JR東日本賞自然との調和

テーマ:自然との調和

2018優秀賞

画題「果無峠の清水」
山本明子(73歳)
無職 奈良県大和高田市


果無峠は熊野本宮に向かう参詣道小辺路最後の難所です。石仏や苔むした石畳、昔の古道の雰囲気が多く残っています。17 年前から通っており、道路など変わった部分もありますが、眼下の美しい景色を眺めながら行われる天空の田植えの光景は今も変わりません。これからもずっと続いていってほしいです。

2018佳作

画題「春の雪出し野菜」
五十嵐敏紀(76歳)
無職 秋田県横手市

2018佳作

画題「桃太郎と釣人」
齋藤尚夫(60歳)
自営業 埼玉県さいたま市

2018次点(五十音順)

「提灯行列」伊藤憲男(66歳)愛知県丹羽郡
「嫁入り」小畑一弘(51歳)岩手県一関市
「春の出会い」川上勝正(63歳)神奈川県横浜市
「ダムの放流」高瀬重信(76歳)福岡県大野城市
「天空の里」福山幸雄(48歳)長野県飯田市

企業コメント

JR東日本は、2017年3月末までに全車両の96.2%に当たる1万1934両を省エネルギー車両に切り替えました。一部の路線では「蓄電池駆動電車システム」を導入した車両や、「ディーゼルハイブリッド鉄道車両」が営業を開始し、排気ガスの解消やCO2・騒音の低減を実現。その他、太陽光や風力、地熱、バイオマスなどの自然エネルギーの導入を推進。駅に環境保全技術を導入する「エコステ」モデル駅の整備も進めています。

熊野参詣道小辺路の中腹にある果無集落を写した優秀賞。かつての風情を残しつつも、軒下の傘や箒からは今も人々の生活が続いていることがうかがえ、まさに次世代に残したい風景です。豪雪地帯の子どもたちの笑顔が印象的な「春の雪出し野菜」と、貨物列車の青が川の風景に映える「桃太郎と釣人」の佳作2 点も“自然との調和”にふさわしい秀作です。

東日本旅客鉄道株式会社

審査員評

昔ながらの参詣道の様子に人間の息づかいが感じられる優秀賞は、歴史の重みも感じさせます。佳作には日本の伝統的な知恵の実践をしっかり描いた「春の雪出し野菜」、鮎を釣る人と貨物列車を写した「桃太郎と釣人」が入選しました。