伊藤忠商事賞地球のめぐみ

テーマ:地球のめぐみ

2018優秀賞

画題「希望の光」
深沢有基(42歳)
教員 長野県安曇野市


2月初旬の早朝、諏訪湖の水中から伸びた茎の先端に、たくさんの丸い氷が付いていました。その一つ一つに朝日を閉じ込めて撮影したのがこの作品です。温暖化の影響か、最近は厳しく冷え込む日数が減り、諏訪湖畔の表情も乏しくなっていますが、キラキラと輝く無数の光からは明日への希望を感じました。

2018佳作

画題「田圃に親しむ」
広田和夫(58歳)
自営業 山口県宇部市

2018佳作

画題「生きた証」
市川亜沙美(34歳)
会社員 東京都日野市

2018次点

「田植えを終えて」荒川ゆうじ(64歳)広島県広島市

企業コメント

伊藤忠商事は、企業理念の「豊かさを担う責任」に込めた意図をわかりやすく示す言葉として、2014年にコーポレートメッセージ「ひとりの商人、無数の使命」を策定しました。環境保全活動もその使命であり、経営における重要課題の一つと位置づけています。再生可能エネルギー関連事業などの環境配慮型ビジネスを世界中で展開しているほか、生物多様性の保全活動なども支援することで、持続可能な社会の実現に貢献しています。

優秀賞の「希望の光」は、水草の先端部分に付いた氷が、まばゆいばかりの陽に照らされてきらめく様をとらえています。氷をまといながら群生する水草が、太陽に照らされ「力」を得る姿に、「生」の逞しさとけなげさを感じさせる作品です。佳作には、いずれもテーマの“地球のめぐみ”を巧みに切り取った「田圃に親しむ」と「生きた証」を選びました。

伊藤忠商事株式会社

審査員評

優秀賞は太陽の光をしっかりとらえながら、自然のドラマを見事に描き出しています。佳作も「田圃に親しむ」では青々とした稲に子どもたちの健やかな成長への願いが重なり、「生きた証」では静寂の中の朽木に悠久の時を感じさせられます。