環境大臣賞/環境フォト大賞王子ホールディングス賞 「森と生きる、森と歩む」から

テーマ:王子ホールディングス賞 「森と生きる、森と歩む」から

環境大臣賞/環境フォト大賞

画題「修験道の山」
高瀬重信(76歳)
無職 福岡県大野城市

王子ホールディングス賞
「森と生きる、森と歩む」から


日本三大修験道の一つとして有名な標高約1200mの英彦(ひこ)山。四季折々の花と紅葉の名所でもあり、名物の霧が発生すると一層幻想的になります。撮影日は2月の寒い雨の日でしたが、修験者(山伏)は未明から夕方暗くなるまで修行されていました。自然と歴史が豊富な修験道では、今も伝統が継承されています。

審査員評

森閑とした木立に包まれた修行の地、英彦山。その中を行者が列になって進んでいきます。霧に包まれた背景の木立の様子から厳しい冬の空気感が伝わり、テーマ“森と生きる、森と歩む”が見事に表現されています。被写体に向き合う作者にも、この光景を残していきたいという願いとともに、身が引き締まるような思いがあったことでしょう。そうした心の震えまでもが伝わる秀作で、第2次審査においても、審査委員全員から高い評価を得ました。