
ETFでおすすめの銘柄は、NEXT FUNDS TOPIX ETF(国内株式ETF)、VTI(外国株式ETF)、iシェアーズ米国リートETF(REIT ETF)です。
専門的な知識がなくても1銘柄購入するだけで分散投資が可能なETF(上場投資信託)は、手軽に分散投資を始められるため、初心者にもおすすめな投資商品です。
しかし、そもそもETFとは何かがよくわからない人もいるでしょう。そんな人もETFの基本情報やメリット・デメリットを理解することで安心して取引ができるようになります。
この記事ではETFの種類別におすすめの銘柄例を紹介します。ETFを購入するためのおすすめ証券会社もピックアップしますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもETFとは

ETFとは「Exchange Traded Funds」の略で、日本語では「上場投資信託」のことです。
上場投資信託(ETF)
引用:金融庁
一般的に、ある指標に連動する運用を行う、証券取引所に上場する投資信託のこと。指値や成行注文が可能です。
日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)、NYダウやS&P500などをはじめとする株式や、通貨・コモディティ(エネルギー類や貴金属類などの商品)などさまざまな指数に連動するように運用される投資信託の一種です。
ETF | 投資信託 | |
企業形態 | 上場 | 未上場 |
購入時手数料 | 証券会社によって異なるが手数料がかかる | ノーロード(手数料無料)と呼ばれる手数料ゼロの商品が圧倒的に多い |
信託報酬 | 比較的低い | 最近はかなり低いファンドも登場 |
売買時手数料 | 株式同様に手数料がかかる | 証券会社によって異なるがノーロードの投資信託もある |
売買価格 | 1日に一つの基準価額 | その時々の時価 |
取引のしやすさ | リアルタイムで指値・成行注文が可能 | 売買は1日1回までのブラインド方式 |
例えば日経平均株価に連動するETFの場合、東京証券取引所上場銘柄のうち代表する225銘柄の株価指数の値動きとほぼ同じ値動きをするように運用されます。
ETFを所有することで、東証上場の225銘柄に投資を行っているのとほぼ同等の効果が期待できます。
個別株投資の場合、自分が選んだ1銘柄で運用しますが、ETFの場合は1口購入するだけで運用会社が選んだ複数の銘柄を運用することになり手軽に分散投資が可能です。
ETFのメリット

ETFのメリットは大きく分けて4つあります。
1. リアルタイムに取引ができる
投資信託が1日1回しか取引できないのに対して、ETFは金融商品取引所が開いている時間内ならいつでも売買が可能です。
代表的な株価指数に連動しているため、値動きを確認しながら取引チャンスを狙えます。
取引の方法としては「指値注文」と「成行注文」があります。
指値注文とは?
値段と口数を指定して注文する方法です。希望した値段で取引をすることができますが、1円単位の価格差で売買が不成立になる場合があるので注意が必要です。
指値注文は「どうしても狙った通りの利益を出したい」という時に利用するとよいでしょう。
成行注文とは?
指値注文のように価格を設定せずに、売買する数量のみを指定して注文する方法です。
指値注文より優先して売買が成立する反面、意図しない価格で取引されてしまうリスクがあります。
一方の成行注文はある程度希望の価格を超えており、確実に売買を成立させたい時に利用するとよいでしょう。
取引を行いたいタイミングで保有銘柄の損益状況や市場の売買状況をみて取引方法を決めることをおすすめします。
2. リスクを抑えて手軽に分散投資ができる

ETFは値動きの異なる複数の銘柄を組み合わせているため、分散投資によりリスクを分散させることができます。
1銘柄に絞るとハイリターンを狙えますが、急な業績悪化などによるハイリスクも伴うため初心者にはおすすめできません。
分散投資では、ある日に損失があった場合でも、別の投資先の利益でカバーできる可能性があります。
「何に投資するか」はリスクやリターンに大きな影響を及ぼします。 例えば長期で安定した運用を望むなら債券の割合が高い投資信託、値上がり益を追求するなら株式の割合が高いものを選ぶのがコツです。
引用元:日本証券業協会|『投資の時間』投資信託の選び方のポイントは?
リスクの特性がこれらと異なるREIT(リート:不動産投資信託)を組み合わせた分散投資も1つの方法です。
3. 低コストで投資ができる
個人で分散投資のためのポートフォリオを組むには手間や時間、投資資金がかかりますが、ETFは1銘柄を1口から購入でき、低コストで投資ができます。
ETFは投資信託と比較して運用管理コストである「信託報酬」が低く設定されていることもあり、長期保有におすすめです。
4. 値動きがわかりやすい
ETFは、代表的な指数と連動しているため、値動きがわかりやすいメリットもあります。値動きは日々のニュースで確認でき、投資初心者でも損益が把握できます。
また、株価の動きに合わせてETFも上下するよう設計されているため、投資初心者でも値動きが予測しやすいのが特徴です。
企業の動向など不確定要素によって株価が変動する個別の株と比較して、売買のタイミングが計りやすいと言えるでしょう。
ETFのデメリット

ETFにはデメリットもあるため、投資をはじめる前に理解しておくならリスク回避に役立ちます。
ここでは、ETFのデメリットを2つご紹介します。
ETFのデメリット
毎月定額で積立するのが難しい
投資信託では、初期設定をして毎月自動で投資が進むサービスがありますが、ETFの自動積立サービスは多くありません。
なぜなら、ETFの取引単位が口数であることや、市場で価格が常時変動しているため、購入する口数を予算内で調整する必要があるからです。
ETFの自動積立を利用するには、SBI証券の「米国株式・ETF定期買付サービス」、マネックス証券の「ETF自動積立サービス」など、限られた選択肢から選ぶ必要があります。
分配金が自動投資されない
ETFでは、分配金が自動的に再投資されるサービスがほとんどないのもデメリットになります。
投資信託の場合は、分配金が自動的に再投資でき複利効果を活かした運用が可能ですが、ETFは利益に応じて自分でETFを購入する必要があります。
「複利効果」とは、運用で得た収益を再び投資して、利息が利息を生んでふくらむ効果のことですが、分配金が自動投資されないETFは長期運用において不利であると言えます。
ETFで分配金が自動投資されるサービスを利用したい場合は、マネックス証券の「米国株定期買付サービス」を利用するとよいでしょう。
ETFを選ぶ時のポイント

ETFには日本の証券取引所に上場している約200の銘柄や、アメリカ、欧州諸国などに分散投資できる外国株式のETFなど、さまざまな種類があります。
ここでは、ETFを選ぶときに押さえておきたい3つのポイントを解説します。
流動性
- 流動性とは?
- 銘柄の売買をする機会や取引制約によって判断される。
いつでも売買が可能かつ数量制限がない状態を「流動性が高い」といい、
売買に制限がかけられており希望通りの注文ができるか不明な状態を「流動性が低い」という。
流動性が重要なのは、買いたい時に買えて、売りたい時に売るためです。
売買高の低い銘柄は、値段が付かずに売買したいタイミングで実行できないリスクがあります。
銘柄によって「売買高」「売買代金」は異なるため、板情報を見て実際にどれほどの注文が出ているか確認しましょう。
「売買高」「売買代金」が少ない銘柄でも、流動性の高いものを探すことが可能です。
この場合は、「スプレッド(最良の売り気配値段と買い気配値段の差)」が狭くて、「デプス(取引可能な注文数量)」の大きい銘柄を選びましょう。
乖離率
- 乖離率(カイリリツ)とは?
- ETFの基準価額と市場価格の差のことです。「乖離率が高い」とは、設計通りの運用が行われていないことを意味します。
この乖離率に影響を与える要素として、組入れ銘柄の売買コストやタイミング、運用管理費用などが挙げられます。
一般的に株式投資の場合、売られすぎた銘柄は買われ、買われすぎた銘柄は売られる傾向があります。
引用:SMBC日商証券
この「売られすぎ、買われすぎ」を判断するひとつの材料が株価と移動平均線の乖離率です。
乖離率は東証や大証から毎日公表されているため、こまめにチェックして乖離率が0に近い銘柄を選びましょう。
乖離率を確認できるサイト
- ヤフーファイナンス
高かい離率(マイナス) - モーニングスター
乖離率時系列データ
運用コスト
ETFの主なコストには、「売買手数料」と「信託報酬」がありますが、取引スタイルに合わせて注目する必要があります。
高い頻度で売買する場合は、売買手数料の影響が大きくなるため、売買手数料の安い証券会社で取引するとよいでしょう。
また、長期間保管する場合は、間接コストである信託報酬など運用管理費用の影響が大きくなるため注意が必要です。
【種類別】ETFのおすすめ銘柄例
ETFにも種類があるの?


主流のETFは大きく5つに分けられます。各種によって特徴や運用利回りなど異なるので、リスクを考えて投資先を選ぶようにしましょう。
ETFにはいくつか種類がありますが、ここでは以下の代表的な種類とおすすめ銘柄例を紹介します。
ETFの代表的な種類
- 国内株式ETF
- 外国株式ETF
- REIT ETF
- レバレッジ(ブル)型・インバース(ベア)型ETF
- 金ETF
自身に合ったETFを探す、または分散投資を検討する際にぜひ参考にしてください。
銘柄 | 種類 | ベンチマーク | 直近の分配金 | 分配金利回り | 配当期間 | 配当頻度 |
NEXT FUNDS TOPIX ETF | 国内株式 | TOPIX | 4640円 | 2.33% | 7月 | 年1回 |
NEXT FUNDS 日経225ETF | 国内株式 | 日経225 | 4970円 | 1.77% | 7月 | 年1回 |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | 外国株式 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 0.7955米ドル | 1.74% | 3月 6月 9月 12月 |
年4回 |
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT) | 外国株式 | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | 0.4026米ドル | 2.26% | 3月 6月 9月 12月 |
年4回 |
NEXT FUNDS 東証REIT指数ETF | REIT | 東証REIT指数 | 1720円 | 3.4% | 2月 5月 8月 11月 |
年4回 |
iシェアーズ米国リートETF | REIT | FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て) | 900円 | 2.78% | 2月 5月 8月 11月 |
年4回 |
NEXT FUNDS 日経レバレッジ指数ETF | レバレッジ(ブル)型・インバース(ベア)型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | ー | 0.00% | 5月 | 年1回 |
NEXT FUNDS 日経インバース指数ETF | レバレッジ(ブル)型・インバース(ベア)型 | 日経平均レバレッジ・インデックス | ー | 0.00% | 5月 | 年1回 |
SPDRゴールドシェア(GLD) | 金 | LBMA午後金価格 | ー | ー | ー(※) | ー(※) |
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX) | 金 | NYSE Arca金鉱株インデックス | 0.5348米ドル | 2.19% | ー | ー |
国内株式ETF
株式指数の日経平均株価やTOPIXなどに連動するETFです。 代表的な株価指数に連動しているため投資初心者でもわかりやすいのがメリットです。
また株式市場とGDP(国内総生産)は相関関係にあると考えられ、低水準ながらGDP成長の見込みがある日本国内の株式は拡大すると期待できます。
国内株式ETFのおすすめ銘柄例として以下の2つを挙げることができます。
NEXT FUNDS TOPIX ETF(1306)

TOPIX(東証株価指数)に連動するETFで、信託報酬も0.0676%以内と低いのが特徴です。
銘柄正式名 | NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 |
銘柄コード | 1306 |
ベンチマーク(指数) | TOPIX |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
経費率 | 0.09% |
直近の分配金 | 4640円 |
分配金利回り | 2.33% |
売買高 | 201万3876株 |
売買代金 | 40億1082万0000円 |
剥離率 | 0.10%(52週平均値-0.01%) |
信託報酬 | 0.0676% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券/松井証券/マネックス証券/SBIネオトレード証券/岡三オンライン証券など |
NEXT FUNDS 日経225ETF(1321)

日経平均株価に連動するETFで、信託報酬は0.12782%と低めに設定されています。
銘柄正式名 | NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 |
銘柄コード | 1321 |
ベンチマーク(指数) | 日経225 |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
経費率 | 0.12% |
直近の分配金 | 4970円 |
分配金利回り | 1.76% |
売買高 | 24万0147株 |
売買代金 | 67億5545万0000円 |
剥離率 | -0.02%(52週平均値0.01%) |
信託報酬 | 0.12782% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券/松井証券/マネックス証券/SBIネオトレード証券/岡三オンライン証券など |
外国株式ETF
外国の株式指数に連動するETFで、米国や中国など経済成長が著しい国またはGDP成長が期待できる新興国の株式に投資することができます。
国内株式ETFと併せるとさらに分散投資できるメリットも。
外国株式ETFのおすすめ銘柄例として以下の2つをご紹介します。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)

CRSP米国総合指数に連動したETFで、米国株式市場全体に投資が可能です。
銘柄正式名 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
銘柄コード | VTI |
ベンチマーク(指数) | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
運用会社 | バンガード・グループ |
経費率 | 0.03% |
直近の分配金 | 0.7955米ドル |
分配金利回り | 1.74% |
売買高 | 478万0417株 |
売買代金 | ― |
剥離率 | 0.01%(52週平均値0.01%) |
信託報酬 | 0.03% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/IG証券/楽天証券など |
\VTIをCFDで取引が可能/
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

FTSEグローバル・オールキャップ指数に連動したETFで、世界47カ国の株式に分散投資ができます。
銘柄正式名 | バンガード・トータル・ワールド・ストックETF |
銘柄コード | VT |
ベンチマーク(指数) | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
運用会社 | バンガード・グループ |
経費率 | 0.07% |
直近の分配金 | 0.4026米ドル |
分配金利回り | 2.01% |
売買高 | 229万5794株 |
売買代金 | ― |
剥離率 | 0.09%(52週平均値0.08%) |
信託報酬 | 0.08% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券など |
REIT ETF
REITとは「Real Estate Investment Trust」の略で、投資家から資金を集めて不動産を運用する投資信託のことです。REITが発行する投資証券に分散投資するのがREIT
ETFです。
少額投資が可能なことや比較的安定した分配金が得られることで注目されています。
REIT ETFのおすすめ銘柄例は以下の2つです。
NEXT FUNDS 東証REIT指数ETF(1343)

東証REIT指数を対象指標としたETFで、分配金利回りが3.4%程度と高く、信託報酬は0.17%と低いのが特徴です。
銘柄正式名 | NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 |
銘柄コード | 1343 |
ベンチマーク(指数) | 東証REIT指数 |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
経費率 | 0.16% |
直近の分配金 | 1720円 |
分配金利回り | 3.4% |
売買高 | 30万5322株 |
売買代金 | 6億5582万0000円 |
剥離率 | 0.16%(52週平均値0.04%) |
信託報酬 | 0.17% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券など |
iシェアーズ米国リートETF(1659)

FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て)の動きに連動するETFで、日本株と同じように日本時間で取引可能です。
銘柄正式名 | iシェアーズ米国リートETF |
銘柄コード | 1659 |
ベンチマーク(指数) | FTSE Nareit Equity REITs インデックス(TTM 円建て) |
運用会社 | ブラックロック |
経費率 | 0.20% |
直近の分配金 | 900円 |
分配金利回り | 2.78% |
売買高 | 7959株 |
売買代金 | 2221万0000円 |
剥離率 | 0.33%(52週平均値-0.04%) |
信託報酬 | 0.22% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券など |
レバレッジ(ブル)型・インバース(ベア)型ETF
日経平均株価に連動するETFで、レバレッジ(ブル)型は変動率が2倍、インバース(ベア)型は変動率が-1倍・-2倍になります。
連動指標の2倍の値動きでハイリターンが狙えるとして個人投資家に注目されているETFです。
ただし損失リスクも大きく長期保有には向いていないなど注意点もあるため、正しく理解したうえでの運用が求められるでしょう。
おすすめ銘柄例は、以下の2つです。
NEXT FUNDS 日経レバレッジ指数ETF(1570)

日経平均株価の騰落率の2倍で計算された日経平均レバレッジ・インデックスが対象指数です。
銘柄正式名 | NEXT FUNDS 日経レバレッジ・インデックス連動型上場投信 |
銘柄コード | 1570 |
ベンチマーク(指数) | 日経平均レバレッジ・インデックス |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
経費率 | 0.80% |
直近の分配金 | ― |
分配金利回り | 0.00% |
売買高 | 894万1567株 |
売買代金 | 1265億5671万0000円 |
剥離率 | -0.02%(52週平均値-0.05%) |
信託報酬 | 0.88% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券/マネックス証券など |
NEXT FUNDS 日経インバース指数ETF(1571)

日経平均株価の騰落率の-1倍で計算された日経平均レバレッジ・インデックスが対象指数です。
銘柄正式名 | NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 |
銘柄コード | 1571 |
ベンチマーク(指数) | 日経平均レバレッジ・インデックス |
運用会社 | 野村アセットマネジメント |
経費率 | 0.80% |
直近の分配金 | ― |
分配金利回り | 0.00% |
売買高 | 894万1567株 |
売買代金 | 1265万5671円 |
剥離率 | -0.13%(52週平均値0.01%) |
信託報酬 | 0.88% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券/マネックス証券など |
金ETF
金価格と連動するように設計されたETFで、金投資をしたい人や分散投資の選択肢のひとつとして人気です。
実際に金を保有するには保管場所の確保や盗難のリスクなどのデメリットがありますが、金ETFでは手間やリスクを気にせずに金への投資ができるメリットがあります。
金ETFのおすすめ銘柄例は、以下の2つです。
SPDRゴールドシェア(GLD)

米国の金価格との連動を目指したETFで、米国における最初の金ETFです。総経費率は0.4%で、実際に金を保有することと比較して負担が少ないのが特徴です。
銘柄正式名 | SPDRゴールド・シェア |
銘柄コード | 1326 |
ベンチマーク(指数) | LBMA午後金価格 |
運用会社 | ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズLLC |
経費率 | 0.40% |
直近の分配金 | ― |
分配金利回り | ― |
売買高 | 561万2074株 |
売買代金 | 2億円6698万0000円 |
剥離率 | -0.05%(52週平均値0.03%) |
信託報酬 | 0.40% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/IG証券など |
\CFDで取引が可能/
ヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)

大手の金鉱株銘柄を投資対象にしたETFです。小規模の銘柄を投資対象としたものに「ヴァンエック・ベクトル中小型金鉱株ETF(GDXJ)」があります。
銘柄正式名 | ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF |
銘柄コード | GDX |
ベンチマーク(指数) | NYSE Arca金鉱株インデックス |
運用会社 | ヴァン・エック・グローバル |
経費率 | 0.51% |
直近の分配金 | 0.5348米ドル |
分配金利回り | 2.19% |
売買高 | 2976万1530株 |
売買代金 | ― |
剥離率 | -0.60%(52週平均値-0.02%) |
信託報酬 | 0.51% |
購入可能な証券会社 | SBI証券/楽天証券/マネックス証券など |
\CFDで取引が可能/
ETFを購入するのにおすすめの証券会社

ETFを買いたい場合はどの証券会社がおすすめ?


マネックス証券/楽天証券/SBI証券はいずれも米国ETF取扱銘柄数は業界トップクラスです。
国内株式だけでなく、米国株も運用したい方にはおすすめの証券会社です。
ETFを始めたいと考えている人に、ETFを購入するのにおすすめの証券会社を3つ紹介します。
証券会社選びのポイントは、外国株式ETFなども含めた取扱銘柄数や手数料を比較検討することが挙げられます。各証券会社の概要とおすすめポイントをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
おすすめ証券会社
- マネックス証券
- 楽天証券
- SBI証券
証券名 | 米国ETF取扱い銘柄数 | 米国株取扱い銘柄数 | 投資信託銘柄数 | 手数料 |
![]() |
336銘柄 | 4297銘柄 | 1224銘柄 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
![]() |
392銘柄 | 4302銘柄 | 2675銘柄 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
![]() |
327銘柄 | 5600銘柄 | 2642銘柄 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
マネックス証券は海外取引サービスが豊富!

米国ETF取扱い銘柄数 | 336銘柄 |
米国株取扱い銘柄数 | 4,297銘柄 |
投資信託銘柄数 | 1,224銘柄 |
手数料 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
\取扱銘柄数5,000超の米国株が特徴!/
マネックス証券のおすすめポイント

米国株ETF買い放題プログラム
米国ETF17銘柄の買付手数料(税抜)が全額キャッシュバックされるキャンペーンを実施しています。
キャッシュバック額の上限はなく低コストでの運用が可能になります。
特定の米国ETFの買付手数料(税抜)を全額キャッシュバック!
引用:マネックス証券
当社でも人気を誇るバンガード社、ブラックロック社、ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ社や、ウィズダムツリー社の一部のETFが実質無料で買付可能となります。
MAXISシリーズETF5銘柄の現物取引手数料が実質無料
J-REIT ETF3銘柄と米国・全世界の株式に投資するETF2銘柄の取引手数料が全額キャッシュバックされます。
マネックス証券では、東京証券取引所に上場する5つのETFの現物取引手数料を実質無料としています。
引用:マネックス証券
ETFは比較的少額から取引でき、かつ複数銘柄に投資することでリスク分散が効いた、初心者の方にも投資しやすい商品です。
手数料が実質ゼロのETFを活用して、長期の資産形成にお役立てください。
マネックスアドバイザー
国内ETF専用のロボアド独自サービスも提供しており、初心者でも安心して取引ができます。
マネックスアドバイザーとは、高度な金融工学理論やマーケットの専門家によるサポートを受けながら、手軽に世界中の多様な資産に分散投資をしていただくサービスです。
引用:マネックス証券
運用プランは2,000以上の資産配分の組合せの中から、お客様一人ひとりの投資方針に合わせて提案いたします。
マネックス証券のデメリット
米国株の積立投資は100米ドル以上から
マネックス証券で米国株に積立投資するとき、100米ドル以上の金額を設定しなければ投資できません。仮に1米ドル125円のとき、日本円に換算すると1万2,500円〜積立投資をすることができます。
投資信託は100円から積立てられるため、これと比べるとやや高額であるのがデメリットになります。他のネット証券会社でいうと、SBI証券は米国株を1株や1口(米国ETF)から積立をすることが可能です。
為替コストを抑えにくい
マネックス証券の為替コストは、1米ドルあたり片道25銭と一般的になっています。ですが、SBI証券や住信SBIネット銀行のように片道4銭など為替コストを抑える手段はありません。
マネックス証券は買付時の為替手数料が無料になっています。次回は、2022年6月見直しがされるようです。
\取扱銘柄数5,000超の米国株が特徴!/
楽天証券は業界最多の米国ETF取扱数!
米国ETF取扱い銘柄数 | 392銘柄 |
米国株取扱い銘柄数 | 4,302銘柄 |
投資信託銘柄数 | 2,675銘柄 |
手数料 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
\楽天ポイントで投資もできる!/
楽天証券のおすすめポイント

業界ナンバーワンの米国ETF取扱い銘柄数
楽天証券の米国ETF取扱い銘柄数は業界ナンバーワンで、手数料0円で購入できる商品も多数用意されています。
国内株式ETFに加えて米国・新興国のETFも豊富で、積極的に分散投資をしたい人にもおすすめです。
手数料無料のETFが123銘柄ある
楽天証券には、2021年10月29日時点で、手数料無料のETFが123銘柄もあり、豊富なラインナップから選べます。
本記事の「おすすめ銘柄例」でご紹介した、以下の商品も取り扱っています。
手数料無料のETFの一例
- NEXT FUNDS TOPIX ETF(1306)
- NEXT FUNDS 東証REIT指数ETF(1343)
- iシェアーズ米国リートETF(1659)
キャンペーンやキャッシュバックではなく、税金の心配なしで取引できるのがメリットです。
人気のETFが売買手数料無料
騰落率2倍というハイリターンが期待できる人気のETF「楽天225ダブルブル(1458)」と「楽天225ダブルベア(1459)」が売買手数料無料で購入可能です。
楽天経済圏でお得に取引
楽天証券は株式取引や投資信託の積み立てなどでも楽天ポイントを貯めることができ、貯まったポイントを投資に活用することも可能です。
普段から楽天カードを利用している人は、ポイント活用でお得に投資をすることができます。
\楽天ポイントで投資もできる!/
SBI証券は大手ネット証券で初心者もしっかりサポート!
米国ETF取扱い銘柄数 | 327銘柄 |
米国株取扱い銘柄数 | 5,600銘柄 |
投資信託銘柄数 | 2,642銘柄 |
手数料 | 約定代金の0.495% (最低0米ドル~上限22米ドル) |
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SBI証券のおすすめポイント

米国ETF取扱銘柄数は業界トップクラス
米国ETF取扱銘柄数は300を超え、楽天証券やマネックス証券と並んで業界トップクラスです。
初心者をしっかりサポート
海外ETFセミナー動画の配信など、初心者に優しいサービスを提供しています。
手数料無料ではじめやすいETF
現物取引手数料無料の国内ETFは2021年7月現在で120銘柄と、ETFを始めたい人にピッタリの証券会社です。
期間限定で米国株式の取引手数料が無料になるプログラムもあるので、投資デビューをしたい人にうれしいサポートをしています。
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SBI証券は売買手数料・取扱銘柄数・顧客満足度においても総合的に高い評価を得ている大手ネット証券です。
どの証券会社の口座を開設するか迷っている人でも安心です。
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ETFと投資信託は何が違う?

ETFと仕組みがよく似ている投資商品に「投資信託」があります。それぞれの商品の特徴から、違いを見ていきましょう。
ETFは上場投資信託
ETFの正式名称は「上場投資信託」です。ETFも投資信託も「個人投資家からお金を集めて1つの大きな資金にし、専門家が代わりに運用する」という特徴は変わりません。
違いは、市場に上場しているか、していないかという点です。
通常の投資信託は市場に上場していません。ETFは上場投資信託という名前のとおり、市場に上場しています。
上場していることで、市場でリアルタイムの売買が可能な点がメリットです。売買単位が決まっており、それに従って取引を行います。
証券口座があれば、個別株と同様に「指値注文」「成行注文」を駆使して売買できます。
投資信託の場合は1日1回の価格で売買されるため、リアルタイムでの取引には対応していません。その代わり、ETFとは違い以下のメリットもあります。
投資信託のメリット
- 定時定額での投資が可能
- 配当金の自動再投資ができる
毎月や毎週といった一定間隔で一定額を投資するドルコスト平均法によって、平均購入単価を下げる効果が期待できます。
ETFの場合は売買単位ごとの売買になるため、投資信託のように「1万円分の口数を購入する」という買い方ができません。
配当金の自動売買ができるのも上場していない投資信託のメリットです。ETFで配当金を受け取った場合は自分で再投資が必要です。
受け取った金額がETFより安い金額だと再投資できず、投資効率が悪くなることもあります。
ETFと投資信託の特徴を表にまとめると、以下のようになります。
投資信託 | ETF | |
購入場所 | 証券会社 |
|
売買のタイミング | 1日1回の価格で売買 | リアルタイム取引 |
定時・定額の投資 | 可能 | 不可 |
分配金の再投資 | 可能 | 不可 |
投資信託の方が商品の種類は多い
ETFと投資信託を比較すると、投資信託の選択肢が圧倒的に豊富です。ETFは証券会社でのみ取扱われているのに比べ、投資信託は証券会社・銀行・郵便局など金融機関で取扱いがあります。
日本取引所グループによれば、東京証券取引所に上場しているETFの件数は246銘柄です。
国内ETF | 外国ETF | 合計 | |
---|---|---|---|
JDR(預託証券) | 直接上場 | ||
211 | 11 | 24 | 246 |
対する投資信託は一般社団法人投資信託協会の統計データによると、公募型投資信託だけでも2021年10月時点で5,980本あります。
より多くの選択肢が欲しい方にとっては、上場していない投資信託がおすすめです。
ただし、アクティブファンドなど指数に連動していない投資信託は信託報酬が高めに設定されるほか、市場平均を下回るリターンになることもあります。
多くの商品から自身に合った商品を探すことが重要です。
ETFとインデックスファンドの違いは?

上場していない投資信託は東証株価指数(TOPIX)などの指数に連動した値動きを目指すインデックスファンドと、指数を上回る運用成果を求めるアクティブファンドに分かれます。
ETFにもアクティブとインデックスファンドがありますが、ほとんどのETFはインデックスファンドです。
ETFも分配金がもらえる?

ETFも一般的な投資信託と同じように、分配金を受け取ることが可能です。受け取る頻度は年1回や4回など、ETFの銘柄によっても変わります。
分配金の受益者になるためには、決算日の2営業日前の「権利付最終日」までにETFを保有することが必要です。
20日の金曜日が権利確定日とした場合、18日の水曜日まで保有していれば分配金を受け取れます。
投資額に対して受け取る分配金の割合を計算するときは「分配金利回り」を算出します。
分配金利回り(%)=過去1年分の分配金合計÷基準価額×100
1年の分配金の合計から基準価額を割って100をかければ「分配金利回り」が計算でき、利回りの高さで投資対象を決めることもできます。
ただし、ETFでは分配金が自動で再投資されません。そのまま受け取ると複利効果が得られず、投資効率が悪化する点に注意が必要です。
高配当の株式に投資をする際に注意しておきたいことは、「高い配当金がずっと続くとは限らない」ということです。
引用元:日本証券業協会|『投資の時間』高配当の株式に投資をするときの留意点を教えてください
配当金が株主に支払われる状態は、会社に利益が出ている状態です。
反対に、利益が減ってしまえば、配当金の元になるお金も減ってしまっているので、株主への還元もむずかしくなってしまいます。
配当金や配当利回りに注目する視点は、もちろん大切ですが、「これからも配当金が継続的に続くのか」という視点も意識してみましょう。
まとめ
手軽に分散投資ができてコストも安く抑えられるETFの種類別おすすめ銘柄例やおすすめの証券会社についてまとめました。
証券会社によってETF取引手数料やサポート体制、取扱銘柄数などが異なるため、自身の投資スタイルに合った証券会社を探してみてください。
口座開設時にキャッシュバックやポイント付与などのキャンペーンを実施している場合もあるので、複数の証券会社をチェックすることをおすすめします。
ETFに関するよくある質問
- そもそもETFとは何ですか?
- 「ETF」とは「Exchange Traded Funds」の略で、証券取引所に上場して株価指数などに代表される指数への連動を目指す投資信託のことです。
例えば日経平均株価に連動するETFの場合、東京証券取引所上場銘柄のうち代表する225銘柄の株価指数の値動きとほぼ同じ値動きをするように運用されるため、
1口購入するだけで225銘柄に投資するのと同等の効果が期待できます。
ETFの取り扱いは、証券会社のみです。
- ETFへの投資がおすすめなのはどんな人ですか?
- ETFがおすすめなのは、以下のような方です。
・投資に慣れてきて自分で試してみたい方
プロに運用を任せるだけではなく、自分のタイミングで値動きがある投資に挑戦したい方にETFは向いています。
値動きがわかりやすいため、投資初心者でも無理なくチャレンジできると言われています。
・低コストで投資取引をしたい方
銘柄にもよりますが、ETFの信託報酬は0.1~1.0%ほどで、より低コストで投資をしたい方に向いています。
1銘柄を1口から購入でき、低コストで分散投資できるのも魅力です。
・リアルタイムの市場価格で売買したい方
ETFは、金融商品取引所が開いている時間内ならいつでもリアルタイムの市場価格で売買可能で、株式投資と同様の醍醐味が味わえるメリットがあります。
代表的な株価指数に連動しているため、値動きをチェックしながら取引チャンスが狙えます。
- ETFの銘柄を選ぶ際のポイントは何ですか?
- ETFの銘柄選びのポイントは「流動性」です。
板情報などで「売買高」「売買代金」を確認して、できるだけ株数や金額の多いものを選びましょう。「売買高」「売買代金」の低い銘柄の場合は、
「スプレッド(売り気配値段と買い気配値段の差)」が狭くて、「デプス(取引可能な注文数量)」の大きい銘柄を選びます。
また、「剥離率(基準価額と市場価格の差)」が低いことや「運用コスト(売買手数料と信託報酬)」が低いことも大切なポイントです。
- ETFをはじめるにはどうすればよいですか?
- ETFの売買は証券会社でのみ行えます。
ETFをはじめるために、証券会社の口座を開設しましょう。
口座開設や維持にかかる費用は発生しないため、取り扱っている銘柄などを確認して複数社を使い分けることも可能です。
口座開設後は、通常の株式購入と同じようにETFを購入できます。