人に教えたくない店 [338]
お酒に強いんです。どんなに飲んでも酔わないから、飲まない。
その代わり、食べに出かけたお店では驚かれるほどよく食べます
紫吹 淳さん
わあ、桜! 「亀やま」さんでは、お料理に添えてくれる小さな花や器選びで、季節感も味わわせてもらっています。四季をかなり先取りする仕事がある一方で、一日中スタジオや稽古場などに詰めていたりするので、本当の季節がわからなくなっているんです。だから、こちらへ食べにきて、春なんだなぁって(笑)。まず愛でて楽しむ。日本料理ならではの所作は、本当に素敵なことだと思います。
亀やまさんとはもう長くて、10年ほど前でしょうか、雑誌で見つけて飛び込んだのが最初です。食事がおいしかったのはもちろんですが、スマートな接客にお店の方々の人柄のよさ、すべてが気に入ってプライベートで大切にさせてもらっています。恩師をお連れすることもありますし、「ちゃんとしたご飯、食べさせて〜」と訪ねることも。あと、無性に天ぷらが食べたくなったときもここ。天ぷらですか? 単品料理で"追加"オーダーできるんですよ(笑)。
和食を意識するようになったのは宝塚でトップになり、体調に気をつけるようになってから。とくに健康と結びつけて考えるようになったのは退団後です。そんな中で出合った「光仙」さんは、はんなりとした味つけの中に食材の旨みが凝縮している京料理。亀やまさんのほっと和む味わいに対し、光仙さんはどこまでもやさしい味。それでいて食材や調理法に大胆な挑戦もされているので、どんな料理がいただけるのか、訪ねることが楽しみな一軒です。
あぁ、どうしましょう……。どうやら誰にも内緒にしておいたお店を告白してしまったようです(笑)。
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●懐石料理
亀やま かめやま
関東出身者にしっくりなじむ味。
成田空港から直行したことも
●青山にあることを忘れてしまうほど静寂なときが厳かに流れる。夜の御懐石は1万500円、1万2600円、1万5750円のほか、鍋懐石もある(要相談)。土曜日は御懐石のコースをリーズナブルに味わえる。また、慶法事会食にも応じている。
●東京都港区南青山2-14-13 ハイムスズキB1
TEL.03-3796-4756
営業時間/11:30〜13:30(LO)、17:00〜21:30(LO) 日曜・祝日定休(会食予約は営業可) カード可 ※要予約。全個室仕様、6室。2名から40名まで対応。室料は夜1人1000円。テーブル席あり
写真の料理は亀やま御懐石1万2000円より抜粋。
- 酢の物は、水流で勢いよく泳ぐような様が美しい。ワカサギの南蛮酢漬け、イシガキ貝の酒蒸し、黄身酢で味わうサヨリの儀帽子巻きなど、季節の味が集う。
- 大分から直送で届くヒラメやアイナメの焼き霜造り、旬のメバチマグロが並ぶお造り。
- 台の物のサワラのなたね焼き。裏漉ししたグリーンピースと炒り玉子が、春霞に包まれた菜の花畑のよう。タラの芽は黄身揚げにしてある。
●京料理
光仙本店
関西を離れてから
魅力に目覚めた京都。
遠出をしなくても
傍にいてくれる
京都がここにあります
●京都で修業した仙場才也さんが1994年に開店。料亭の味づくり、おばんざいの考え方をベースに進化させた仙場流京料理を貫く。料理はおまかせのみで1万1500〜3万4500円、任意に応じてくれる。和スイーツでも定評がある。
●東京都港区南麻布1-7-37 オリンピックイン2F
TEL.03-5476-5055
営業時間/12:00〜14:00(LO)、17:00〜21:00(LO) 日曜定休 カード可 ※要予約。全個室仕様、7室。2名から30名まで対応。テーブル席あり

写真の料理は2万円のコースより抜粋。
- 向附。春野菜の香箱蟹内子酢。濃厚な内子酢で引き立てられた才巻き海老、ホタテ貝柱、ウニの甘味に、春野菜のほろ苦さが寄り添う。
- 椀盛。ハモのすり身でつくる蛤真丈、花びら独活、花山葵、蕨など、春の滋味の饗宴。
- 焼物。焼筍、桜マスの木の芽焼、伊勢海老の木の芽焼。京番茶を焚いてまとわせる香ばしさも魅力だ。
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