言うことを聞かない子
子供、夫、両親、ママ友やPTA、職場の人間関係、
そして、自分にも。ちょっとしたことで悩んでしまうママへ。
いつもと違った角度から、悩みを見直してみませんか?
子供の前ではやさしく、心穏やかにいたいですものね。
なぜ、女性はうつになりやすいのか?
男性と女性は、脳のつくりが違うというのはよく聞く話だ。「右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)は、女性のほうが男性の50倍も太いんです。このような脳のつくりから、女性はもともとマイナス思考に陥りやすい」と心理学者で臨床心理士の植木理恵さんは語る。「女性は直感をつかさどる右脳と、論理的思考をつかさどる左脳をつなぐパイプが太いため、情報を処理する能力に優れています。しかし、それが行きすぎて『拡大思考』や『自己関連づけ』という考え方をしやすい。それがストレスとなって女性を苦しめるのです」
「拡大思考」とは、いま目の前で起きている問題を、過去や未来にまで広げてしまう考え方のクセだ。たとえば、たわいない夫婦ゲンカを、未来永劫(えいごう)続くものだと思って絶望する。ケンカの最中に「あのときもそうだった」と過去のことを引っ張りだされて閉口した男性は多いだろうが、それも拡大思考のなせる技だ。
「自己関連づけ」とは、本来関係のないことまで、自分と関連づけて考えてしまうこと。たとえば、「みんなでお茶を飲んでいるときに会話が盛り上がらなかったのは、私がつまらないことを言ったからだ」「息子が受験に失敗したのは自分のせいだ」といった思い込みがそれだ。
「このような思考をする人は、一般的に責任感が強く、能力も高い。でも、関係のないことにまで責任を感じていたら、苦しくなって当然。これが女性のマイナス思考の正体です」(植木さん)。
逆に言えば、拡大思考や自己関連づけをしない人は、ストレスが少ない。子供の受験の失敗も運が悪かった、と思えば気が楽になるというもの。何事も考え方次第だ。
そこで、女性が陥りやすいイライラのケースごとに、気を楽にする考え方をレクチャーしてみよう。先述の植木理恵さんをはじめ、精神科医で二児の母でもある奥田弘美さん、家族を題材にした作品も多い脚本家で三児の父の清水有生(ゆうき)さんに教示していただいた。
イライラの原因-1
言うことを聞かない子
「そもそも言うことを聞かない生き物です」● 清水
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| 清水有生●脚本家。「清水有生」名で妻と2人で手がけた脚本は、テレビドラマ「夫婦道」「3年B組金八先生シリーズ7・8」(TBS系列)、「明日の光をつかめ」(フジテレビ系列)、「家族」(テレビ朝日系列)ほか多数。3児の父。 |
自分が子供だった頃を振り返ってみても、素直に言うことを聞いた覚えはありません(笑)。親としては、言うべきことは言う。しかし、子供が聞かなくても、仕方ないとあきらめるしかない。子供というのは、そういう生き物なんですから。
わが家の3人の子供たちも、何度女房が「洗濯物は洗濯カゴに入れなさい」と言っても、家中に服を脱ぎ散らかすのをやめませんでした。それを拾い集めて洗濯していた女房は気の毒でしたが、無理に直そうとしてもイライラが募るだけです。
それに小・中学生の子供が言うことを聞かないとしても、その内容はたかが知れています。つまらないことで言うことを聞かせても、子供は不満をためるだけ。すると人生の岐路に立つ重要な選択のときに、親の意見を聞かなくなります。「今まで、散々言うことを聞いてきたんだから、これからは自分のやりたいようにやらせてくれ」と。おもしろいもので、無理に言うことを聞かせようとしないでいると、子供は親に歩み寄ってきますよ。
「反抗期がないほうが問題」● 奥田
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| 奥田弘美●精神科医。メディカル&ライフサポートコーチ研究会代表。臨床診療の傍ら、心が元気になる方法を執筆や講演にて提案。著書に『うつが逃げ出す50のコツ』『自分の体をお世話しよう~子どもと育てるセルフケアの心』ほか。2児の母。 |
子供が親の言うことに反抗するのは、独立心が芽生えてきた証拠。むしろ、成長を喜ぶべきです。精神科では、反抗期がないことのほうが問題とされています。家庭内暴力や引きこもりなどの症例を見ると、必ずと言っていいほど、「幼少期は手のかからない子供だった」「素直ないい子だった」とあります。それは成長の過程で当然生じる親への反抗を素直に表現できない、不健全な親子関係なのです。子供の反抗は、健全な親子関係が築けていると自信を持ちましょう。
そう考えても気持ちが治まらないときは、お母さんも我慢する必要はありません。怒りたければ、怒ればいい。どんなことを言ったらお母さんが本気で怒るのかわかれば、子供にとっては人間関係を学ぶいい機会になります。
言うことを聞かせるテクニックとしては、私を主語にした「Iメッセージ」で伝えましょう。「やめなさい!」と言うのは、あなたを主語にした「YOUメッセージ」。そうではなく、「そんなことをされると(私は)悲しい」と私を主語にして伝えると、責められているニュアンスが減り、相手が受け入れやすくなるのです。また、私は子供と舌戦になったときには、自分の気持ちを伝えたら、最後は言い負けてもよしとしています。そのほうが子供は留飲を下げることができるし、「言いすぎたかな」と反省もするから、良い効果があると思います。
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