NISAは、非課税で投資ができる制度として、近年注目を集めています。NISAができる証券会社は数多くありますが、中でもおすすめなのが楽天証券です。ここでは、楽天証券を利用したNISAの始め方や、取り扱いのある銘柄の中でも特におすすめのものについて、詳しく解説していきます。
楽天証券のNISAの始め方
楽天証券のNISAはどうやってはじめるの?
楽天証券のNISAをはじめるためにはまず、楽天証券の総合取引口座とNISA口座の2つの口座を開設します。楽天証券の総合口座を持っていない場合と、持っている場合に分けて、NISA口座開設までの流れを以下に解説していきます。
楽天証券で総合取引口座を持っておらず口座を新規で開設する場合
楽天証券で総合口座を開設したことがない人は、総合口座とNISA口座を同時に開設しなければなりません。ここでは、スマホと運転免許証またはマイナンバーカードを持っている場合の口座開設の流れを紹介します。
公式サイトから口座開設申込みページに進む
公式サイトの「総合口座・NISA口座同時申込み」のボタンをクリックし、登録したメールアドレスに送信される確認メールに記載されたURLにアクセスします。
スマホで本人確認
運転免許証もしくはマイナンバーカードを用意し、「スマホで本人確認」を行います。運転免許証もしくはマイナンバーカードの写真をアップロードし、スマホで自分の顔を撮影してアップロードします。本人確認書類の顔と撮影した顔写真の照合に問題がなければ、本人確認が完了します。
本人情報の入力
氏名や住所などの本人情報を画面に沿って入力していきます。その際、抜け漏れや記入ミスがないよう注意しましょう。また、任意のログインパスワードを登録します。ログインパスワードは忘れないよう、厳重に保管してください。
ログインIDを確認
翌営業日以降、楽天証券での審査が完了したらログインIDがメールで送付されます。受け取ったログインIDの内容を確認しましょう。
ログインして初期設定を実施
受け取ったログインIDと登録したパスワードを用い、楽天証券にログインします。そして、初期設定とマイナンバーの登録を行います。
NISA口座の開設完了
初期設定が完了したら、NISA口座での取引が可能です。
楽天証券で総合取引口座を持っていて口座を新規で開設する場合
すでに楽天証券の総合口座を持っている人は、NISA口座開設の申し込み手続きのみ行ないます。ここでは、オンラインでNISA口座を開設する流れを紹介します。
楽天証券にログイン
すでに持っているログインIDとログインパスワードを用いて、楽天証券のサイトにログインします。
NISA口座開設申込みページに進む
楽天証券のサイトから、NISA口座開設申込みページに進みます。
本人確認書類をアップロード
運転免許証やマイナンバーカードなど、本人確認書類をサイトにアップロードします。
NISA口座完了通知が届く
受付完了メールとお知らせが登録したメールアドレスに送信されるため、内容を確認します。そして、NISA口座での取引を開始します。
他社のNISA口座から変更する方
NISA口座は一人につき1口座しか持つことができないため、金融機関を変更する場合には一定の手続きを踏まなければなりません。金融機関を変更して楽天証券でNISA口座を開設するまでのフローは以下の通りです。
口座を開設するまでの流れ
- 現在NISA口座を利用している金融機関から「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を取得する
- 楽天証券でNISA口座(総合取引口座未開設の場合は総合取引口座も)の申込書類を取り寄せ、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を同封して返送
- 楽天証券および税務署での審査完了後、利用開始
楽天証券NISA内で区分変更する方
楽天証券のNISA口座で一般NISAとつみたてNIS間での区分を変更する場合、楽天証券のサイトにログインして手続きを行います。
一般NISAからつみたてNISAに変更する場合は、「NISA・つみたてNISA」のページから「口座開設・区分変更」を選択し、「NISA口座区分を変更する」をクリックして手続きします。
つみたてNISAから一般NISAに変更する場合は、「管理・手続き」のページから「口座開設・区分変更」を選択し、「NISA口座区分を変更する」をクリックして手続きします。
なお、その年に一般NISAもしくはつみたてNISAですでに取引している場合は、翌年まで区分変更できないのでご注意ください。
楽天証券のNISAの特徴とは?
NISAとはどんな制度?
株式や投資信託といった金融商品の利益にかかる約20%の税金が、毎年一定の金額の範囲内であれば金融商品から得られる利益が非課税になる制度です。成人が利用できる一般NISAとつみたてNISA、未成年が利用できるジュニアNISAの3種類があります。
株式や投資信託などの金融商品を売却して得た利益や配当金は通常、約20%の税金がかかります。NISAはこの税金が非課税になる制度です。一般NISAは株式や投資信託などの購入金額が年間120万円までの利益に対し非課税となり、つみたてNISAはNISA口座内で購入した投資信託が年間40万円まで、ジュニアNISAは株式や投資信託などの購入金額が年間80万円までの利益に対し非課税となります。
楽天証券の一般NISAの特徴
前述の通り、NISAは一般、つみたて、そしてジュニアの3種類あります。まずは一般NISAについて、詳しく解説していきましょう。
一般NISAの概要
一般NISAは、日本在住の20歳以上(2023年以降は18歳以上)、口座を開設する年の1月1日時点でいわゆる成年になっている人が利用できる非課税制度です。NISA専用の口座を開設し、上場株式や投資信託といった金融商品を購入したときに出た利益にかかる税金が非課税になります。
ただし、非課税になる金額および期間には上限があり、一般NISAの場合は年間120万円まで、投資した年から最長で5年です。
NISAのもう一つの種類であるつみたてNISAと比べると、国内株式と外国株式も投資対象に含まれており、投資上限額も高いため、まとまった金額を投資したい人や株式にも投資をしたい人に向いていると言えます。
ちなみに、保有できるNISA専用の口座は一人につき1口座です。複数の金融機関をまたいで利用したり、一般NISAとつみたてNISAを同時に利用したりすることはできません。
楽天証券の一般NISAの特徴は、国内株式の売買手数料が0円、投資信託の買付手数料が0円と手数料が安いことや、投資による楽天ポイントの獲得や利用、取扱投資信託が2,560本以上、米国株式約4,600銘柄といった豊富な商品ラインナップが挙げられます。
一般NISAの活用イメージ
一般NISAの非課税投資総額は年間120万円までです。期間は最長5年間となっており、非課税投資総額は最大600万円となっています。
仮に、上限いっぱいまで非課税投資枠を活用するのであれば、2022年に購入した分は2026年中に売却、2023年に購入した分は2027年中に売却といった具合に、五年ごとに売却をしていくと良いでしょう。
さらに、毎年上限いっぱいまで買うつもりはない、6年目以降に新たに金融商品を購入するつもりはないという場合、5年間の非課税期間が終了した金融商品を、毎年設定される非課税枠に移管することもできます。
例えば、2022年に購入した金融商品を2027年に買ったことにして、再度5年間の非課税で運用するといったイメージです。この場合、2027年分の非課税枠を利用することになるため、仮に120万円分移管すると、2027年に新たな金融商品を買うことはできません。
楽天証券のつみたてNISAの特徴
続いて、楽天証券のつみたてNISAの概要や活用イメージについて紹介しましょう。
つみたてNISAの概要
つみたてNISAは、年間40万円までの投資に対する利益が非課税となり、投資をした年から最長20年間非課税で保有できる制度です。少額からの長期、積立、分散投資を支援する制度で、長期的な資産形成を目的としています。
年間40万円まで金融商品の購入に対する利益が非課税となるため、月々約3万3,000円が積立の目安です。つみたてNISAで購入できる投資信託は、販売手数料が無料で信託報酬が一定額以下といった、国が定めた基準を満たした商品のみなので安心して保有できます。
楽天証券のつみたてNISAの最大の特徴は、楽天ポイントで投資信託を購入できるという点です。日頃の買い物などで貯めた楽天ポイントで投資できるため、コストを抑えながらつみたてNISAにチャレンジすることができるでしょう。また、つみたてNISAの購入に楽天カードや楽天キャッシュを利用すれば、利用金額に応じて楽天ポイントを貯めることができます。
楽天証券が扱うつみたてNISAの投資信託は181本(2022年7月15日時点)となっており、豊富な商品の中から投資先を選べるのも魅力です。100円以上1円単位から積立てることができるため、少額投資や端数の調整にも活用できます。
つみたてNISAの活用イメージ
つみたてNISAは毎年40万円まで購入した金融商品の利益が非課税で、購入してから20年の間に得た利益が非課税です。そのため、毎年40万円積立てて、20年間保有し続けた場合、非課税枠で運用できるのは最大800万円となります。
20年を超えてつみたてNISAで購入した投資信託を保有したい場合は、特定口座や一般口座などの課税口座で引き続き運用することになります。非課税となるのは最長20年ですので、課税口座で運用すると利益に対して税金が発生することに注意が必要です。
満期となったつみたてNISAは売却すれば、利益に対して税金がかからず現金化することができます。つみたてNISAは満期になる前に売却することも可能ですが、基本的には長期投資を目的とした制度なので、できる限り長期間保有する方がよいでしょう。
楽天証券のジュニアNISAの特徴
最後に、未成年のためのジュニアNISAの概要や活用イメージを解説します。
ジュニアNISAの概要
ジュニアNISAは、未成年が対象の長期投資制度です。ジュニアNISA口座を開設する年の1月1日時点で19歳以下(2023年以降は成人年齢引き下げに伴い17歳以下に変更)が対象となります。ジュニアNISA口座の運用をするのは、基本的に親権者や二親等以内の親族である祖父母などです。
非課税投資枠は年間80万円までで、非課税期間は5年間です。一般NISAと同じように、株式や投資信託などを購入することができます。
ただし、2023年にてジュニアNISAの制度は終了します。2023年までにジュニアNISAの対象者が20歳となる場合、20歳になる1月1日に自動的にNISA口座が開設され、一般NISAもしくはつみたてNISAとして運用を続けることができます。18歳になるまでに2023年を迎える場合は、継続管理勘定で18歳になるまで非課税で保有し続けることが可能です。
ジュニアNISAは18歳になるまで原則的に払い出すことができませんが、制度終了後の2024年以降は年齢に関わらず運用による利益に税金がかからず、払い出すことが可能です。
ジュニアNISAの活用イメージ
ジュニアNISAは、進学や就職などの子どもの将来に向けた長期投資制度です。そのため、制度終了までは成人を迎えるまで払い出すことができません。
楽天証券のジュニアNISAは国内株式の売買手数料が0円、投資信託の取り扱い本数が2,560本以上(2022年7月11日時点)です。コストを抑えながら長期投資ができるというメリットがあります。
また、楽天証券はジュニアNISAのしくみなどを解説するセミナーなどを開催しており、親子で金融や経済を学ぶことができます。
NISAの口座開設ができる代表的な証券会社
概要 | |||||
---|---|---|---|---|---|
取引商品 | ・投資信託 ・国内株式 ・外国株式 |
・投資信託 ・国内株式 ・外国株式 |
・投資信託 ・国内株式 ・外国株式 |
・投資信託 ・国内株式 |
・投資信託 ・国内株式 |
株式売買手数料 | ・投資信託:売買手数料無料 ・国内株式:売買手数料無料 外国株式:海外ETF(米国・中国・韓国)の買付手数料のみ無料 |
・投資信託:買付手数料無料 ・国内株式:売買手数料無料 外国株式:海外ETF(米国・中国・シンガポール) 買付手数料のみ全額キャッシュバック |
・投資信託:買付手数料無料 ・国内株式:売買手数料無料 外国株式:米国株と中国株の国内手数料実質無料 |
・投資信託:買付手数料無料 ・株式取引:売買手数料無料 |
・投資信託:買付手数料無料 ・株式取引:売買手数料無料 |
NISAでのIPO対応 | 有 | 無 | 有 | 有 | 有 | 口座開設 |
楽天証券のつみたてNISAの4つのメリット
楽天証券のつみたてNISAのメリットは?
楽天ポイントが貯まり、積立頻度や積立日が選べることです。また、対象商品が豊富で、100円から積立できる点もメリットです。
楽天証券のつみたてNISAにはさまざまなメリットが存在します。その内容を具体的に紹介します。
メリット1:楽天ポイントが貯まる
楽天証券でつみたてNISAを利用すると、毎月の積立によって楽天ポイントを獲得することができます。
方法は簡単で、積立金額の引き落としを楽天カードのクレジット決済に設定するか、楽天カードから楽天キャッシュという電子マネーにチャージして投資信託を買い付けるだけです。クレジット決済であれば投資信託の種類に応じて0.2%または1.0%のポイントが、楽天キャッシュであれば一律0.5%(2022年中はキャンペーンで最大1.0%)のポイント還元が受けられます。
つみたてNISAでの積立により、ほぼ自動で楽天ポイントが貯められるのは、手間もかからないため大きなメリットです。
メリット2:積立頻度や積立日が選べる
楽天証券では、つみたてNISAで投資信託を買い付ける日付や積立頻度を選ぶことができます。選べる日付や積立頻度は、それぞれ積立方法によって異なり、以下の通りです。
選べる日付や積立頻度
- 証券口座:毎月1~28日の中から選択。さらに、つみたてNISAの場合は毎日も選択可能。
- 楽天キャッシュ:毎月1~28日の中から選択。
- 楽天銀行:毎月1~28日の中から選択。
- その他の金融機関:毎月7日か24日のどちらかを選択。
- 楽天カードクレジット決済:楽天カードであらかじめ設定されている積立指定日に準ずる
積立日が選べれば、資金面での計画も立てやすくなるでしょう。
メリット3:少額からの積立が可能
投資信託の買付を行う場合、最低金額が数千円から数万円程度で設定されている証券会社も少なくありませんが、楽天証券のつみたてNISAの場合は各商品100円以上1円単位で買い付けることが可能です。
少額からの積立が可能であれば、まとまった資金を用意する必要がなくなり、気軽に投資を始めることができるでしょう。資産形成プランも自由に組み立てられます。そのようにして少額から投資の経験を積みつつ、徐々に高額の投資にチャンレンジするのも良いかもしれません。
メリット4:対象商品が豊富
楽天証券が扱うつみたてNISA対象の商品は181本(2022年7月15日時点)あり、日本国内を対象としたものから新興国や先進国、米国に特化したものまで、ファンドの種類もさまざまあります。豊富な選択肢の中から銘柄を選べる点は、投資の面白さを実感するためにも重要なポイントです。取扱銘柄数が多い楽天証券であれば、そのような投資の醍醐味を存分に味わうことができるでしょう。
楽天証券のつみたてNISAのデメリット3つ
楽天証券のつみたてNISAにデメリットはある?
ETFを取り扱っておらず、NISA専用アプリがない点はデメリットと言えます。また、ポイントが貯まる楽天カードクレジット決済では、買付日を自由に選ぶことができません。
楽天証券のつみたてNISAには、いくつかの注意点やデメリットが存在します。その内容を見ていきましょう。
デメリット1:ETFの取り扱いがない
楽天証券のつみたてNISAはETFを取り扱っていません。
一般的な投資信託は1日1回しか売買できませんが、ETFはリアルタイムでいつでも売買できるのが特徴です。つみたてNISAは長期の積立投資を前提とした制度のため、ETFをリアルタイムに売買できなくても大きな問題はないと言えますが、ETFにも投資してみたいという人にとってはデメリットとなります。
デメリット2:NISA専用アプリがない
楽天証券は、つみたてNISA専用のスマホアプリを提供していません。「iSPEED(アイスピード)」という楽天証券のトレーディングアプリは存在しますが、つみたてNISAの取引には対応していないので注意が必要です。楽天証券でつみたてNISAの取引を行う場合は、楽天証券の公式サイトにログインして操作しなければなりません。
SBI証券や松井証券などは、つみたてNISAの取引ができるスマホアプリを提供しています。スマホアプリがあれば効率よく取引ができるため、アプリを提供していない楽天証券は利便性の点では劣ると言えます。
デメリット3:楽天カード決済では好きな日付で買付が出来ない
楽天証券のつみたてNISAは、楽天カードクレジット決済で積み立てると楽天ポイントを貯めることができます。しかし、楽天カードクレジット決済では好きな日付でつみたてNISAの買付ができない点に注意が必要です。
楽天証券口座や楽天キャッシュ、楽天銀行の場合は毎月1日から28日の中からタイミングを選択でき、楽天証券口座の場合は毎日買付を選択することもできます。
一方、楽天カードクレジット決済は、毎月12日の積立設定で、翌月1日または翌月8日(休業日の場合は翌営業日)に買付が行われます。ポイントを貯められるものの、買付日の自由度が低いという点はデメリットと言えるでしょう。
楽天証券でのNISA口座の取引方法
- 楽天証券にログインする
- 「NISA口座各種手続き」から口座開設を申込む
- 本人確認書類を提出
- 受付完了メール・お知らせを受け取る
- NISA口座開設完了
楽天証券のつみたてNISAのおすすめ銘柄
投資できる銘柄が多すぎてどれを選べば良いのかわかりません!
人気度や注目度が高い銘柄を選出しました。まずはここからはじめてみてはいかがでしょうか。
楽天証券のつみたてNISAで対象となっている銘柄は数多く、投資に慣れていない人にとってはどれを選べば良いのかわからないという人も多いかもしれません。ここでは、楽天証券のつみたてNISAで取り扱っている銘柄の中から、特におすすめのものを5つご紹介します。
おすすめのつみたてNISA対象ファンド比較表
銘柄名 | トータルリターン(年率) | 信託報酬(年率・税込) | 配当期間(2021年) |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド (SBI・V・S&P500) |
1年:30.57% 3年:ー 5年:ー |
0.0638% (0.0938%程度※1) | 年1回:4月26日 |
SBI・全世界株式インデックス・ファンド (雪だるま(全世界株式)) |
1年:19.04% 3年:16.37% 5年:ー |
0.0682% (0.1102%程度※1) | 年1回:11月12日 |
SBI・先進国株式インデックス・ファンド (雪だるま(先進国株式)) |
1年:20.64% 3年:16.81% 5年:ー |
0.0682% (0.1022%程度※1) | 年1回:11月12日 |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | 1年:26.08% 3年:19.30% 5年:ー |
0.1023%以内 | 年1回:4月26日 |
たわらノーロード 先進国株式 | 1年:26.03% 3年:19.24% 5年:13.81% |
0.10989%以内 | 年1回:4月26日 |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) | 1年:10.36% 3年:12.38% 5年:ー |
0.1144%以内 | 年1回:4月26日 |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 1年:21.10% 3年:17.31%% 5年:ー |
0.1144%以内 | 年1回:4月26日 |
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) | 1年:22.05% 3年:17.86% 5年:ー |
0.1144%以内 | 年1回:4月26日 |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド (GDP型バスケット) |
1年:13.27% 3年:ー 5年:ー |
0.1144% | 年1回:11月22日 |
楽天・全世界株式インデックス・ファンド (楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)) |
1年:19.57% 3年:16.75% 5年:ー |
0.1320%(0.212%程度※1) | 年1回:7月15日 |
おすすめ1:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
(期間:2019年8月23日~2022年8月23日)
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは?
3つのマザーファンド(外国株式(先進国)、新興国株式、日本株式)を通じて、日本を含む先進国および新興国の株式に投資するファンドです。MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)をベンチマークとしています。
年率0.1144%の低コストで、日本を含む全世界の株式に分散投資できます。
直近1年間のトータルリターンは+8.23%、直近3年間は年率+15.92%であり、他の全世界株式インデックスファンドよりも高い水準です。これにはベンチマークの違いが影響していると考えられます。
eMAXIS Slim全世界株式 (オールカントリー) |
SBI・全世界株式 インデックス・ファンド |
楽天・全世界株式 インデックス・ファンド |
|
トータルリターン (1年) |
8.23 | 7.52% | 7.42% |
トータルリターン (3年) |
15.92% | 15.51% | 15.62% |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス |
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
このファンドのベンチマークである「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス」は大型株の組み入れ比率が高いのが特徴です。ここ数年はグーグルやアップル、アマゾンといった超大型株が株式市場を牽引しており、その値動きがより強く反映された結果といえるでしょう。
それに対し、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」は中小型株の組み入れ比率が高い指数であり、この点が直近の相場環境では不利に働きました。
相場環境によって有利不利は変わるため、長期投資であれば一概にどちらが優れているとはいえません。大型株を中心に投資したいのであれば、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)がおすすめです。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 | |
---|---|---|
投資対象カテゴリー | 国内外/株式 | |
ベンチマーク | MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース) | |
信託報酬(年率・税込) | 0.1144%以内 | |
純資産総額 | 6,653.84億円 | |
トータルリターン(年率) | 1年 | 8.23% |
3年 | 15.92% | |
5年 | - | |
購入できる主な証券会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券 GMOクリック証券 LINE証券 SMBC日興証券 岡三証券 |
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
おすすめ2:ニッセイ外国株式インデックスファンド
日本を除いた主要先進国の株式を投資対象としたファンドで、運営会社はニッセイアセットマネジメントです。
購入時および換金時の手数料が無料である点を強みとしており、信託報酬も0.1023%以内と低コストで運用できます。トータルリターンは17.08%(3年)で、こちらも実績は十分です。また「投信ブロガーが選ぶ!「Fund of the Year2021」」では第2位を獲得しており、人気のあるファンドです。
おすすめ3:楽天・全世界株式インデックス・ファンド
(期間:2019年8月23日~2022年8月23日)
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
楽天・全世界株式インデックス・ファンドとは?
マザーファンドを通じて「バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF」に投資し、日本を含む全世界の株式市場の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
バンガード社は、インデックス・ファンドの世界シェアNo.1を誇る世界最大級の運用会社で、運用コストの低さで業界をリードするローコストリーダーとしても知られています。
日本を含む全世界の株式に分散投資するのと同じ投資効果が期待でき、直近1年間のトータルリターンは+7.42%、直近3年間でも年率+15.62%と好調です。
信託報酬率は実質年率0.212%程度です。十分低い水準ですが、SBI・全世界株式インデックス・ファンド(同0.1102%)やeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(同0.1144%)と比べると割高です。
ベンチマークが同じSBI・全世界株式インデックス・ファンドと比較すると、直近のリターン、信託報酬ともにこのファンドが高くなっています。この差は、マザーファンドが投資対象とするファンドの違いも影響しています。
マザーファンドの投資対象ファンド | |
楽天・全世界株式 | バンガード・トータル・ワールドストックETF |
SBI・全世界株式 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF SPDR ポートフォリオ・ディベロップド・ワールド(除く米国)ETF SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF |
トータルでみるとこのファンドがやや有利といえますが、差はほとんどありません。口座を開設する証券会社での取り扱いの有無など、購入しやすいほうを選べばよいでしょう。
運用会社 | 楽天投信投資顧問 | |
---|---|---|
投資対象カテゴリー | 国内外/株式 | |
ベンチマーク | FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース) | |
信託報酬(年率・税込) | 0.1320%(0.212%程度※1) | |
純資産総額 | 2,095.20億円 | |
トータルリターン (年率) |
1年 | 7.42% |
3年 | 15.62% | |
5年 | - | |
購入できる主な証券会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券 GMOクリック証券 SMBC日興証券 岡三証券 |
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
※1:ファンドが実質的に投資対象とする投資信託証券の信託報酬を加味した、実質的な信託報酬率
おすすめ4:eMAXIS Slim先進国株式インデックス
(期間:2019年8月23日~2022年8月23日)
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスとは?
外国株式インデックスマザーファンドを通じて、日本を除く先進国(22カ国)の株式に投資するファンドです。MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース、為替ヘッジなし)をベンチマークとして、これに連動する投資成果を目指します。
日本株式や先進国株式を投資対象に含まないため、日本株式を投資対象とする投資信託や個別株、新興国株式を投資対象とする投資信託と組み合わせて投資してもよいでしょう。
直近1年間のトータルリターンは+10.20%、直近3年間でも年率+17.60%の高いリターンをあげています。
運用会社 | 三菱UFJ国際投信 | |
---|---|---|
投資対象カテゴリー | 海外/株式 | |
ベンチマーク | MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース、為替ヘッジなし) | |
信託報酬(年率・税込) | 0.1023%以内 | |
純資産総額 | 3,725.88億円 | |
トータルリターン (年率) |
1年 | 10.20% |
3年 | 17.60% | |
5年 | 13.63% | |
購入できる主な証券会社 | SBI証券 楽天証券 マネックス証券 auカブコム証券 松井証券 GMOクリック証券 LINE証券 SMBC日興証券 岡三証券 |
※出典:モーニングスター(2022年8月23日時点)
おすすめ5:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
eMAXIS Slimシリーズで、米国株式への投資に特化しています。運営会社は三菱UFJ国際投信です。シリーズ共通の運用コストの低さは変わらず、信託報酬は0.0968%以内で、トータルリターンは19.89%(3年)と、高い実績を誇っています。
また「Yahoo!ファイナンス「BEST FUND AWARD2020」ファン投票部門」で大賞を受賞した実績もあり、人気のある投資信託の一つです。
楽天証券以外でNISAでおすすめの証券会社
NISAでおすすめの証券会社は?
楽天証券のほかに、SBI証券や松井証券、マネックス証券、auカブコム証券などがおすすめです。
NISA口座は1人1つまでしか開設できません。後に金融機関を変更するためには手続きが発生するため、あらかじめどの金融機関で口座を作るかじっくり検討することをおすすめします。ここからは、この記事で解説してきた楽天証券のほかに、おすすめの証券会社を4つ紹介します。
おすすめ1:SBI証券
SBI証券のNISAはラインアップが豊富な点に強みがあります。投資信託の取り扱い本数は2,598本(2022年5月31日現在)と他の証券会社と比べても多く、取り扱いのある外国株式も9ヵ国(2022年5月26日現在)と、投資先の選択肢が幅広いのが特徴です。
SBI証券のメリット
メリット
- 手数料が安い
- 取扱い銘柄数が豊富
- アプリで取引ができる
- 100円から投資できる
- 提携ポイントの種類が豊富
SBI証券は手数料の安さに定評があります。一般NISAとジュニアNISAの国内株式や投資信託は売買ともに手数料無料、外国株式の海外ETF(米国、中国、韓国)は買付手数料が無料となっています。また、つみたてNISAも売買手数料が無料です。
NISAの取扱銘柄数も多く、9ヵ国の外国株式を取り扱っています。「かんたん積立 アプリ」など、NISAの取引に対応しているスマホアプリも提供しており、投資信託は100円から買付できるので初心者でも安心でしょう。提携ポイントの種類も豊富で、TポイントやPontaポイント、dポイントなどから好きなポイントを貯めて、投資信託の買い付けにポイントを使うこともできます。
SBI証券のデメリット
デメリット
- 取引は基本的に自分で考える必要がある
- TポイントやPontaポイント、dポイントを利用していない人にはメリットが薄い
SBI証券は店舗や電話での相談も受け付けていますが、ネット証券なので自分で投資先を判断し、インターネット上で取引、運用する必要があります。何から手を付ければいいか一切分からないという場合は、対面で相談できる証券会社の方が向いているかもしれません。
また、SBI証券はTポイントやPontaポイント、dポイントなどと提携していますが、普段これらのポイントを活用していない人は、利用しているポイントと提携している証券会社の方が効率的と言えるでしょう。
おすすめ2:松井証券
松井証券は大正7年創業という長い歴史を持ちながら、日本で初めて本格的なインターネット取引を導入した証券会社でもあります。歴史と実績に裏付けされた高い信頼性が魅力です。
松井証券のメリット
メリット
- 株式取引の手数料、投資信託の購入時手数料、IPO銘柄の売買手数料が恒久無料
- 充実したサポート体制
- 100円から手軽に始められる
- 老舗企業ならではの信頼感
松井証券は証券会社の中でも歴史が古く、老舗企業ならではの信頼感が魅力です。自己資本規制比率685.0%と健全性も高く、さらにHDI-Japan(ヘルプデスク協会)主催の2021年度合せ窓口格付け(証券業界)で11年連続三つ星を獲得するなど、サポート体制が充実していることも大きなメリットと言えるでしょう。
さらに株式取引の手数料、投資信託の購入時手数料、IPO銘柄の売買手数料が恒久無料で、100円から投資をはじめることができるなど、はじめての投資でも安心できる要素が揃っています。
松井証券のデメリット
デメリット
- IPO銘柄が少ない
- 松井証券ポイントの自由度が低い
松井証券のデメリットの一つとして挙げられるのが、IPO銘柄の少なさです。IPO銘柄は低リスクハイリターンが期待できるとして高い人気があるのですが、2022年3月期の実績では50社となっており、IPO銘柄に強いSBI証券の117社に比べると半分程度の取り扱い数しかありません。
また松井証券では取引に応じて松井証券独自のポイントが貯まり、それを使ってポイント投資や商品との交換に利用できるのですが、その他の使い方をするためには一度dポイントと交換をしなければなりません。取引によって直接Tポイントやdポイントを貯められるSBI証券などと比べると、自由度の面で少々劣ります。
おすすめ3:マネックス証券
マネックス証券は、開設口座数216万件以上(2022年1月4日現在)、資産預り残高が5兆9,000億円(2022年2月現在)を誇るネット証券会社です。
マネックス証券に口座開設している人は、投資経験がある人が59%、経験なしの人が41%(2021年2月から2022年1月の開設口座における比率)となっており、初心者から経験者まで幅広く選ばれている証券会社であることが分かります。
マネックス証券のメリット
メリット
- 米国株式に強い
- 米国株と中国株の国内取引手数料が実質無料
- 一般NISAでIPOやPOを取り扱っている
- つみたてNISAの引落手数料が無料
マネックス証券は米国株式に強いことに定評があります。一般NISAで扱う米国株式は5,000銘柄以上、中国株式もほぼ全銘柄取り扱っています(2022年1月13日時点)。また、米国株と中国株の買付時の国内取引手数料は、恒久的に全額キャッシュバックされるので実質無料です。一般NISAでも新規公開株(IPO)や公募、売出株式(PO)を取り扱っています。
つみたてNISAは、指定の銀行口座からの引落や定期自動入金の手数料が無料なので、無駄なコストを節約することができます。
マネックス証券のデメリット
デメリット
- マネックスポイントの使い道が限られている
- ポイント投資ができない
マネックス証券では取引状況に応じてマネックスポイントを貯めることができます。しかし、楽天ポイントやTポイントなどのように、そのまま買い物に利用することができません。Tポイントやdポイント、nanacoポイント、Pontaポイント、WAONポイント、Amazonギフト券などに交換できますが、その手間がかかるのはデメリットと言えるでしょう。
また、マネックスポイントは株式手数料に1ポイントあたり1円で充当できますが、ポイント投資として買付金額に充当することはできません。
おすすめ4:auカブコム証券
三菱UFJフィナンシャル・グループであるauカブコム証券は、大手グループならではの安心感を強みとしたネット証券です。
NISA口座を持つことでその他の投資取引で優遇が受けられ、NISAでも手数料が無料で取引できます。NISAで投資をするのはもちろんのこと、その後本格的に投資をはじめる際にもメリットが多く、発展性のあるサービスが魅力です。
auカブコム証券のメリット
メリット
- 100円から始められる
- つみたてNISAの投資対象商品はすべて販売手数料なし
- 投資信託の月間平均保有額に応じてPontaポイントが貯まる
auカブコム証券は、100円からはじめられる手軽さと、つみたてNISAの販売手数料なしという低コストが魅力です。さらに、auカブコム証券ならではのサービスとして、投資信託の月間平均保有額に応じてPontaポイントが貯まるようになっており、貯まったPontaポイントを新たな投資信託購入に利用することもできます。
auカブコム証券のデメリット
デメリット
- 外国株の取り扱い数は少ない
- 現物株式の手数料が高め
auカブコム証券では最近米国株式の取り扱いをスタートしましたが、それ以外の国の銘柄を取り扱っていません。株の選択肢としては他の証券会社に比べると少なめです。
また株式取引の際の手数料に関しても、1回あたりの取引代金が50万円を超えると少々割高になるため注意が必要です。
よくあるQ&A
最後に、楽天証券のNISAに関するよくある質問とその回答を紹介します。
- 楽天証券のNISAの口座が開設不可になったのはなぜ?
- すでにほかの金融機関でNISA口座を開設している可能性があります。NISA口座は1人1口座となっており、1つの金融機関でしか開設できません。他の金融機関に切り替えることもできますが、同じ年に開設できるのは1口座だけとなっているので注意が必要です。
また、他社のNISA口座を廃止しているものの、「勘定廃止通知書」または「非課税口座廃止通知書」を楽天証券に提出していない場合も、開設できません。NISA口座が開設不可となった日から3営業日後の翌朝6時より再申し込みができるので、再度手続きしましょう。
- 家族でそれぞれNISA口座を保有できる?
- 家族それぞれが楽天証券でNISA口座を開設することができます。NISA口座を開設する年の1月1日時点で満20歳以上の人はNISA口座、19歳以下の人はジュニアNISA口座の開設が可能です。
- 楽天証券のNISA口座区分変更をキャンセルする方法は?
- キャンセルはできません。再度区分変更の手続きが必要です。申し込み書類が手元にある場合、サイト上でリアルタイムに変更することができます。
すでにサイト上で区分変更をした後、もう一度以前のNISA区分に変更したい場合は、再度区分変更手続きを行います。なお、その年にすでに一般NISAもしくはつみたてNISA口座で取引している場合は、その年の区分変更が行えません。10月1日以降に翌年の区分変更を申し込むことになります。
- 楽天証券のジュニアNISA口座開設にマイナンバーは必要?
- ジュニアNISA口座を開設する場合、未成年者であってもマイナンバーは必要になります。なお、ジュニアNISA口座開設対象の未成年者が、すでに楽天証券にマイナンバーを登録している場合は必要ありません。
- NISAを始めるメリットとは?
- NISAは、株式や投資信託などで得た利益に通常約20%かかる税金が非課税になる制度です。一般NISAは年間120万円まで、つみたてNISAは年間40万円まで非課税で保有することができます。中長期にわたる資産形成を目的とした運用で、節税しながらライフイベントにかかる資金や老後の資金を増やすことに期待できるのがメリットです。
楽天証券でNISA口座を開設してみよう
楽天証券のNISAは取扱銘柄が多く、楽天ポイントを貯めながらポイント投資を行えるのが強みです。楽天経済圏をよく利用している人は、そのメリットを十分享受することができるでしょう。
また、楽天証券は一般NISAとつみたてNISAに対応しているため、運用方針を変更したい時に楽天証券内で区分変更することができます。投資先の選択肢が多く、運用方針を柔軟に調整しやすい楽天証券で、NISA口座を開設してみてはいかがでしょうか。