット証券7社の取引ツールを徹底解説!

Macが使えるネット証券7社の取引ツールを徹底解説!
(画像=Wealth Bridge編集部)

ネット証券各社における、ダウンロート版とブラウザ版のMac対応ツールの状況を確認していきましょう。

楽天証券のMac対応ツール ― 高機能ツール「MARKETSPEED for Mac」が利用可能

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=楽天証券のホームページより引用)

楽天証券では、ダウンロード版の高機能ツール「MARKETSPEED for Mac」が利用可能です。

日本初のMac専用トレードツールである「MARKETSPEED for Mac」は、国内株取引(現物および信用取引)に対応しており、Macユーザーは機能性の高さと豊富な情報量を享受できます。より詳しい説明は「楽天証券のMARKETSPEED for Mac 」で解説しています。

27種類以上のランキング情報や60種類以上のチャートを活用可能で、リアルタイムニュースも、日経テレコン21、四季報速報、Quickリサーチネット、フィスコ市況と多彩です。

ブラウザ版(Webサイト)もMacで利用可能です。ブラウザ版では、国内株式(現物・信用)、外国株式(米国、中国、アセアン)、FX、投資信託、債券、金・プラチナの取引が可能ですが、先物・オプション、商品先物、海外先物は取引できません。

\初心者に易しいサポート充実!/

SBI証券のMac対応ツール -「HYPER SBI 2」

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=SBI証券より引用)

SBI証券では、「HYPER SBI 2」をリリースしており、2022年6月からMac版が登場しました。

ニュースや外部の投資情報サイトなどからドラッグ&ドロップで銘柄登録ができたり、板画面を見ながら発注しすることができ、素早く操作をすることができます。

また、最大8画面のレイアウトを保存できるので自分の投資スタイルに合わせた取引画面を設定することが可能です。国内株式、先物オプション取引に対応しておりますが、 カバードワラント、外国為替保証金取引、外国株式、債券、投資信託などには対応しておりませんのでご注意ください。

\スマホアプリで米国株投資が完結する!/

DMM 株の対応ツール - 高機能取引ツール「DMM 株 PRO+」はMacで利用可能

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

DMM 株の高機能取引ツールであるダウンロード版「DMM 株 PRO+」は、Macに対応しています。

DMM 株は、すでにMacに対応していたブラウザ版の国内株式・米国株式取引ツール「DMM 株STANDARD」を提供していました。そこから機能を高めた「DMM 株 Pro+」がMacに対応したことで、Macユーザーには選択肢が増えました。

「DMM 株 PRO+」は、取引機能はもちろん、チャートやニュース、ランキングなどが使えるツールです。特に「DMM 株 PRO+」は注文機能なども強化され、MacユーザーがWindowsユーザーと全く同等に利用できる唯一のダウンロード版高機能取引ツールになっています。より詳しい説明は「DMM 株のDMM 株 PRO+」で解説しています。

松井証券の対応ツール - PCツール「ネットストック・ハイスピード」はMac非対応

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=松井証券のホームページより引用)

松井証券では、ダウンロード版の高機能取引ツール「ネットストック・ハイスピード」がMacに対応していないため、Macユーザーはブラウザ版(お客様サイト)を利用します。

松井証券では豊富な投資情報ツールを取り揃えています。株価やチャートなどの情報を確認する「株価ボード」「フル板情報(BRiSK for松井証券)」「チャートフォリオ」や、銘柄選択などに活用する「テーマ投資ガイド」「アクティビスト追跡ツール」がMacに対応しています。

マネックス証券の対応ツール - 高機能ツール「マネックストレーダー」はMac非対応

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!

マネックス証券が提供する高機能トレーディングツール「マネックストレーダー」は、残念ながらMacでは使えません。

Macに対応しているのは、ブラウザ版のFX取引用ツールである「Monex Trader FX」で、MacユーザーがFX以外の取引を行う場合はブラウザ版(お客様サイト)の取引画面を利用します。

「銘柄スカウター」「チャートフォリオ」「マーケットボード」などの投資情報ツールの多くは、ブラウザ版(お客様サイト)経由でMacユーザーでも利用できます。

株価自動更新ツールの「マルチボード500」「フル板情報ツール」もMacに対応しています。

au カブコム証券の対応ツール - 高機能ツール「kabuステーションⓇ」はMac非対応

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!

au カブコム証券のダウンロード版高機能ツール「kabuステーション」は、Macに対応していません。Macユーザーは、株式などの取引をブラウザ版(お客様サイト)経由で行います。

au カブコム証券では、いくつかの分析ツールがMacに対応しています。高機能スクリーニングツール「カブナビ®」、高機能チャートツール「Everチャート」、ストレステスト機能を備える「先OPナビ」は、Macユーザーでも利用可能です。

GMOクリック証券の対応ツール 高機能取引ツール「スーパーはっちゅう君」はMac非対応

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=GMOクリック証券のホームページより引用)

GMOクリック証券の株式および先物・オプションの高機能取引ツール「スーパーはっちゅう君」「はっちゅう君」は、Macに対応していません。Macユーザーは、ブラウザ版(お客様サイト)を利用して取引します。

FX取引用の「はっちゅう君FXプラス」もMacでは利用できませんが、CFD取引用の「はっちゅう君CFD」だけはMacに対応しています。

高品位テクニカルチャートツールの「プラチナチャート」はブラウザ版のツールですが、Macでも利用可能です。

Macで使える2つの有力取引ツール

Macで使える2つの有力取引ツール
(画像=Wealth Bridge編集部)

本格的に株のトレードを始めたいと考えているので、できるならMacで高機能ツールを使いたいと思っています。

質問者①
編集部

楽天証券の「MARKETSPEED for Mac」とDMM 株「DMM 株 PRO+」は、Macで利用可能なダウンロード版の高機能ツールです。それぞれの特徴を比較して選びましょう。

楽天証券のMARKETSPEED for Mac

2014年に提供が始まった楽天証券のMARKETSPEED for Mac」は、Macユーザー待望のダウンロード版高機能トレーディングツールです。楽天証券で口座を開設すれば無料で利用できます。

「MARKETSPEED for Mac」は、国内株式を取引するMacユーザーにリアルタイムかつ豊富な情報を提供し、特にアクティブトレーダーの日本株取引を強力にサポートしています。

「MARKETSPEED for Mac」は、100銘柄を一覧できる画面や、各画面をパーツ化して独自の画面配置が可能なことなど、投資家の視点に立って使いやすさを追求しています。

60種類以上のチャートが用意され、27種類以上のランキング情報を活用できることに加え、「日経テレコン21」や「四季報速報」などの情報ソースも無料で利用可能です。

「MARKETSPEED for Mac」は、楽天証券が提供する株式取引用のスマートフォンアプリ「iSPEED」とも連携可能です。例えば、お気に入り銘柄などもパソコンで登録した銘柄は、スマートフォンでいつでも見ることができます。

MARKETSPEED for Macの特徴

高性能の注文機能は、ダウンロード版高機能取引ツール特徴のひとつです。「MARKETSPEED for Mac」でも注文機能を画面の中心に据えて、個別銘柄の板情報、チャート、ニュースなどを確認しながらのトレードが可能です。

「MARKETSPEED for Mac」では、新たに「本銘柄の資産」という情報が閲覧可能となっています。

「MARKETSPEED for Mac」にある「本銘柄の資産」とは?

この機能は「MARKETSPEED for Mac」で始めて導入された機能で、画面で選択している株式の保有株式数や評価損益が確認できます。注文内容を入力している間にも最新情報をチェックできる便利な機能です。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=楽天証券のホームページより引用)

「MARKETSPEED for Mac」は、必要な全ての情報がワンクリックでひとつの画面にそろいます。画面構成は「セレクター」と呼ばれる部分に株価指数や銘柄が登録されており、ここで選択した銘柄の情報(チャートやニュースなど)が「情報エリア」に表示されます。情報エリアに表示する項目も事前に指定することができます。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=楽天証券のホームページより引用)

株式投資をする際には、コアになる銘柄、注目銘柄、市場動向を把握するためにウオッチする銘柄などを登録し、いつでも素早く確認できる状態にしておきたいものです。

「MARKETSPEED for Mac」のドラッグ&ドロップ編集モードは、ドラッグ&ドロップするだけでストレスなくウオッチ銘柄の登録や解除を行えます。またランキングの一括登録やウオッチリスト間の一括コピーや移動を簡単な操作で行えます。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=楽天証券のホームページより引用)

「MARKETSPEED for Mac」では、 情報ソースとして楽天証券版「日経テレコン」を閲覧できます。

「日経テレコン」とは?

新聞や雑誌、企業の情報、業界レポート、人物情報などを収録したビジネスツール

取引ツール内で、個別銘柄やセクターの分析を行うのに必要な情報を閲覧できるのはとても便利です。楽天証券版「日経テレコン」を「MARKETSPEED for Mac」で使えると、情報の確認から取引を終了させるまでシームレスな投資を実現することが可能です。

MARKETSPEED for Macのデメリット

「MARKETSPEED for Mac」のデメリットは、取引対象商品が国内株式(現物・信用)のみに限定されていることです。

Windows PC対応の「マーケットスピード」では、国内株式(現物・信用)に加え、先物・オプション、米国株、海外先物もトレード可能です。また「マーケットスピード」をさらに進化させた高性能ツールである「マーケットスピードⅡ」では、国内株式(現物・信用)、先物・オプション、商品先物が取引できます。

楽天証券 - 各高機能ツールの取引対象商品

MARKETSPEED for Mac マーケットスピード マーケットスピードⅡ
国内株式
(現物・信用)
先物・オプション ×
商品先物 × ×
米国株式 × ×
海外先物 × ×
※楽天証券のホームページより筆者作成

「MARKETSPEED for Mac」は、最上位のトレーディングツールである「マーケットスピードⅡ」で導入された「アルゴ注文」にも対応していません。

「アルゴ注文」とは?

事前に条件を登録し、それに合致した場合に注文が自動発注される機能のことです。登録した条件を楽天証券のサーバーで管理するので、パソコンを起動していなくても注文が有効になる便利な機能です。

例えば、「スナイパー注文」という注文方法があります。

「スナイパー注文」とは?

希望する価格に気配が表示されていないとき、指定した価格の気配が表示されるまでは注文を出さず、表示されたときに素早く発注する機能です。流動性の薄い銘柄で、自身の戦略を他の投資家に知られたくないときに使うと有効です。

スナイパー注文のように複雑な発注方法でも、「アルゴ注文」を利用すれば、マーケットにアクセスできない場合などにも便利な機能です。

このような複雑な注文方法を利用するのはかなり熟練した投資家であり、投資初心者には必要ではありません。しかし本格的に日本株取引に挑戦しようと考えている投資家は、将来アルゴ注文の機能が必要になる可能性があります。現在のところ、アルゴ注文は「MARKETSPEED for Mac」では利用できないことを覚えておいてください。

「MARKETSPEED for Mac」はまだ発展途上の感が否めません。今後取引可能な商品や機能が追加されることが予想されますが、現在のところは、国内株式を専門的に売買する投資家向けのツールと考えるべきでしょう。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=楽天証券のホームページより引用)

\初心者に易しいサポート充実!/

DMM 株のDMM 株 PRO+

DMM 株は、FXを中心に金融サービスを展開していますが、2018年に「DMM 株」というブランドを設立して株式取引に進出しました。

株式取引においては新規参入組ですが、DMM 株の最大の特徴である「手数料の安さ」を武器に急速に人気を高めています。

取引ツールも評判が高く、ブラウザ版で取引する「DMM 株 STANDARD」に加え、パソコンにダウンロードして利用する「DMM 株 PRO+」も投資家に提供しており、どちらも無料で利用できます。

ダウンロード版の高機能取引ツール「DMM 株 PRO+」は、注文機能の水準が高く、利益確定と損切りの注文を同時に行う「IFD-OCO注文」に対応しています。

使い勝手のいいチャート機能も搭載しています。チャートのテクニカル指標も34種、描画ツール10種を持つ高い機能が特徴です。

「DMM 株 PRO+」は、一般投資家から熟練デイトレーダーまで、あらゆるスタイルの投資家にも適応する取引ツールです。

Macユーザーにとって、数少ないダウンロード版高機能のツールのひとつが「DMM 株 PRO+」なのです。

DMM 株 PRO+の特徴

DMM 株では、Macにも対応したダウンロード版の高機能取引ツール「DMM 株 PRO+」を2020年2月から投資家に提供しています。Macユーザーにとってうれしいのは、「DMM 株 PRO+」はMac版でもWindows版でも機能面に差がないということです。

ネット証券が提供するもうひとつのダウンロード版高機能取引ツールである楽天証券の「MARKETSPEED for Mac」は、Windows版に比べると機能面で劣る印象がありました。「DMM 株 PRO+」では、MacユーザーでもWindowsユーザーと同じ取引環境を実現できます。

「DMM 株 PRO+」の主な特徴は以下の3点になります。

「DMM 株 PRO+」の主な特徴
  1. スピーディーな取引が可能な発注画面
  2. 新たな注文機能の追加
  3. チャート機能の強化

1 スピーディーな取引が可能な発注画面

「DMM 株 PRO+」では、「トレード板」を見ながらスピーディーな発注が可能です。この「トレード板」から「ワンクリック発注モード」で注文を行うと、発注ボタンの画面表示や注文確認画面が省略され、ワンクリックで即時に注文が発注されます。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

「DMM 株 PRO+」では、東京証券取引所が提供する「東証FLEX Full」を配信しています。

「東証FLEX Full」とは?

国内株式の板情報をリアルタイムで提供するサービス。

「トレード板」は「東証FLEX Full」に対応しています。価格ごとの注文件数や引け注文数量といったオーダーの細部を確認できるので、より詳細に相場状況を把握しながら取引が可能です。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

2 新たな注文機能の追加

・IFD-OCO注文に対応

IFD-OCO注文は、新規の注文が成立した後に、事前に指定した利益確定と損切りの注文が自動発注されます。株価を頻繁に確認できないときに便利です。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

・注文執行条件の前・後場指定が可能

「寄付」「引け」などの執行条件を付けるときに、前場と後場のどちらで有効にするかを指定できます。以前は、後場の注文を発注するケースでは、前場が終わってから発注する必要がありました。「DMM 株 PRO+」では、前場のうちに後場における発注ができます。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

・逆指値注文の種類を追加

通常の逆指値注文の場合、現在の価格よりも不利である価格が発動条件になります。「DMM 株 PRO+」の場合は、現在の価格よりも有利な価格が発動の条件になる逆指値注文を行えます。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

3 チャート機能の強化

「DMM 株 PRO+」では、最大で32銘柄のチャートを表示できる「チャートボード」を搭載しています。また、トレンド系やオシレータ系など、34種類ものテクニカル指標とトレンドラインや無限線などの10種類の描画機能を活用できます。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

また比較チャート機能も強化されました。個別銘柄、指標、業種別指数を組み合わせて表示することが可能です。

Macで株取引はできる?株取引ツールのMac対応状況を徹底解説!
(画像=DMM 株のホームページより引用)

DMM 株 PRO+のデメリット

「DMM 株 PRO+」は、MacでもWindows PCと全く同じように利用できます。ブラウザ版取引ツールである「DMM 株 STANDARD」と比較しても取引機能などが強化されています。

あえて使い勝手悪いところを挙げるとすれば、「DMM 株 PRO+」では閲覧できない投資情報がいくつかあることぐらいです。

DMM 株ではニュースはじめとしたと投資情報の配信が豊富で、株式投資に人気の情報サイト「みんかぶ」、投資信託の格付評価を中心とした金融情報を提供する「モーニングスター」などからリリースされた投資に役立つさまざまな情報を提供しています。

閲覧したいときは「DMM 株 STANDARD」を利用することになり、やや使い勝手が悪い印象があります。

DMM 株が提供する投資情報一覧

DMM 株 PRO+ DMM 株 STANDARD
東証FLEX Full板情報 ×
リアルタイム株価(日・米)
四季報情報
投資情報(みんかぶ)
投資情報(モーニングスター)
株式新聞Web ×
バロンズ・ダイジェスト ×
決算情報 ×
株主優待情報 ×
株価分析(みんかぶ) ×
銘柄検索(テーマ検索) ×
銘柄スクリーニング
DMM 株のホームページより筆者作成

Mac対応しているネット証券のツールについてよくある6つのQ&A

Macに対応しているダウンロード版ツールを持つ証券会社はどこ?
楽天証券とDMM 株、SBI証券の3社が、Macに対応しているダウンロード版の高機能取引ツールを提供しています。 楽天証券の「MARKETSPEED for Mac」は、日本株取引(現物・信用)に特化した取引ツールです。DMM 株の「DMM 株 PRO+」は、日本株に加え米国株も取引可能です。
Macユーザーは基本ブラウザ版ツールを使う?
現在のところMacユーザーが主に利用するツールは、「お客様サイト」など各証券会社のホームページから利用するブラウザ版の取引ツールです。ネット証券各社が提供しているダウンロード版の高機能取引ツールは、基本的にWindowsにのみ対応していて、Macに対応していない場合がほとんどです。 Macユーザーでダウンロード版の高機能取引ツールを利用したいのなら、Macに対応しているダウンロード版高機能ツールを提供している楽天証券およびDMM 株に口座を持ち、提供されているダウンロード版ツールを利用するのがいいでしょう。
楽天証券のMacで使えるツールの特徴は?
「MARKETSPEED for Mac」は、楽天証券が提供するMacに対応したダウンロード版高機能取引ツールです。注文から約定までをスピーディーに行えることが特徴で、注文機能を画面の中心に据えて、個別銘柄の板情報、チャート、ニュースなどを確認しながらのトレードが可能です。 また100銘柄を一覧できる画面や、各画面をパーツ化して独自の画面配置が可能なことなど、投資家の視点に立って使いやすさを追求しています。 60種類以上のチャートが用意され、27種類以上のランキング情報を活用できることに加え、「日経テレコン21」や「四季報速報」などの情報ソースも無料で利用可能です。
DMM 株のMacで使えるツールの特徴は?
「DMM 株 PRO+」は、DMM 株が提供するMacに対応したダウンロード版の高機能取引ツールです。「DMM 株 PRO+」では、国内株式の板情報をリアルタイムで提供する「東証FLEX Full」を配信しています。「東証FLEX Full」を参照することにより、価格ごとの注文件数や引け注文数量といったオーダーの細部を確認して、より詳細に相場状況を把握しながら取引が可能です。 注文機能の水準も高く、利益確定と損切りの注文を同時に発注する注文方法である「IFD-OCO注文」に対応するなど、注文機能が強化されています。 また使い勝手のいいチャート機能も搭載しています。チャートのテクニカル指標も34種、描画ツール10種を用意しています。
SBI証券のMacで使えるツールの特徴は?
SBI証券でMacに対応しているツールは、Mac版「HYPER SBI 2」です。 取引位できる商品は、国内株、先物・オプション取引です。 スピード注文にも対応しており、ワンクリックで注文が完了できるので投資のタイミングを逃さずに投資ができます。 Mac版「HYPER SBI 2」利用する際は、ブラウザにSafariの最新版を用意することが推奨されています。
松井証券のMacで使えるツールの特徴は?
Macユーザーはブラウザ版(お客様サイト)取引ツールを利用します。松井証券では、ダウンロード版の高機能取引ツールである「ネットストック・ハイスピード」を提供していますが、Macには対応していません。 松井証券では取引ツールのほかに投資情報ツールも数多く用意されています。株価やチャートなどの情報を確認する「株価ボード」「フル板情報(BRiSK for松井証券)」「チャートフォリオ」や、銘柄選択などに活用する「テーマ投資ガイド」「アクティビスト追跡ツール」がMacで 利用可能です。

Macユーザーでも高機能取引ツールを使って株取引はできる

Macユーザーにとって「株式取引でMacは使えるのか?」という疑問は、常に悩みの種なのではないでしょうか。Windowsユーザーは、自由に相性のいいネット証券を選び、使い勝手のいい取引ツールを利用していますが、Macユーザーは取引証券会社を選ぶ際に、取引ツールがMacに対応しているかを必ず確認する必要があります。だからといって株式投資でMacを利用するのを諦める必要はありません。

まず自身の投資スタイルをよく理解しましょう。中長期投資で売買頻度が高くない一般の投資家なら、株式投資についてはブラウザ版の取引ツールで十分です。ネット証券各社が提供するほとんどのブラウザ版ツールは、Macに対応しています。

もしデイトレーダーのように売買頻度が高く、取引のスピードを重視するスタイルなら、ダウンロード版の高機能取引ツールが必要でしょう。残念ながら、Macに対応したダウンロード版ツールは多くありません。

しかしMacユーザーが使えるダウンロード版の高機能取引ツールも提供されています。楽天証券の「MARKETSPEED for Mac」とDMM 株の「DMM 株 Pro+」が、MacユーザーにWindowユーザーに劣らぬ取引環境を提供しています。

投資で成果を上げるには、ストレスなく取引できることが大切です。日常で使い慣れたMacを株式投資にも活用できれば、投資にプラスの効果をもたらすのではないでしょうか。

関連記事
【初心者必見】おすすめ証券会社10選!基本情報からおすすめポイントまで徹底解説
つみたてNISA口座開設におすすめの証券口座10選!口座の選び方も解説
【どんな人におすすめ?】人気のネット証券・楽天証券とSBI証券の特徴を徹底比較!
NISAの最大のデメリットとは?失敗しないために知っておきたいポイントを徹底解説!
【種類別】ETFのおすすめ銘柄は?特徴やメリット・購入できる証券会社を紹介