人に教えたくない店 [299]
インドネシアのバリ島と、三浦半島先端の漁師町・三浦。
共通するのは、人の暮らしがベーシックにある、ということ。
上田正樹さん
三浦に住んで1年ちょっと。肌と呼吸がどっぷりなじんできています。移り住んだきっかけは、海っぺりでの屋外ライブ。ふとした瞬間に、すごくいいところだなぁと。ちょっと不便でこじゃれてなくて、何より人の暮らしがベーシックに流れています。
それで休日ごとにドライブしているうちに出合ったのが「くろば亭」。三浦はマグロ漁の拠点ですが、この店ではマグロの全身を味わえます。地魚も豊富で、豪快さがいい。親父さん(ご主人の山田芳央さん)は風貌がかなり個性的ですが、情に厚くて味わい深い(笑)。三浦を選んでよかったことの一つです。
実はインドネシアのバリにも家があるのですが、東京との往復だと時間の流れのギャップが大きすぎて、社会復帰が困難だったんです(笑)。バリがプリミティブすぎるから。ところが、三浦―バリは全然OK。落差が体にキツくない(笑)。
僕は80年代以降に顕著になってきたイメージ優先の街づくりが苦手なんです。その傾向は個々の店でも見受けられます。今、音楽仲間でよく集まるのが、麻布十番「北街洞」。バリの家具が並ぶこともあってか、居心地のよさは最高です。それと、北海道産の食材に執着しているところもなんか人間臭くていい。
人間の目線に見合った町や空間、音楽づくり。これからの人生は自分の価値観がマニュアルです。
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●無国籍料理・漁師料理 くろば亭
わが家への来客の
狙いの一つがここ。
初めて体験するマグロの
旨さの、実に多いことか
●マグロは頭から尾まで無駄なしをメニューで実践。マグロ料理だけで200種以上。それに豪快な漁師料理が加わる。三浦の超人気店。
●神奈川県三浦市三崎1-9-11
TEL.046-882-5637
営業時間/11:00〜15:00(LO)、17:00〜21:00頃 土曜・日曜・祝日は中休みなしで営業 水曜定休(祝日は営業し、翌木曜休み) カード可
※予約は前日までに。マグロのかぶと焼きは3日前までに予約を

(写真右上):マグロの血合いカルビ焼き1050円。マグロ尾の身のスジカラ1050円など人気メニューが豊富に並ぶ。
(写真右下):食べたい魚を盛り込んでもらえる刺し身は時価。写真は右手前から時計回りに、本マグロの大トロ、メトイカ、中トロ、獲れたてのウニ。
(写真左下):カウンターの大皿に山積みされている姿が圧巻の、名物・地魚の空揚げ。オーダーするとあんかけにされて登場する。キンメは1500〜3000円。ほかにカサゴもある。揚げ方を徹底的に研究してあるため、中骨まで残すことなく味わえる。

●創作料理北街洞 ほっかいどう
大いに酒を飲み、小腹がすけば
美味に舌鼓。何よりハートフルな
雰囲気がいい
●釣りものも多い魚は漁師から、野菜や肉は農家から直接届く北海道産の食材。ひと手間かけることで、新しい旨さを引き出す。種類も豊富。
●東京都港区麻布十番2-19-4 シルバープラザ2F
TEL.03-5445-4454
営業時間/18:00〜翌4:00(LO)、日曜・祝日は〜23:00(LO) 無休 カード可
※できれば予約を。個室あり
(写真右上):特製茶碗蒸し1050円。ふるふる玉子にイクラやウニなどを混ぜて食べる。
(写真右下):鮭やホタテ貝柱など北海道の海の幸でびっしり覆われた極上セイロめし2100円。さながらたらばがに肉が食感のアクセント、ウニがソースといった趣だ。満足の一皿。
(写真左上):十勝牛サーロインとたらばがにの贅沢なステーキ2940円。
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