環境大臣賞/環境フォト大賞JR東日本賞「自然との調和」から

テーマ:JR東日本賞「自然との調和」から

環境大臣賞/環境フォト大賞

画題「山里の春」
杉野満夫(78歳)
無職 高知県高知市
JR東日本賞「自然との調和」から


2015年4月の早朝4時に出発し、1時間半かけて現地へ。澄み切った清流、きれいな空気、静かな時の流れを感じながら、霧のかかる山と桜の花が降り掛かったお社という大好きな情景を写真に収めました。 この美しさがいつまでも続くことをお社でお祈りし、山を下りました。

審査員評

春の早朝、山深くにある村落の祠にお参りをする人の姿があります。長きにわたって村落の人々の営みを見守り続けてきたであろう祠。その後ろには、見事な花を咲かせた桜の木が──。緑の山々、桜、赤い祠や鳥居を、祈りを捧げる人物をポイントに切り取った本作品は、日本の原風景ともいえるワンシーンを、情感を持って描き出しました。桜はその花の美しさを愛でるだけでなく、農作業の時期を測る目安としても利用されるなど、日本人の生活と深い関係を持っています。そんな桜と人とのかかわりも描きながら「自然との調和」というテーマを見事に表現し、審査員全員から高い評価を得ました。