これからの民藝 「きものやまと」の片貝木綿２［PR｜きものやまと×さんち
やわらかな着心地で お手入れもやさしい木綿は、
着物と仲良くなれる頼もしい存在。
そのものづくりの奥をのぞいてみると、息をのむほどの手仕事が重ねられている。
民藝運動で提唱された、 風土から生まれた「用の美」に会いに、片貝を訪れた。
バトンを繋いで、一緒に走る
一方で、手間をかけるあまり商品が手の届かない高級品になってしまわないよう、小回りの利く機械を導入したり、藍染めの甕の形を工夫したりして効率化を図り、落としどころを見つけていく。「安易ならくを選ばず、できる努力は惜しまない」が「紺仁」のスタイルだ。
伝統を大切にしながらも時代の感性を採り入れた挑戦も忘れない。松井佑介さん自身が親しんできた洋服やロックなどのカルチャーは、インスピレーションの宝庫。ヘリンボーンやデニムの要素を片貝木綿に採り入れ、日常に寄り添う着物として再構築したことも。好きなものや地元の仲間との趣味からコラボレーションも生まれる。技術と縁、そして遊び心が新しい扉を開いていく。
デザインをもとに糸の色を決め、織りを設計する。
トップ画像は、縞帖を広げながら話に花を咲かせる松井さんと「きものやまと」デザイナーの２人。中央の佐藤温子さんは陽光 白鼠、右隣の延山直子さんは網代 (あじろ）格子 薄灰×生成を着用。
「長く愛されてきた片貝木綿を継承しながら、今を生きる自分たちだからこそできることを突き詰めて、走り続けたいですね。時代に合ったデザインや使い勝手、日常使いできる無理のない価格設定はもちろんのこと、自分の体になじんで育てていける着物ってなんだろう。本当の意味で使われるもの……『みんな』にとっての優しいものとはなんだろう？と考えます」
「 やまとさんの綿糸をオーガニックコットンに切り替える挑戦には驚きと共感がありました。個人の着心地や機能性を超えて、地球環境や労働環境への問いから生まれる取り組みには、まさに『みんなにとって良い』ものづくりへの覚悟を感じました」と松井さん。
「きものやまと」のオリジナル商品はオーガニックコットン糸を使用。
片貝木綿を通じて深まる染織の幅広い知見と、ものづくりへの姿勢を学びに、多くの「きものやまと」の社員が「紺仁」を訪れる。図案や色の相談にデザイナーが都度、松井さんを訪ね、現場で見つけた素材や技術の話から、新たな発想が生まれることも。自身がデザインしたものが織り上がる場に立ち会い、喜びの笑顔を見せる姿もあった。
双方の想いを伝え合いながら生み出される伝統的で新しい片貝木綿は、今日も織り続けられている。
【第1回】これからの民藝 「きものやまと」の片貝木綿１ を読む
秋、冬、春と三つの季節を楽しめる 片貝木綿
「きものやまと」では、オリジナルの片貝木綿を、全国の店舗とオンラインストアでお買い求めいただけます。
2026年1月8日（木）からは新作の片貝木綿をご覧いただける「春待ちフェア」を順次開催予定。
ふだんに寄り添う1枚として、優しい着心地の木綿と仲良くなりませんか。
「きものやまと」お客様サポートセンター
0120-18-8880
文＝小俣荘子 撮影＝安彦幸枝 デザイン＝狩野聡子（tri）
※価格は消費税を含む総額となります。