人に教えたくない店 [336]

第一印象は大切。初めての店でも、最初の応対で味がわかります。
接客が悪い店は料理もまずい。百発百中、間違いありません

ラサール石井さん

 
 
ラサール石井 = 談
Lasa-r Ishii
らさーるいしい●
1955年、大阪生まれ。鹿児島の名門ラ・サール高校から早稲田大学文学部に進む。在学中に放送作家デビューし、劇団の養成所で渡辺正行、小宮孝泰と知り合い、「コント赤信号」を結成、80年「花王名人劇場」で漫才デビュー。一躍人気グループとなる。ラジオやテレビ、著述業など幅広いジャンルでマルチな才能を発揮。さらに演劇の世界では、役者、作家、演出家、プロデューサーとして活躍する。現在、TBS「イブニング・ファイブ」、日本テレビ「世界まる見え!テレビ特捜部」に出演中。東京芸術劇場で4月6日〜20日まで公演される「志村魂」ではコント作家として参加している。
加藤雅昭 = 撮影斉藤由利子 = 構成
 
 

 舞台やテレビの仕事後は、どうしても食事時間が遅くなります。あるとき、どこか開いている店があるだろうとぷらぷら歩いていたところが、いつも店が開いていない。絶望感に襲われていた目に飛び込んできたのが「フミーズ・グリル」の温かい灯りでした。

 いい匂いに釣られて入ると……大正解。ここを知るまで、カリフォルニア・キュイジーヌというのはどこかあいまいな印象が否めなかったのですが、こちらのお店はアジアンテイストを加味したイタリア料理という感じ。旨いじゃない! 昔はパクチー(香菜)嫌いでタイ料理も苦手だったのですが、いつのまにか大好物に変わり、今ではパクチーなしでは生きていけないほど好きです(笑)。

 僕は“だし”を大切にする大阪出身で、祖父が惣菜店、叔父がうどん店という環境で育ちました。だから、だしにはこだわるし、麺といえばうどん。東京の蕎麦屋にはあまり行きません。でもなぜか「富士そば」のコロッケ蕎麦は好きなんですが。立ち喰い蕎麦はなんか別物だと思っています(笑)。

 そんな私が、旨い蕎麦店が便のいい場所に移ってきたと教えられたのが「東山織田」でした。出かけてみたところ、蕎麦だけではなくて料理もいろいろあって旨い。ワインの品揃えもなかなか魅力的で、稀少なワインを値頃で味わわせてくれます。ここはいけるぞ、と(笑)。

 食事は暮らしの癒しです。だから、食べすぎてはいけないというのが持論なのですが、これらの店ではセーブが利かなくなって困ります。

カリフォルニア・キュイジーヌ
fummy"s grill
フミーズ・グリル
深夜でも、厨房から
流れてくる
おいしい音と匂い。
大切な一軒です

●カリフォルニア・キュイジーヌの先駆けとして登場したのは10年前。各国料理のいいとこ取りをしたオリジナルの創作料理を楽しめる。
●東京都渋谷区恵比寿2-1-5
TEL.03-3473-9629
営業時間/11:30〜16:00、17:30〜翌2:00(LO) 無休 カード可 ※週末は要予約


フミーズ・グリル
グランドメニューの人気メニューから。
  1. ラムチョップの香草パン粉焼き2500円。マスタードを塗って香草パン粉をまぶしてあり、複雑な風味を醸し出す。
  2. ソフトシェルクラブのディープフライ シノワ風クレープ包み750円(1匹)。クレープにのせた蟹にカレー風のチリソースと酸味の利いた生姜風味の照り焼きソースの2種をかけ、巻いて味わう。エスニックで和風な一品。
  3. バーベキューポークのスペアリブ スパイス風味のピクルス添え650円(1ピース)。バーベキューといっても、桜チップで燻製した肉を3〜4時間じっくりゆで、チャコールグリルで焼く絶品。とろとろの肉は感激ものだ。また、サイドディッシュのマッシュポテトはラサールさんも絶賛。

東山織田 蕎麦と料理
東山織田
ワインにも合う一品料理は、食べてみたい衝動にかりたてる魅力満載

●ご主人の織田助治さんが世田谷・奥沢に蕎麦店を構えたのは10年前。移転により、かねてより定評のあった料理がより充実。昼は蕎麦中心。
●東京都目黒区東山1-17-3
TEL.03-5768-8675
営業時間/11:30〜15:00(LO)、17:30〜23:30(LO) 月曜定休、祝日の場合は営業し火曜休み カード可 ※予約が確実


  1. 海老芋と湯葉のべっこうあんかけ950円。鰹だしで炊いた海老芋を揚げ、湯葉は自家製。
  2. 蕎麦のざる850円。蕎麦は山都村産で、香りが生きる外一で打つ。ほかに田舎1050円、ぶっかけ1250円などメニューも豊富。
  3. 地鶏と天然なめこ鍋1800円。大分地鶏と混合だしの旨みの融合。鍋つゆの旨みがしみた天然なめこの旨さといったら! 京都の黒七味で味わう。3月頃までの季節限定メニュー。
 
 

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