【vol.56】憧れの「銀座結び」つくり帯

憧れの「銀座結び」つくり帯

背筋がしゃんと伸びるお太鼓結びもいいけれど、木綿や紬(つむぎ)、気楽な小紋でカジュアルに楽しむのなら小粋な「銀座結び」もお薦め。つくり帯なら着つけだってぱぱっと完了。憧れの「銀座結び」で、後ろ姿に自信あり。

一見複雑に見えるが、必要なたれの長さを測り、胴に巻く長さを測って二重に折り返し、残りのて先で羽根をつくるだけのシンプルな構造だ。

 

「銀座結び」のつくり帯に適した帯の長さの目安

ざっと見積もってお太鼓に約90㎝、胴に巻く分が約90㎝×2、羽根をつくる分に約90㎝必要。90㎝×4=360㎝は欲しいところだ。一般的な名古屋帯の長さは365~375cm程度なので、アンティークなどの短い帯でなければ大丈夫。

縫い留めるときに指ぬきを使うと、かえって怪我のもと。けっして指ぬきでは押さないこと。特に○で囲んだ部分は何枚も重なるところ。針の尻を硬いものに当てながら、1枚ずつ通す。

あとはひょいと背負ってぱぱっと結ぶだけ。

教える人=山下 悠(キモノスタイリスト)

文=長井亜弓 撮影=大沼ショージ

憧れの「銀座結び」も、ちくちく、ひょいっ。後ろ姿に自信あり。

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