風邪や感染症のリスクが高まる季節、未然に体調不良を防ぐにはどうしたらいいのか。池袋大谷クリニック院長の大谷義夫氏は「睡眠・入浴・運動を正しい方法でやることが大事です。例えば、晴天時の散歩は手袋を外して日なたを歩く。すると、ビタミンDが生成され、免疫力が上がります」。この年末年始を元気に乗り切るための、6つの生活習慣を紹介しよう——。

※本稿は、『プレジデントFamily2021冬号』の一部を再編集したものです。

水のガラスを握る女性の手
写真=iStock.com/fortyforks
※写真はイメージです

【睡眠・昼寝編】

①寝る前の水で、ウイルスを除去

今日から始められる感染予防として、池袋大谷クリニック院長の大谷義夫氏が紹介するのが、「寝る前と起きた後に水を飲むこと」だ。

「鼻の奥から気管支にかけて、線毛と呼ばれる毛が生えています。わずか1/100mmほどの長さですが、菌やウイルスが体に入らないようにしてくれているのです」

この線毛は乾燥すると活動が弱まってしまう。

「線毛の活動を活発化させるため、寝る前と起床後にコップ1杯の水を飲んでください」

冬場でも、人間は大量の寝汗をかく。

「特に子供は寝ているときに汗をかきやすいです。水分不足を補う意味でも、枕元に水を入れたコップを常備しておくことは有効です。体が冷えないよう、冬場は常温の水が望ましいですね」

②15分の昼寝で疲労回復

「心身の疲労がたまっていると、菌やウイルスへの抵抗力が低下します。風邪や体調不良を避けるためには、こまめな休息が必要です」

とはいえ、受験直前などでなかなか休めないこの時期、大谷氏がお勧めするのが昼寝だ。

「15分程度、楽な姿勢で目を閉じましょう。意識が落ちるほど深く寝る必要はありません。目をつぶる、ウトウトするぐらいで十分です。深く寝てしまうと夜の睡眠に影響を及ぼすので逆効果です」

横たわらなくても、座ったまま寝るだけで効果があるという。

「私も診療の合間の休憩に、椅子で昼寝をしていますよ。子供たちの場合は、学校の昼休みに机に伏せて目をつぶるのでもいいかもしれません」

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