楽天証券からSBI証券に移管する方法は?手数料、メリットも解説
(画像=Wealth Bridge編集部)

楽天証券でNISA口座を持っているが、新NISAはSBI証券で始めたいと考えている人も多いかもしれません。

本記事では、楽天証券からSBI証券へNISA口座を移管する手順や手数料、メリットを解説します。

NISA口座は1年ごとに変更可能ですが、証券会社を見直す機会はあまりないため、新NISAが開始するタイミングを利用して変更しておきましょう。

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楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管する手順

楽天証券で買ったNISA口座をSBI証券に移管する方法があるって本当?

質問者①
編集部

楽天証券で買ったNISA口座は、SBI証券に移管できます。ただし、手続き方法は郵送のみで、オンラインではできないので注意が必要です。

NISA口座の移管に対応している証券会社同士であれば、保有している資産の移管が可能です。楽天証券とSBI証券は、どちらも移管に対応している証券会社です。ただし、移管手続きはオンラインではできません

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楽天証券で「勘定廃止通知書」を発行する

楽天証券からSBI証券にNISA口座移管をするためには、まず、楽天証券で「勘定廃止通知書」を発行します。

発行方法
  1. 楽天証券にログインする
  2. メニューの中の「NISA つみたてNISA」をクリックする
  3. メニューバーの「口座サマリー」の隣にある「・・・」をクリックする
  4. 「NISA・つみたてNISA口座申込/受付状況」へ進み、「他の金融機関へNISA口座を移す」をクリックして申し込む

1.楽天証券にログインする

2.メニューの中の「NISA つみたてNISA」をクリックする

3.メニューバーの「口座サマリー」の隣にある「・・・」をクリックする

4.「NISA・つみたてNISA口座申込/受付状況」へ進み、「他の金融機関へNISA口座を移す」をクリックして申し込む

SBI証券に「非課税口座開設届出書」を請求する

楽天証券で勘定廃止通知書を発行したら、次にSBI証券で「非課税口座開設届出書」を請求しましょう。

請求方法
  1. SBI証券にログインする
  2. メニューの右上にある「NISA つみたてNISA」ボタンを選択する
  3. NISAトップページを開く
  4. 「他社からの乗り換え(NISA口座金融機関変更)」をクリックする
  5. 書類を請求(書類の到着まで5日程度かかる)

1.SBI証券にログインする

2.メニューの右上にある「NISA つみたてNISA」ボタンを選択する

3.NISAトップページを開く

4.「他社からの乗り換え(NISA口座金融機関変更)」をクリックする

5.書類を請求(書類の到着まで5日程度かかる)

SBI証券に必要書類を返送する

必要書類が届いたら、以下の3点をSBI証券に返送する。

【3点】返送書類
  1. 楽天証券から届いた「勘定廃止通知書」
  2. SBI証券から届いた「非課税口座開設届出書」(届いた書類に名前を記入するだけOK)
  3. 本人確認書類およびマイナンバーを確認できる個人番号記載書類

※ 提出書類はSBI証券への「マイナンバー」の届出状況によって変わります。既にマイナンバー提出済みの場合は、「個人番号カード」「運転免許証」「保険証」などのいずれか一点のコピー、提出がまだの場合は「個人番号カード」または「通知カード+免許証」などの提出が必要になります。

これで、基本的なNISA口座の移管手続きは完了です。

SBI証券と税務署で書類の審査後、NISA口座の変更完了

提出した書類はSBI証券と税務署で審査され、審査が完了するとSBI証券のWEBサイトにログインすると見られる「重要なお知らせ」等で口座開設完了の連絡が届きます。

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NISA口座移管手続きに関する注意事項4点

楽天証券のNISA口座をSBI証券に移管するにあたって、気を付けておいた方が良いことはある?

質問者①
編集部

楽天証券からSBI証券への移管に限らず、NISA口座の移管には複数の注意点があります。移管をするときは、制度を十分理解してから行いましょう。

NISA口座の移管をする時は、5つの注意点を覚えておく必要があります。制度をよく知らないまま手続きをすると、思ったように取引ができなかったり、損をしたりする可能性があるので気を付けましょう。

1.移管手続きには数週間程度かかることがある

NISA口座の移管手続きには、通常でも2週間程度必要です。

証券会社側の事情などによって、最長で1ヵ月必要なこともあります。

手続きをしたその日に移管の手続きが完了する訳ではないので、時間に余裕を持って手続きを行いましょう。

2.楽天証券で勘定廃止通知書発行後はキャンセルできない

NISの移管手続きは「勘定廃止通知書発行」をした時点でキャンセル不可になります。

移管には時間がかかりますが、その間に「やっぱりやめよう」と思っても、手続きを止めることはできません。本当に移管手続きを進めて良いのか、十分検討しましょう。

3.移管先の証券口座の開設を事前に行っておく必要がある

NISA口座の移管をするには、事前に移管先の証券口座を開設する必要があります。証券口座の開設にかかる時間はSBI証券の場合、以下の通りです。

「オンラインでの口座開設」の場合: インターネットでお申し込みから、最短1~3営業日程度で口座開設される

「郵送での口座開設」の場合: 口座開設申込書をご返送いただいてから口座開設までに10日程度お時間を要します。

すぐに口座開設したい方は、オンラインで口座開設しましょう。

4.楽天証券からSBI証券に保有銘柄の移管はできない

NISA口座をSBI証券に移管する場合、現在楽天証券で保有している銘柄の移管はできません。

保有する銘柄は、非課税期間が終了するまで楽天証券で運用することになります。

そのため、銘柄を売却せずに保有し続けるときは、移管したSBIのNISA口座で購入した銘柄と併せて管理する必要があり、口座管理の手間が増える点は注意しましょう。

楽天証券からの移管先にSBI証券を選ぶメリット

楽天証券のNISA口座を移管する先はSBI証券がいい?

質問者①
編集部

NISA口座の移管先は、自分にとって使いやすい証券会社を選ぶのが良いでしょう。
取扱銘柄数の豊富さやさまざまなポイントサービスに対応している利便性を考えるなら、SBI証券がおすすめです。

【新NISA】楽天証券からSBI証券に移管する4つのメリット

NISA口座を楽天証券からSBI証券に移管するメリットは、豊富なポイント制度や手数料のキャッシュバック制度です。4つのメリットを紹介します。

1.クレカ積立で0.5%~5.0%ポイントが貯まる

SBI証券では、三井住友カードで投資信託の積立購入をすると、0.5%~5.0%(※)のポイント還元が受けられます。なお、この時にもらえるのは三井住友カードのVポイントです。

貯まるポイント数は、三井住友カードの種類によって異なります。

カードの種類 ポイント還元率
三井住友カード(NL) 0.5%
三井住友カード
ゴールド(NL)
1.0%
三井住友カード
プラチナ
2.0%
三井住友カード
プラチナプリファード
5.0%(※)
※毎月の積立額の上限は5万円です。
※三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません。

2.投信マイレージサービスでポイントがさらに貯まる

SBI証券には、投資信託の保有残高に応じてポイントが付与されるサービスがあります。貯まるポイントは、以下の3種類から自由に選べます。

貯まるポイント
  • Tポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント

このポイントは「投信マイレージ」と呼ばれていて、通常銘柄は月間平均保有金額の最大0.2%、SBIプレミアムチョイス銘柄は最大0.25%、その他指定銘柄は銘柄に応じたポイントが付与されます。

信託報酬の低いファンドでも一定のポイント還元が受けられるので、積極的に活用しましょう。

さらに、国内株の購入や金銀プラチナの購入といった投資でも取引内容に応じたポイントがもらえます。

3.Tポイント、Pontaポイント、VポイントのいずれかでNISA口座を買える

SBI証券では、Tポイント、Pontaポイント、VポイントのいずれかでNISA口座を買えます。投信マイレージで貯まったポイントを投資に回せるので、現金を使わず投資をすることも可能です。

TポイントやPontaポイントでは、つみたてNISAでの投資信託の積立時にもポイント投資ができます。楽天証券でも楽天ポイントでつみたてNISAを含む投資信託へのポイント投資ができますが、ポイントの種類を選ぶことはできません。

4.圧倒的なIPO取扱数で、チャンスが広がる

SBI証券は、業界トップの圧倒的なIPO取扱数を誇ります。さらに、IPOの抽選に外れるたびにポイントが獲得でき、これを活用して当選確率を上げる仕組みである「IPOチャレンジポイント」の導入により、投資家に強力なサポートを提供しています。

SBI証券のIPO株取扱銘柄数は証券業界全体でもダントツで、2021年度の実績は117社もあります。

IPO投資の最大のメリットは、成長性の見込まれる企業の株式を上場段階で購入できることです。

IPO株は初値が公募価格を上回る可能性が高く、リターンを得やすい投資手法として人気です。もちろん、公募価格を下回る可能性がありますが、2021年1月から2022年3月までの実績を見ると、77.5%という高い確率で初値が公募価格を上回っています。

IPO投資のデメリットとして、競争率が高く抽選に当たる確率が低いことが挙げられますが、SBI証券では「IPOチャレンジポイント」という抽選に外れた回数に応じてポイントが加算される独自の制度があり、繰り返し申し込むことで当選確率を高めることができます。

また、SBI証券は新NISAの成長投資枠でIPO投資ができますが、楽天証券のNISA口座ではそもそもIPO株は購入することができません。

IPO投資を始めたい方は、SBI証券で口座開設をしましょう。

NISAの移管手続きに関してよくある質問

NISA口座内の投資信託も移管できる?
NISA口座の投資信託を他の証券会社に移管することはできません。

楽天証券のNISA口座で投資をしている人がSBI証券のNISA口座に切り替えたい場合は、NISA口座の変更手続きを行う必要があります。ただし、NISA口座の変更手続きをしても、楽天証券のNISA口座で購入した投資信託の移管はできません。そのまま楽天証券で運用することになります。非課税期間中に売却すれば、利益は非課税です。

なお、NISA口座で購入した投資信託を特定口座や一般口座に移管した後で、SBI証券の特定口座や一般口座に移管することは可能です。
楽天証券からSBI証券に変える方法はありますか?
楽天証券のNISA口座で投資をしている人がSBI証券のNISA口座に切り替えたい場合は、NISA口座の変更手続きを行う必要があります。
ただし、変更手続きをしても、楽天証券のNISA口座で購入した投資信託の移管はできず、そのまま楽天証券で運用することになります。
なお、NISA口座で購入した投資信託を特定口座や一般口座に移管した後で、SBI証券の特定口座や一般口座に移管することは可能です。
楽天証券からSBI証券に株を移管するときの手数料は?
楽天証券からSBI証券へ投資信託や株を移管するときにかかる手数料は以下の通りです。
・投資信託 楽天証券の出庫手数料は1銘柄につき3,300円、SBI証券の入庫手数料は無料
・日本株 楽天証券の出庫手数料、SBI証券の入庫手数料ともに無料
・米国株 楽天証券の出庫手数料、SBI証券の入庫手数料ともに無料
投資信託のみ移管する際に1銘柄あたり3,300円の手数料がかかります。ただし、SBI証券への移管では「投信お引越しプログラム」というキャッシュバックの制度を利用でき、実質手数料無料で移管することができます。
楽天証券からSBI証券に投資信託を移管するメリットは?
楽天証券からSBI証券に投資信託を移管するメリットは、主に以下の5点です。
メリット
  1. 投資信託の保有残高に応じてポイントがもらえる「投信マイレージ」制度がある
  2. SBI証券は、投資信託の取扱い銘柄が多いので移管できない商品が少ない
  3. 移管にかかる手数料のキャッシュバック制度がある
  4. 投資信託を三井住友カードでクレカ積立をすると、0.5%~5.0%(※)のポイント還元がある
  5. 投資信託をポイントで買える
後半の2点は、移管ではなく「SBI証券で投資信託を買うメリット」ですが、保有している投資信託をSBI証券に移動させて、新しく購入する投資商品とまとめて管理できるという点はメリットになるでしょう。
※毎月の積立額の上限は5万円です。
※三井住友カードつみたて投資のご利用金額は、プラチナプリファードの新規入会&利用特典、継続特典の付与条件であるご利用金額の集計対象となりません。
楽天証券からSBI証券への投資信託の移管にかかる時間は?
楽天証券からSBI証券にNISA口座を移管するのに、通常2週間程度かかります。 なお、これはSBI証券に「NISA口座開設届出書」を郵送してからかかる時間です。 ただし、申込みのタイミングや証券会社側の都合等によって、最大1ヵ月程度かかる時間が伸びる可能性もあります。