カメラのキタムラ賞
写真の力
～レンズがとらえた瞬間～
かけがえのない一瞬が刻み込まれ、誰もが見て共有できる──。そんな力をもつ写真は、環境保護において大きな役割を果たせるに違いありません。人を笑顔にする幸せなワンシーンがあれば、厳しい地球の現実を突きつけてくる作品があってもいい。自由な発想にもとづく一枚を期待しています。
- 優秀賞
- 画題「大漁」
- 牧元晴美（67歳）
- 無職
- 千葉県茂原市
- 受賞者のコメント
- 千葉県一宮町の海岸では、青少年交流の催しとして観光地曳き網が行われます。撮影は暑さも盛りの8月上旬。この日は青い空、白い雲という最高の天候のもとで大量の魚が捕れました。多くの子供たちが地曳き網を通じて自然や環境について学びます。今後も存続を願うばかりです。
- 審査員評価
- 地曳き網の様子を超広角レンズで重量感をもってとらえた優秀賞は、見事なレンズワークが生きており、流れ星のような星と桜島の噴火を長時間露光でとらえた「流星」も迫力があります。「山の神の滝に打たれて」では人間の意志が写真を通じて表現されています。
- 佳作
- 画題「流星」
- 竹下政博（63歳）
- 無職
- 鹿児島県鹿屋市
- 佳作
- 画題「山の神の滝に打たれて」
- 福沢尚紀（42歳）
- 会社員
- 長野県松本市
- 企業コメント
- 当社は「環境保護活動で大切なことは継続」との考えに立ち、「環境保護宣言」に基づいて、生物多様性センターの支援、国際的な植林活動の応援などを続けてきました。写真分野では、ミニラボ廃液の安全な処理や、使用済みフィルムケース、電池、インクカートリッジの回収を推進。写真文化の発展に寄与しながら、次世代へ美しい自然環境を受け継いでいくために、息の長い活動を続けています。 優秀賞の「大漁」からは、豊かな海がもたらす恵みと、そこで暮らす人々の息吹が伝わってきます。自然が地球と人、生き物にとってかけがえのない存在であり、その保護のために私たちに今、何ができるのかを考えさせてくれる、力ある一枚です。
- 株式会社キタムラ