低学年にピッタリ 「仲間はずれ」ゲームで論理的思考力UP

小学生のママに知ってほしいiPad勉強アプリ【第2回】

ゲームの主人公、船乗りの「Fiete」くん
Fieteと一緒に旅をするというワクワク感あるストーリー
仲間はずれを探すだけのシンプルなゲーム

「ウチにiPadはあるのだけど、ゲームとYouTubeにしか使ってくれなくて・・・」  そんな悩みはありませんか?  せっかく買ったiPad、遊びだけでなく勉強にも使ってほしい! そんなママたちのために、家庭でも使えるイチオシのiPadアプリをご紹介。  紹介くださるのは、学校や塾、専門スクールなど、教育現場でiPadを活用した学びに取り組んでいる9人の先生(iTeachers)たち。  お子さんが自分から学ぶ姿が見られるようになるかもしれません。

近所の子たちと裏山を探検したり、外で泥だらけになって遊んだりする中で、自然と世の中のことを学んでいく……。親世代が子供の頃は当たり前だった「遊ぶ環境」を与えるのが、今では難しかったりしますよね。外で遊ばせたいけど危険も多いし、そもそも一緒に遊んでくれる子供が近所に少ないケースも多いと思います。

そこで、今日はゲームで遊びながら、“学び”が得られるアプリをご紹介。おすすめしてくれたのは、デジタルハリウッド大学の栗谷幸助先生、Webデザインを学生に教えているクリエイティブな先生で、5歳の娘さんを溺愛するパパでもあります。

そんな栗谷先生のおすすめは「Fiete - 仲間はずれはどれ?」という小学校低学年にピッタリのアプリ。“子供向けロジカル&脳トレ用アプリ”というサブタイトルの通り、遊びながら論理的思考力が鍛えられてしまうというスゴいアプリです。

□ Fiete - 仲間はずれはどれ?子供向けロジカル&脳トレ用アプリ (有料 ¥360)

「論理的思考力」というと難しく聞こえるかもしれませんがご安心を。目の前に並んだ絵の中から“仲間はずれ”を探すだけのシンプルなゲームで、小学校入学前の子でもできるものです。さらに、船乗りFieteくんと一緒に謎解きをしながら旅をするというストーリー仕立てなので、一度やりだしたら親子でハマってしまうはずですよ。

このアプリのポイントは「仲間はずれ」の理由が、だんだん難しくなるところ。最初のほうのステージではただ“違う動物”を選べばよかったのが、後半のステージでは“身につけているものの違い”で選ぶようになるなど、ロジカルシンキングが感覚的に身に付く仕掛けになっています。なんでも、教育学者の協力を得て開発されたそうで、教育的な効果と子供が飽きない工夫とのバランスがうまくとれているアプリという印象です。

【iTeachersプロフィール】

栗谷 幸助 先生 (デジタルハリウッド / デジタルハリウッド大学)

大学卒業後に流通業に就くが、在職中にWebの魅力に触れ、Web業界へ転身。WebデザインユニットでWebの企画・デザイン・サイト運営等を手掛けながら、各地で関連の講師を担当。その後、2004年よりデジタルハリウッドに所属し、専任講師として専門スクール・大学でWebデザインのスキルを幅広く伝えている。

【筆者プロフィール】

小池  幸司 (教育ICTコンサルタント / 学習塾 俊英館)

2011年3月、他の学習塾に先駆けてiPad導入を実現。教育現場におけるICTの導入・活用を推進すべく、講演や執筆活動を通じて自社のiPad導入事例やノウハウを発信。2013年3月にはiPad×教育をテーマにした初の実践的書籍「iPad教育活用 7つの秘訣」をプロデュース。iTeachers発起人。

 

□ iTeachers TV 〜教育ICTの実践者たち〜

タブレットや電子黒板といったICT機器をうまく活用することで、学校をはじめとする教育機関でも“新しい学び”が広まりつつあります。iTeachers TVはそんな教育現場のいまをお届けする教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、その実践や取り組みをプレゼンテーション形式でご紹介します。番組は毎週水曜日の夜にYouTubeで配信。ぜひチャンネル登録をしてご覧ください。