「聞く・話す」に加え「読む・書く」が重要!英検合格者の勉強法とは

「聞く・話す」に加え「読む・書く」が重要!英検合格者の勉強法とは

すべての小学校で5、6年生の「外国語活動」が必修になったことで、英検に挑戦する小学生の人数も増えている。その合格者の間で取り組まれている学習法の一つに公文式がある。今回、アンケート調査とインタビューで、その効果が明らかになった。

※「英検」は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

■小学生の英検受験者が増加中!

 小学生の英語教育が、今後ますます本格化する。小学5、6年生全員が、学校で必ず「外国語活動」の授業を受けるようになって、今年で5年。さらに2020年には「外国語活動」の時間が3年生から完全に必修となり、5年生以上では外国語が「活動」から「教科」に格上げされる予定だ。

 こうしたなかで、一般入試の試験科目に英語を取り入れる私立中学校も増えている。首都圏模試センターによれば、日本で教育を受けた受験生に対して何らかの形で英語の試験を行った私立中学校は、一昨年の15校から昨年は33校となり、今年は63校に上った。
 また、英検(実用英語技能検定)を受ける小学生の数も大きく伸びている。昨年度の志願者数は、2011年度と比べて全体で24%増加した。
 その背景について、公益財団法人日本英語検定協会の広報担当は次のように言う。

「小学校の外国語活動などで英語に興味を持ったお子さんが、自分でもご家庭や英語教室などで積極的に英語を学び、そのなかで学習の目標にしたり、自分の力を確認したりするために英検を活用されていることが考えられます。また、保護者の方が社会で英語の必要性を実感し、お子さんには早期から英語力を身につけさせたいとの思いを持たれている。そうした状況もあるように思います」

■4つの力をバランスよく!

 さらに最近の小学生の英検の受験級について見てみると、初級レベルの5級のほか、4級以上の上位級でも高い増加傾向があるという。このことから、小学生の全体的な英語力が上がっていると考えることができるだろう。

「英検の級のレベルは学校の課程に対応しており、5級、4級は中学1年生・2年生の学習内容に沿って出題されています。志願者の方も、自分で学習を進めながら、5級、4級、3級と順番に挑戦されていく。試験の結果から、『読む』『書く』『聞く』『話す』という4技能それぞれの得意・不得意を把握できるので、自分の強みと弱みを理解し、今後どの分野を強化するかの参考にもしていただいているのだと思います」

 文部科学省はグローバル社会のいわば共通語である英語の力を、今後さらに強化していく方向性を打ち出している。実社会で・使える英語・を身につけていくためには、まさに「読む」「書く」「聞く」「話す」をバランスよく伸ばしていくことが大切だ。その4つの力を測る目安とされている英検の合格者に支持されている学習法が公文式である。以下では、合格者の保護者へのアンケート結果に基づいて実態を見てみよう。

英検合格者の4人に1人が「公文式」英語の学習者! 小学4・5・6年の“英検3級・4級合格者”の保護者100人にアンケート

■「公文式の英語」が英検に強い理由

 小学生の英検受験者のなかには、中学卒業レベルに相当する3級、同じく中学中級にあたる4級の志願者も増えている。今回、この3級、4級に合格した小学4、5、6年生の保護者100人にアンケートを実施したところ、公文式の英語の経験者が実に4人に1人を占めることが分かった。

公文式と聞くとお父さん、お母さん世代には算数・数学のイメージが強いかもしれない。しかし、「英語」にも36年の歴史があるのだ。

 まずは「聞く力から読む力へ」。ネイティヴスピーカーの音声をどこでも手軽に再生できる機器“イーペンシル”を使って英語を聞き、それを真似しながら読む練習を繰り返す。また、単語や文を読むなかで文法を身につけ、長文読解の基礎にする。

 そして「読む力から書く力へ」。意味の分かった英文を音読し、書く学習を繰り返すことで、英文の構造をつかんでいく──。

 アンケートの結果からも、多様な力の伸びを保護者が実感していることがよく分かる。「役立ったところは?」という質問に対しては、公文式の英語の成果が英検合格に直接結びついていることを示す回答も少なくなかった。

 さらに、公文式の英語の経験者である高校生と大学生にインタビューし、公文式との付き合い方などを話してもらった。

ダンスの練習と並行しながら、スピーチや作文に生かせる基礎を習得 ──橋本瑠那さん(高校1年)

橋本瑠那さん●幼稚園の時から続けている大好きなダンスでプロを目指す。小学生の時は日々図書室に通うほどの読書好きで、公文式の英語の教材で出合った「老人と海」が好き。高校では英語の特別コースで勉強しながら部活で体操にも挑戦する。作文、読解、スピーチなど高校での英語の授業はハイレベルだが、楽しさを感じている。

 小学校6年生のとき英検の準2級に合格できたのは、公文式の英語でたくさんの文章を読むのに慣れていたのが大きかったと思います。リスニング機器を使って、教材を毎日学習していたので、リスニング問題も特別な対策なしに解くことができました。

 公文式の英語を始めたのは小学校の低学年の時です。幼稚園の時から続けていた算数に加え、英語も毎日30分は学習。読書が好きだったのでストーリー仕立ての英語教材も面白く、「老人と海」などの物語を読み、聞き、発音し、書きながら、そして新しい単語や構文を学んでいきました。

 英検は教室の先生の勧めで小学3年生の時に5級、4年生で4級、5年生で3級を受けました。いずれも過去問を解く程度の準備で合格できたので、公文式で基礎をしっかり身につけることができたんだと思います。

 ダンサーという将来の夢に向けて、中学生になると週に5回ダンススクールに通うようになりました。そうしたなかでは、学習時間を自分で調整できる公文式の特徴が助けに。教室は開いている時間中なら都合のいい時に行けるので、急にダンスのリハーサルが入っても対応することができました。教室でもらう宿題はいつも鞄に入れ、時間が空くとするようにしていたので、どこでも勉強に集中できる力も鍛えられたと思います。こうしてダンスと両立しながら、中学3年生で大学教養課程レベルの教材を学習しました。

 中学2年生の時は、学校の先生の勧めで市の英語弁論大会にも出場しました。公文式の教材でたくさん英語に触れてきたので日本語のスピーチ案を自力で英語にできた部分も多かったと思います。また日頃ネイティヴスピーカーの発音に合わせて教材を音読していたので、学校の先生にも発音がいいと褒められ、大勢を前にした本番のスピーチでも緊張することなく、結果として賞もいただきました。

 高校では英語の特別クラスに入っています。スピーチや作文の授業などは難しいですが、これまで鍛えてきた基礎力に助けられています。そしてもう一つ役立っているのが、公文式で身につけた自学自習力。将来はアメリカでダンサーとして活動したいので、自学自習力を生かし、自分の英語をもっと磨いていきたいと思っています。

聞き、読み、発音し、書くことを繰り返し、アメリカの大学でも通用する力がついた ──芦澤理恵子さん(津田塾大学4年)

芦澤理恵子さん●中学時代は薙なぎなた刀部の活動や複数の習い事と公文式の学習を並行。公文の宿題は、毎日帰宅後すぐに取り組むと決め、小学校6年生から高校1年生までの間に中学、高校、大学教養課程にあたる教材を修了した。大学では文学を学びながら教職課程も取り、夢だった留学も実現。愛読書は『モモ』で、現在の楽しみはホットヨガ。

 私が公文式の英語を始めたのは中学校に入る直前で、それまで英語スクールなどに通った経験はありませんでした。でも、教材はごく初歩から一段階ずつ進んでいくので「分かった」という楽しさがある。ネイティヴスピーカーによる音声を納得いくまで聞き、発音の練習ができるところも気に入りました。

 学習のスタートは遅めだったものの、英検は中学2年生で3級、3年生で準2級、高校1年生で2級に合格。公文式の教材を繰り返し学び、教材に即して音声を聞くことでリスニング問題への備えができていたのに加え、英文読解を通じて文法などもしっかり身につけられたのが良かったと思っています。

 公文式の大きな魅力は、やはり自分の学年にとらわれず、やる気しだいでどんどん先に進めること。私の場合は教材の面白さが学習の大きなモチベーションになりました。キング牧師の公民権運動や科学の話題などジャンルも幅広く、留学への夢が膨らむ内容も多い。同じ教室の仲間の頑張りにも触発され、高校1年生のとき大学教養課程レベルの教材を終えることができました。

 実はもう少し会話の勉強などに力を入れるべきかと迷い、公文の先生に相談したこともあります。しかし、アメリカの大学に1年間留学して、「公文式で読解力をつけ、表現の幅を広げることがコミュニケーション力の向上につながる」という先生のアドバイスが正しかったことを実感しました。

 公文式で英語を聞き、繰り返す練習を続けたことで耳が英語に慣れ、英語を英語のまま理解できるようになった結果、留学先で英語の授業についていくのにも困りませんでした。また、英語のレポートでも文法の間違いなどを指摘されずに済み、課題で大量の資料を読むのも苦になりませんでした。留学後にはTOEICでも875点を取ったので、さらにスコアを伸ばしたいと考えています。

 諦めずに好きなことを追求する力がついたのも、公文式で学んだ大きな収穫でした。毎日地道に教材を学習することで好きな英語の力が上がり、留学もでき、世界も広がりました。将来は、これまでの経験を生かしながら、何らかの形で多くの子供が海外へ羽ばたく手助けをしたいと思っています。

●お問い合わせ先/株式会社公文教育研究会
URL http://www.kumon.ne.jp/