特集/全予測「働き方、生き方、稼ぎ方」

PART2.家族・自分篇 - 1

わが子を襲うメール、プロフ、裏サイトでのいじめをどう察知するか

 
 
心当たりがあるなら、
メールは無断で覗いたほうがいい
 
 

エンジェル社長
山崎世美子
Semiko Yamazaki
1962年、大阪府生まれ。
ブティック経営等を経て98年、女性探偵事務所エンジェルリサーチ設立。2002年より現職で男女間トラブル・離婚カウンセリングを行う。著書に『女探偵が教える心ののぞきかた』ほか。


金井良寿=構成
浮田輝雄=撮影

 
 

充電はリビングで
ロックはかけさせない

 子供の世界で、携帯電話のメールやインターネットを使ったいじめが増えています。なかでも「プロフ」(携帯電話からアクセスする自己紹介ページ)や「学校裏サイト」(各学校の公式ホームページではなく、在校生や卒業生が情報交換をすることを目的に作る掲示板)のトラブルは社会問題にもなっています。

 こうしたネット上のいじめは、匿名で個人を中傷できるのでどうしても内容がエスカレートしがちです。しかも卑猥な写真を勝手に投稿されたり、自殺者も出す深刻な実態があるのに、教師や保護者などの大人はその存在にすら気付かない。

 ただ、中学生で約6〜7割、高校生になるとほとんどの子が携帯電話を持っていますから、持たせないのは現実的な選択とはいえません。わが家では、現在中学生の娘が幼稚園児の頃から「この番号を押すと、お母さんにつながるよ」と言って携帯電話を持たせていました。母子家庭で私が外で仕事をしていたためです。出会い系、ワン切り、知らない人からのメール、非通知でかかってくる電話の怖さも娘が小さな頃から教えました。ちなみにエイズを含めた性教育、援助交際の怖さも小学3年から教えました。

 改めて考えていただきたいのは、携帯電話は18歳にならなければ子供一人では買えない商品だということです。親御さんの承諾なしには買えませんから、買う代わりに条件をある程度付けるんです。わが家では、ロックをかけない、電話機の充電はリビングで行う、夜11時になったら必ずそこに電話機を置くと約束させました。理由は「家の電話の子機だから」。今は出会い系・アダルト系サイトはアクセスできないようにもできます。

 すでにお子さんが携帯電話を持っているご家庭では、食事中でもメールをやめない、料金が毎月何万円もかかる、など問題になったことが一度はあるでしょう。そこでキレて、約束を守れなければ電話機を没収する、契約を解除するといった条件を切り出すのです。子供は没収が一番怖いですから、約束は守ります。

 女の子は親と話す子が多いようですが、男の子は小学校高学年にもなると何も話してくれません。親御さんから、「状況がわからない」「今日落ち込んでたけど、理由がわからない」といった相談をよく受けます。「お子さんは携帯電話をお持ちですか? 」と尋ねると、もちろん持っていてメールも結構やっていますね。

 いじめの発見で特に大事なのはメールですが、もし何か心当たりがあるなら、メールは無断で覗いたほうがいい。プライバシーがどうだと反対される方もいらっしゃるでしょうが、自分の子供が何をしているかを知ることは、親の義務です。

 また、覗き見していることは絶対子供に言ってはいけません。後ろめたさは残りますが、親が覗くとわかったら、都合の悪いメールは削除してしまうからです。トラブルを察知したら、メールを読んでいても知らないふりをして「何かあった? 」とさりげなく聞いてみる。実際、そうして親子関係を修復できた例もあります。加害者とわかった場合は、難しいけど「先生にちょっと聞いたけど、あなたはやってないよね」から「見せなさい」「何か隠してるよね」と詰めていく。

 安易に携帯電話を買い与えるのは、親が怖さを知らないからです。ネットで知り合う人の中には、自分の身分を偽る人もいます。どんな相手かわからない人と友達になる必要がありますか? 覚せい剤など薬物の入手経路にアクセスする可能性すらある。そうした危険からわが子を守るためには、親自身がもっと勉強する必要があるのではないでしょうか。

 
 

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