未来型リアルタイム経営を創造するジャストシステムの挑戦
人間のもつ知恵、
埋もれた膨大な知識を情報化し
ビジョン実現のエンジンとなる
「GrowVision」

- 株式会社ジャストシステム
代表取締役社長 浮川和宣
未来に向けたリアルタイム経営。
過去を映し出す経営指標重視の
発想を転換し、ビジョンの実現に
力強くつながる意思決定を
重ねていくことだ。
その道を開き、選択肢と可能性を
豊かに広げる「資産」と
「テクノロジー」とは何か。
ビジネスシーンに革命をもたらした
ジャストシステム・浮川和宣社長が
出したその答えは「GrowVision」──。
経営者が求めるのは先を照らす光源
知識の集積が、意思決定を支援する
2003年7月、ジャストシステムは、「世界初の知識活用プラットフォーム」、「GrowVision」をリリースした。導入検討中の企業はすでに40社を超え、その業種は建設業、メーカー、エネルギー関連など多岐にわたっている。
企業のインターネット利用率はほぼ100%、20%以上の企業が経営戦略と情報通信戦略を統括・調整する役員を設けている(平成15年版『情報通信白書』)など、「IT経営」はいまや当たり前。大手企業であれば、IT投資はほぼ完了という時流のなかにあって、ジャストシステムの「GrowVision」は、先進的な経営者の関心を深く捉え、導入意思決定へと駆り立てているのである。
- GrowVisionプラットフォームで広がる世界

- GrowVisionでは、人材のマネジメントや営業支援、市場の分析、またそれらに関係する知識などを一つのプラットフォームで取り扱うことが可能。これによって、これまでそれぞれの部門で行われていた部分最適化の業務改革を、企業活動の全体最適化に進化させることができる。
それには、むろん理由がある。
「GrowVision」は、経営者が企業のITシステムに何を期待するのかという原点をとことん追求、その求めるものを「知識活用のプラットフォーム」という新しい概念で具現化したシステムだからである。開発の陣頭指揮を執ってきた浮川和宣社長は、こう説明する。
「たしかにITは、企業の効率化に大きく貢献してきました。また、経営者も基幹システムが集計、分析した数値データを経営指標としてきました。でも、数値データは企業活動の過去を映し出したものにすぎません。クルマに例えれば、バックミラーを見ながら運転するようなものです。バックミラーだけでは走れないし、後ろ向きに走りたい経営者なんて、どこにもいません。いま経営者が求めるのは、未来を見通す力をサポートし、より的確な経営判断が実現できるシステム。先を照らすその光源は、社内に蓄積された知識や知恵にこそあるんです」
当たり前のことだが、売り上げや営業成績などを生み出すのも、他社に負けない「強み」をつくりだすのも人間である。売上高1000億円の企業であれば1000億円分、創業30年の企業であれば30年分、それに関わってきた人々の知識や知恵という「資産」が存在するということである。だからこそその資産は、ビジョンや未来戦略を実現するためのエンジンになる。過去の成功事例や優れた経験の継承が、人材を育て、企業をより強くする。蓄積された膨大な知識を、未来のビジョン実現のための情報として活用することで選択の幅が広がり、蓋然性の高い選択が可能になるのである。
「ここで問題点は、二つあります。一つは知識は人に属するものだから、退職に伴う、流出や消失の危険性をもっていること。もう一つは、ただ企業のなかにあるという状態では、本当に価値のある資産としての活用が望めないことです」
前者の危機を象徴するのが、製造業にみられる「熟練技術者のノウハウの消失」だろう。ベテランであればあるほど、経験値として身についた知識はマニュアル化できるものではないし、後継者に伝えるのには時間がかかるからだ。そして、それは製造業に限ったことではない。2007年にはディシジョンメーカーとして企業を背負ってきた団塊の世代が大挙してリタイアする。彼らのもつ知識を資産としていかに残すか、企業はいま有効な対応が求められているのである。
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[ 導入事例 ]
蓄積情報を「勝ち」につなげる
大林組技術研究所

大林組では、材料・施工・環境・設備といった多様な領域の研究開発を進めている。しかし研究テーマが多岐にわたるために、情報の共有は容易ではない。一方、研究開発は、組織の区分を超えた連携をますます要請するようになっており、蓄積された膨大な情報から、求められているものだけを正確に、しかし取りこぼしなく抽出する仕組みの整備が急務だった。そこで導入したのが、ジャストシステムの「GrowVision」。
情報同士の関係性の履歴までもDBに収納する情報関係付け機能により、いつ、どこで、どのようなニーズによってその情報が使用されたのかを把握できるようになった。技術が現場でどのように使われているのか、技術の貢献度を検証することも可能となった。蓄積された情報を体系化し、資産として明確化し共有化する。まだまだ逆風がやまないゼネコン業界で、「GrowVision」は大林組を支える重要なツールとして必要となっている。
「もう一つの問題は、宝である知識が往々にして断片化していること。いわば砂丘のなかに1億個のコインがバラバラに埋まっている状態にあるのが、多くの企業の実情だからです。集めれば膨大な資産ですが、ただ集めるだけでは時間の浪費ですし、断片を拾い上げても役には立ちません。また、IT化によって個々人の仕事が見えにくくなっている側面もある。パソコンで仕事をしていると、その人が何をしているのか他からわかりにくくなっているというのも、いまの企業が抱える問題点でしょうね。
でも、『GrowVision』は、こうした事態を解決する有効な武器になりえる。作業の工程や手順まで知識として共有し、多様な切り口で体系化できる『GrowVision』は、知識というコインに糸を通してスムーズに引き上げ、1億円分余さず拾い上げることのできる、これまでどこにもなかったシステムだからです」
実際、建設大手の大林組技術研究所などではすでに、蓄積情報からの付加価値創造をめざし、「GrowVision」によるシステムづくりを推進している(コラム参照)。
企業活動の八割は、言葉が原動力
数値化できない領域にあえて挑む
ご存じのようにコンピュータ・テクノロジーのベースは、0と1の演算である。数値の集計・計算・分析には圧倒的な威力を発揮するが、言葉のような曖昧なものを扱うのは不得手。曖昧な言葉のなかから「類似情報を探す」といった高度な分析はさらに苦手である。むろん不可能ではないが、結果を出すのに時間がかかること、精度に問題があることは多くの方が経験されているとおりだ。
だが、人間は、言葉で考え、コミュニケートする存在。企業活動の八割以上は、単純に数値化することができないヘッドワークが担っているのである。例えば、営業マンの売り上げは結果の数値として把握できるが、知識として資産価値があるのは、そこに至るプロセスや顧客との折衝内容、対処法など人間の思考と行動を含めた表現そのものである。その数値化できない部分こそ、企業にとっての本当の資産なのである。
では、融通の利かないコンピュータという機械に人間の思考という曖昧模糊としたものをどう融和させ、ソリューションを実現させていくのか。この困難な課題にあえて挑戦したのが、浮川社長率いるジャストシステムだった。
「絶対にできるはずだと、構想を練り始めたのは、もう10年も前になりますね。でも、その時代のテクノロジーでは、いくら頑張っても意図するようなものはなかなかできませんでした」
と、浮川社長は当時を振り返る。試行錯誤の積み重ねのなか、浮川社長の信念は揺るがない。かつて「一太郎」の辞書を自ら開発、一字ずつでは無数にある同音漢字を熟語にして扱うことで、「かな・漢字変換」の精度を飛躍的に高めたように、卓越した着眼点と人に役立つシステムをつくりたいという熱い思いは、やがてビジネス革命をもたらす最初の果実を生んだ。
「ITの進歩と、ジャストシステムがじっくり進化させてきた日本語解析技術が一つになったとき、最初のブレークスルーが実現できました。文脈の解析によって類似した内容の文書を探す技術、『ConceptBase ®』がそれです」
「ConceptBase」の誕生は1997年、その圧倒的な日本語解析能力と個人の情報を管理・活用する高度なナレッジマネジメント機能は、多くの企業の高い評価を受け、現在、日本を代表する企業1800社以上で採用されている。そして、この優れたサーチエンジンを駆使し、社員全員が共有できる「知識活用のプラットフォーム」として第2のブレークスルーを実現したのが「GrowVision」である。文脈を深く解析する、より進化した技術が電子メールから報告書や稟議書、企画書や設計図など多種多様なデータをシームレスに統合し、膨大な文書群のなかから類似情報の発掘を容易に行えるようにした。そして、情報と情報のつながりを跡づけ、使う人の必要に応じて多様な切り口で体系化できるようにしたのである。
「一番、心を砕いたのは、使う人に余分な負担を与えることなく、仕事の流れに沿ったシナリオの組み立てができるようにしたことです。『GrowVision』は、単なるツールではありません。パートナーとして使う人に寄り添い、豊富な選択肢を与えてくれる、世界初のシステムだと自負しています」
使う人の知恵が可能性を拡大する
人間とともに成長するシステム
ここでもう一つ注目したいのは、「GrowVision」は、その名のとおり、人とともに成長するシステムだということである。使う人の要請に応じて、人間の知恵が濃縮して詰まっている「備考欄」までも串刺しにしてしまう柔軟な設計、使い手の意思に呼応し、自然な文章をキーワードにできる自由度の高い検索機能、個々の文書に関連する情報を付加して一つのデータベースに集約・管理する機能、さらにそこから市場動向、顧客需要、プロジェクトチームといった必要な情報を抽出、相互の関連性を可視化する機能など、高度かつ多彩な機能をもつ「GrowVision」は、使う人の目的と能力にしなやかに対応し、要求に応じたレベルでその機能を発揮する。言い換えれば、その大きな可能性ゆえに、使う人の知恵もまた問われるということである。
「例えば、いま経営者が直面している課題の一つに、ビジョンや戦略をどう浸透させ、会社全体で共有していくかという問題があります。檄を飛ばす精神論では、もう時代の変化に対応することはできませんからね。ここにも、『GrowVision』は役立ちます。共通のプラットフォームですから、経営者が『顧客満足をさらに高める』といったミッションを定義し、埋め込んでいくことで、社員が日々の仕事を通してつねに意識できる環境がつくりだせるんです」

- ●うきがわ・かずのり
1949年愛媛県生まれ。73年愛媛大学工学部電気工学科卒業後、西芝電機株式会社入社。79年ジャストシステム創業。徳島にてオフィスコンピュータ・システムの販売会社をはじめる。81年株式会社ジャストシステム設立。85年に開発したワープロソフト「一太郎」がベストセラーとなる。日本パーソナルコンピュータソフトウエア協会名誉会員、内閣府の総合科学技術会議知的財産戦略専門調査会委員なども務め、情報技術の活用について積極的な発言をしている。
営業部門の管理者なら、できる営業マンの行動プロセスをモデル化し、部全体で共有することも可能である。また、「仕事の参考に使った」「役立った」など、情報の利用者がつけた評価は、企画書や資料を作成した社員のモチベーションを向上させる。どの部門がどんな情報を活用したのか、その履歴の共有が部門間の理解を深め、連携をいっそう促進させるといった効果も期待できるのである。
「GrowVision」は、一部門からの導入も可能だが、使う人が増えれば増えるほど、知識の集積度が高まり、そこから生まれる知恵もまた成長していく。「ワークプレイス」という、自分専用のデスクを日々使いこんでいくことで、新たな知識が獲得でき、人との連携が自然に生まれてくるのである。使ってすぐ実感できる、その事実が人間のもつ向上心を刺激し、知識を活用することをより面白くさせる。「GrowVision」は、その好ましい連鎖を現出させることのできる、きわめてユニークなシステムなのである。
事実、「GrowVision」に関心をもつ企業ユーザーが多数参加し、自分たちの使い方の事例を発表するセミナーもすでに発進済み。その成果は、参加者全員に共有されている。もちろん、問題点の指摘や要望も率直に披露される。ジャストシステムは、それらを真摯に受け止め、開発に活かしているのである。
「『GrowVision』は、使う人のこうしたい、こうありたいという思いと意思をストレートに反映できる、人間の思考や行動にきわめて近いシステムだと思います。だからこそ、もっともっと成長させたいんです。CRMやSFAなど、企業がいま戦略的に注力したい分野の機能を強化するパッケージも、続々リリースする予定です。ジャストシステムがめざすのは、人間の知識という資産を、未来ビジョンを実現するための情報として活用していただくこと。無限大の可能性のなかから、最適なものを選択するテクノロジーの提供を通じて、経営者の思いと意思決定を支援することです」
いま、IT経営はまったく新しい時代に入った。その真の価値を見抜く慧眼こそが、経営者には求められているのである。

- GrowVisionホームページ:
JUSTSYSTEM Knowledge Power Web
●お問い合わせ先/
株式会社ジャストシステム インフォメーションセンター
東京 電話03-5412-3939 大阪 電話06-6886-9300











