「伊勢藤」
着物ちょい飲み部 Vol.8

2010年2月×日
年が変わって最初の「ちょい飲み部」。
「今年もいろいろなところへ飲みに行こう!」と思案を重ね、
選んだ先は、神楽坂の老舗居酒屋「伊勢藤」。
静かに盃を重ねつつ、店の風情を楽しむような常連客に
愛される、いわゆる名店です。
今回から新入部員(男。着物見習い中)が加わり、
4人で縄のれんをくぐると、いきなり現れたのは土間に囲炉裏。カウンターの常連とおぼしきオジサマ方の視線を気にしつつ、部員たちは隣の座敷に通されました。
入って驚いたのは、店内の静かさ。
緊張感漂う雰囲気に、一同、圧倒され気味です。
「囲炉裏の周りのカウンターは常連さん専用なのかな」
「大きな声で話したら、目立っちゃうね」
「あっ。携帯の着信音を切っておかないと」
と、部員の話し声も、自然と小さくなっていきます。
酒は日本酒「白鷹」のみ。お通しとして出てくる一汁四菜も
しみじみとおいしいものばかり。ついつい酒が進みます。
とにかくこの背筋が伸びるような独特の空気が印象的です。
新入部員は思ったのでした。
「初めて訪れたけれど、着物の3人と訪れたのは
すごく良かったのかもしれない。
年配の常連客の中では、やや目立ってしまう世代の部員たちも、着物を着ていることで、名店の空気に意外となじめたような気がする」
(と、とりあえず先輩をおだてておきます)
今月の活動場所
「伊勢藤」

2月の部活報告
<< A子 >>
【本日の着物】
みじん格子の木綿着物
+
紬の手描き後染め名古屋帯
+
ウールのコート、ファー付き爪革
【今日のひと悩み】
居酒屋ならば、木綿ですかね……と、新調したばかりの厚手の木綿をいそいそ着込む。暖かいし、シワにならないし、汚れも気にならないし、実に快適。とはいえ、春の「木綿特集」取材の成果からいうと、この店の渋~い雰囲気には、縞の木綿のほうが一層ぴたりとはまったかも。もう一枚、木綿があっても悪くないのかなぁと、またまた思案中なのでした。
<< B子 >>
【本日の着物】
渋~い縞の紬
+
風呂敷からつくった名古屋帯
+
真田紐の帯締めに石の帯留め
【今日のひと工夫】
神楽坂の名居酒屋には、江戸好みで、と取り出した渋~い縦縞の紬。いやもう、渋い!というより、老け込みそう……。そこで、思い当たったのが、ビビッドな色柄の木綿風呂敷でつくった名古屋帯。ず~っと「なんの着物に合わせたらいいんだか?」と思い悩んでいたのですが、これがいまの気分にはぴたっと添いました。……それにしても、その日の寒さときたら! どうにも耐えられず、「目立ちゃしないさ」と高をくくって、足袋の上から軍足を履いてみましたら、これがまぁ、しこたま不評でした(苦笑)。
<< C子 >>
【本日の着物】
濃いグレーに小豆色のドットの
お召し風紬
+
博多半幅帯
+
淡い緑の帯締め
【今日のひと工夫】
久しぶりの部活、しかも大好きな正統派酒場! 紬だけど、かしこまり過ぎないように、半幅帯を締めました。しかし、どうも地味。地味すぎる。トイレの鏡を見て、ぎょぎょっとしまいました。衿はクリーム色だったんですが、小物にもうちょっと遊び心があって良かったなあと反省しました。










