王子ホールディングス賞森の仲間たち

テーマ:森の仲間たち

森林は、さまざまな生き物が生命をつなぐ循環型社会の基盤です。生い茂った木々は小動物たちの住まいとなり、地面に落ちた枯れ葉は新たな植物が芽吹く豊かな土壌をつくっています。そこに住む動物や植物、昆虫たちは、互いになくてはならない存在といえるでしょう。ときに人の心を和ませ、ときに勇気づけてくれる「森の仲間たち」の姿を、ファインダーでとらえてください。

2017優秀賞

画題「早朝の行進」
大久保博(61歳)
公務員 北海道帯広市


2015年2月の早朝。マイナス約18℃という極寒のなか、帯広川では白鳥たちが行進していました。しかし近年は、温暖化の影響かマイナス20℃を下回る朝が少ないため、けあらしも樹氷も規模が小さくなって物足りません。白鳥が来てくれる環境を、いつまでも守りたいと思いました。

2017佳作

画題「山で巣立つ」
高瀬重信(75歳)
無職 福岡県大野城市

2017佳作

画題「森に棲む」
石川賢一(62 歳)
自営業 高知県高知市

企業コメント

王子ホールディングスは、国内に保有する民間企業最大の社有林を、環境保全活動に有効に活用しています。毎年7月下旬から8月にかけては、子ども向けの自然体験型環境教育プログラム「王子の森・自然学校」を開催。また、絶滅危惧種に指定された生物の保全活動や、激減した高山植物の再生活動などを通じて森林の持続可能性に取り組んでいます。

濃霧が立ち込める氷点下の帯広川で、悠然と川面を進む白鳥の群れをとらえた「早朝の行進」からは、厳しい環境の中で生きる野生動物の厳かさ、そして撮影者の「いつまでもこの環境がありますように」という祈りの気持ちが力強く感じ取れました。同様に、佳作の「山で巣立つ」からはヤマセミの巣立ちを喜ぶ気持ち、「森に棲む」からは森での思わぬ出会いに心弾む様子がそれぞれ読み取れます。いずれも写真から撮影者の思いが伝わる力作です。

王子ホールディングス株式会社

審査員評

優秀賞は朝霧のなかを進む白鳥の様子を悠久の自然と対比させながら生き生きと描いています。山に生きる鳥たちの姿をストレートに描いた「山で巣立つ」、巨木の間で育つ植物への驚きと愛情が感じられる「森に棲む」の佳作も、「森の仲間」への眼差しが見事です。