編集長メッセージ

土砂降りの雨の日でも「成功への物語」を紡ごう!

プレジデント編集長
小倉健一

元大阪市長・橋下徹さんの
信頼を勝ち得た理由

私たちの使命は、「成功の物語」を読者に歩んでもらうこと。そのことに尽きます。
ビジネスパーソンにとって、昨日よりも今日。今日よりも明日の人生が好転するよう全力で応援をしてきました。その結果、プレジデントは、ビジネス誌として47期連続NO1(2008年4‐6月期~2019年10-12月期・日本雑誌協会調査・印刷証明書つき部数)を達成しました。他誌との差も圧倒的で中長期的にもNO1を維持するのは間違いありません。
企業業績がよいときも、土砂降りの雨の日も、私たちが選ばれてきた理由とは何でしょうか。
プレジデント誌の魅力の一つに、プレジデント誌でしか読めない連載陣があります。なぜ、彼らは、プレジデントを選び、連載を持つことに価値を見出してくださったのでしょう。
連載陣の一人に、元大阪市長の橋下徹さんがいらっしゃいます。他誌にはゲストとして登場することがあっても、連載があるのはプレジデント誌だけです。橋下さんは、プレジデント誌での連載以外に、有料メールマガジン、プレジデントオンラインでの連載も持っています。
実は、橋下徹さんに連載をお願いするにあたって、他にも手をあげるライバルがありました。そのライバルはメルマガ事業をいくつも手掛けており、橋下さんの当時の希望は、「メルマガをやってみたい」でしたので、これまでメルマガ事業の実績がまったくないプレジデント社は圧倒的に不利でした。そして、後から聞いた話ですが、条件面でも同等のものを提示されたそうです。しかし、結果として橋下さんは、「プレジデントが信頼できるメディアだから」と、私たちを選んでくださり、橋下さんに始めていただいたメルマガは開始早々会員数が数千に達し、連動する本誌連載、プレジデントオンライン連載も毎回大きな反響を頂くに至りました。
これまで、私たちの先輩である歴代のプレジデント編集部員が培ってきたブランド力が、橋下さんの信頼を勝ち得たのだと信じています。

情報の洪水から
ビジネスパーソンを救い出す

話は変わります。少し前の資料ですが、米・ニューズウィーク誌(「THE SCIENCE OF MAKING DECISIONS」)に大変面白い記事を見つけました。この記事は、科学的な根拠をもとに、「情報量と判断能力」について書いています。英文を長々と引用することができないので簡単に要旨を述べます。
どうすれば正しい判断ができるかという「意思決定」の科学は、急速な進歩をしています。そこで明らかになったことは、情報があまりに多すぎると、「判断能力が著しく低下」し、さらに「決定したあとに後悔の念がものすごく増してしまう」ということです。具体的には、「ショッピングサイトで、何かオプションを購入するときに10の選択肢ではなく50の選択肢を与えられると、低品質のものを選ぶ可能性が高くなる」「人生において選択できることが多すぎると、(自分が選んだ選択を)後悔する傾向がある」と指摘します。さらには、情報は質が大事であることは明白なのに、人間の脳の特性から「目新しさ」と「情報量」に判断根拠の重きを置いてしまうとも。現代のビジネスパーソンは、情報の洪水に溺れているのに、「不安なので、もっと情報がほしい」と願ってしまっているのです。

では、どうすれば、「情報の洪水」から身を守れるのでしょうか。答えは2つしかありません。
1つは、無視していい情報と有益な情報を判断できる高いレベルの認識能力を持つこと。
もう1つは信頼できるメディアを持つことです。「この筆者の本は必ず買う」「この新聞は毎日読む」「この雑誌は毎号買う」。信頼できるメディアを通して自分自身の中に良質な認識能力を持つことの大切さは、知識人・一流人が実践しているとプレジデント誌の過去の取材から明らかになっています。漫然とスマホをいじることをやめ、ぜひ実践してみてください。「信頼できるメディア」の一端を担えるよう、私たち編集部はあらゆる努力をすることをお約束いたします。今後とも、プレジデントが紡ぐ「成功への物語」にご期待いただければ幸いです。


参考:THE SCIENCE OF MAKING DECISIONS BY SHARON BEGLEY ON 2/27/11 AT 10:00 AM EST