【連載】「謎の会社」エニグモ珍道中
2008年8月4日
 
 

第5回 「手ぶら」のススメ

私の通勤スタイルは、基本「手ぶら」である。
文字通り、カバンもなにも持たず手ぶらで通勤するのである。

「手ぶら」には、色々なメリットがある。

まず、両手が使える。
さらに、忘れ物がない。
そして、思い立ったらどこへでもいける。
その結果、発想や行動がいつもより自由になる。

このように、非常に有効な(?)手ぶら通勤であるが、持ち歩かないといけないモノは確かにある。

今回は、それらを持たずに通勤を“手ぶら化”するために、
必要なナレッジ(手ぶらナレッジ)を5つ紹介しよう。

1.ケータイ電話の活用

(1)スケジュール帳
スケジュール帳は、確かに持ち歩く必要がある。
さいわい、エニグモで利用しているグループウェアは、
ケータイからスケジュールの閲覧・更新が可能である。これで十分である。
グループウェアを導入されてない方は、グーグルやヤフーでも、
ケータイ対応の無料スケジューラがあるので、利用してみてはいかがだろう。

(2) メモ帳
なにか面白い物を思いついたら、メモ帳に残したいものだ。
その場合、ケータイから自分宛のアドレスにメールで送る。写真を添付して送ってもよい。
これでメモ帳を持ち歩く必要がなくなる。

(3) 便利ツール
通勤中にモノを考えるために、辞書を持ち歩いていたり、
待ち合わせ場所の地図を持っている人も多いと思う。
しかし、以下の4つの画面をケータイに保存しておくと、大体のことは事足りる。
・三省堂辞書(英和、和英、国語辞典を調べられる)
・wikipedia(百科事典。辞書ではわからないキーワードもここなら見つかる)
・Google(それ以外の調べ物はグーグルで十分)
・Yahoo電話帳(電話番号や社名や店名がわかれば地図を表示できる)


2.封筒の利用

どうしても持ち歩かなくてはならない資料などがあった時は、社内の封筒を利用する。
ただし、コスト面や環境面を考慮して、なるべく大切に使うようにしたい。


3.USBフラッシュの利用
家で作業するためにパソコンを持ち帰る人もいるだろう。
本来は、家にパソコンを持ち帰らないために、会社で効率的に作業することが手ぶら化の本質である。
しかし、どうしても必要の場合は、USBフラッシュで、パソコンのフォルダをまるごとコピーして持ち帰る。作業後は、会社のフォルダをまるごと上書きし整合性を保つ。
USBフラッシュは、キーホルダーにつくので、手ぶらで持ち帰れる。


4.新聞は駅買い/駅捨て
新聞もできれば手ぶら化したいところ。
私は、駅で買って、通勤時間内に読み終えて、駅の新聞用ゴミ箱においてくる。
慌しい朝に、新聞を100%読む時間はないと思う。
これは、決められた時間内で、必要な情報を効率よく集める訓練にもなる。


5.持たない勇気
手ぶらの極意はずばりこの一言である。
「これって本当に必要なのか?持って帰っても何もしないと思うけど、ひょっとして使うかも。」
などと煮え切らない態度でいるといつまでたっても手ぶらは極められない。
要らない物は要らない。そして、手ぶらで帰る!
この毎日の取捨選択行動こそ、実は手ぶら通勤の真髄なのである。


最近は、通勤だけでなく、ライフスタイルも“手ぶら”になりつつある。
無駄なモノは持たない。本当に必要なモノだけ購入して、それ以外はレンタルやシェアリングですませる。これは経済的にも空間的にも有効であり、環境にもやさしい。

“持たない”ことで、“持たないための知恵”が働く。
“持たない”ことで、本当に“持つべきもの”が見えてくる。

以上、長々と書いてしまったが、手ぶらとは
「物事の本質を見極め、取捨選択する力が磨かれ、メリハリのある生活と自由に発想できる環境を手に入れること」である。

さっそく今日から手ぶらで帰りましょう!

(須田将啓)

 
 

須田将啓
Shokei Suda
1974年、茨城県生まれ。慶應義塾大学工学研究科修士課程修了(計算機科学専攻)2000年、博報堂に入社。2004年、田中禎人とともにエニグモを設立。現在、同社共同CEO。
須田さんのブログ/『風雲児たれ

田中禎人
Sadato Tanaka
1974年生まれ。青山学院大学卒業後、オンワード樫山、外資系PRコンサルタント会社を経て、カリフォルニア大学経営大学院にてMBA取得。2001年、博報堂入社。2004年、須田将啓とともにエニグモを設立。現在、同社共同CEO。
田中さんのブログ/『CO-CEOブログ


エニグモ
http://www.enigmo.co.jp/

須田将啓・田中禎人共著:
謎の会社、世界を変える エニグモの挑戦』(ミシマ社)

 
 

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