▼子供が私立に行きたいと言いだしたけど、お金が足りません
[A]:学資保険や奨学金を利用するようでは、
いずれ破綻します
学資保険や奨学金の利用など、子供の教育のための資金プランはいくつかあります。しかしそれらは本来大学の学費に充てるもの。中学・高校の教育費は現状の収入でまかなうのが大原則です。それができずに、借りたり、老後の蓄えを取り崩すようでは、いずれ破綻します。
専業主婦の奥さんが働きに出るなどして、収入を増やせばいいと考える人も多いと思います。本人にバリバリ働く心構えがあって、勤め先も見つかればそれでいいのですが、「パートを探せばすぐ見つかる」と思っているなら注意が必要です。私立中学にかかる費用を年間100万円と仮定すると、一カ月あたり約8万円。ところが今は派遣会社の登録条件も厳しく、安定的に仕事があるとは限りませんし、スーパーのレジ係などでは昼間のシフトが埋まっていて、夜間や早朝勤務しか選べないケースもあります。それでは家庭との両立もままなりません。月8万円稼ぐのは簡単だと思われがちですが、実はそうでもないのです。
しかも私立は学費以外にも何かとお金がかかります。うちは長女が中学から私立に行きましたが、「友達と原宿に買い物に行くから、見せ金3万円貸して」と言われてびっくりしたことがあります。使うつもりはないけれど、そのくらい財布に入れておかないと誘ってもらえなくなると言うのです。
かくいう私も、中学から私立校に通っていました。でも家計が心配だったので、高校のときからアルバイトをしました。授業料と修学旅行のお金は親に出してもらいましたが、スクールセーターやそのつど必要な教材などは全部自分で払っていました。学校側に見つかれば無期停学だったでしょうから、われながら危ない橋を渡っていたと思います(笑)。
私は自分で学校の費用を払うことを気にする性格ではなかったので、学校生活を楽しく過ごせましたが、子供の性格によっては、無理して私立に入ったのが裏目に出て、周囲との生活レベルの違いから、劣等感を持ってしまうこともあるでしょう。
もちろん私立校にはいいところもたくさんあるので、進学自体は否定しません。大事なのは、私立に行くことで長期的な教育環境が子供にとって最適なものになるかどうか。中学進学の時点で家計に余裕がないなら、高校に進む頃にはさらに厳しくなり、いざ大学選びの際に、学費の高さゆえに希望する大学や学部を諦めなくてはならないケースも出てくるでしょう。それでは本末転倒です。
希望する私立中学に行けなければ、一時的に悔しい思いはするかもしれません。しかしその気持ちをバネにして、高校や大学受験を頑張ればいい。リベンジは可能なのですから。
また、子供の教育費と親の老後資金は綱引きのようなもので、どちらかが多くなれば片方は少なくなるもの。教育にお金を使いすぎると老後の蓄えどころではなくなり、将来は子供の負担になりかねません。
老後もにらんだ教育費のかけ方をじっくりと考えて、どんなバランスが家族に最もデメリットが少ないのかで、結論を出しましょう。

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