正解ばかり書いてあるのはダメノート

わが子の勉強法の間違いが一目瞭然
「秀才ノート」に隠れた35のワザ、発見!

 
 

東大生、医学部生、有名塾、
敏腕家庭教師らが自ら編み出した、
または、教え子に伝授したノート術を公開。

今回紹介するノート術は全部で35。
どれから学んでいけばいいか。
ここでは、受験生時代にノートをフル活用したという
東大生3人とともに考えてみよう。

 
 
メンバー
教育学部4年/清水章弘さん
医学部3年/井上理美さん
理科二類/岡 実穂さん
 
 

【東大生とノート議論!】
うちの子には、どのノート術から教えるべきか?


編集部(編) まじめに板書を写しているのに、成績につながらない子がいます。そんな子とみなさんとの違いは何でしょうか。
清水(清) ノートうんぬんではなく、まず授業態度の違いだと思います。
 授業態度が悪いと?
 いえ。自分が主体となって授業を受けているかどうか。授業は先生がするものだ、板書を写せば十分だ、と受け身の意識なのではないでしょうか。
 授業の主役は自分だと。
 その通りです。自分から積極的にかかわれるかどうか。その姿勢がノートに如実に表れます。
 自分が授業の主役になるには、手始めとして、ノートをどうすればいいでしょうか。
 板書通り書けるのなら、まずはノートの余白に何かプラスアルファを書くということをきっかけにするといいと思います。
井上(井) 授業中にわからなかったことや気になったこと、あとで質問したいこと、先生の余談などをメモっていました。慣れてくると、その日のキーワードは?なんてことも書けるようになると思います。余白のままにしておくのは、もったいないことです。
 板書の中でもどこがポイントなのか、と考える癖をつけるのもいい方法だと思います。先生の色分けとは別に、自分なりのマーキングをしてみるとか。
 そうそう、その「自分なり」というのが大切なんです。アレンジして、結果が出るやり方を見つければいいと思います。一つのやり方に固執して、一貫性を重んじるあまりに勉強がつまらなくなるなんて、本末転倒です。
 みなさんのベースは、授業ノートにあるわけですね。
 もちろんです。授業は自分なりの勉強法を試行錯誤する格好の場です。
 授業ノートを適当に取ってしまうと、あとで苦しみます。思考の跡が残っていないと、一から勉強をやり直さないといけない。いつでもテスト対策に入れるようなノートにしておきたいです。
 さて、自分なりの授業ノートが確立してきたら、それからはどうすればいいでしょうか。
 友達と見せ合うといいと思います。社会の成績が常にトップのクラスメートがいて、どんなノートを取っているのか見せてもらったら、オレンジのペンを駆使していたんです。即、まねしました。
 中学2年のときだったか、勉強法をみんなで見せ合うのがクラスではやりました。集団で勉強法やノート術をシェアできる環境があるといいですね。
 勉強は一人の世界で完結させないほうがいいというのが僕の持論です。ほかの人のノートを見たら、自分の授業態度を振り返るきっかけにもなりますしね。
 ノート交換はいい刺激になりそうですね。「人に見せる」ことでモチベーションもアップしそうですしね。授業ノートのレベルが上がってきたら、いよいよ、まとめノートに着手ですね。
 まとめノートを作ると、思考の整理ができますし、作業中にもおおよそ頭に入ります。疑問に思ったことやもうちょっと知りたいことなどをインターネットで調べて書き加えています。楽しみながらやれるので、私は好きですね。
 楽しみは外せない要素です。大人は何のために仕事をするのかが明確ですから、ひたすら効率性を追求するなかでメモやノートを取ればいい。でも、中高生は何のために勉強するのかをはっきりわかっていないことが多い。だからこそ、勉強自体に楽しみの要素がないと続かないんですよ。
 そうかもしれません。
 結果に向かって一直線に進む勉強と、蛇行しながら進む勉強の二種類があるとしたら、岡さんが作るまとめノートは後者です。効率だけを考えれば無駄に思えますが、絶対にそんなことはない。最後には底力となって表れてくるはずです。
 長期的な観点で、教養をアップさせるノートにまで手が回ると理想的ですね。でも一方で、定期テストの前など、短期的に結果が必要なときもありますよね。
 先ほども少し触れましたが、授業ノートが充実してくると、まとめノートの要素を加えたりして、授業ノートがそのままテスト前ノートになるような工夫ができるようになります。
 単語や年号など、覚えるしかないというものは、ノートにまとめたりはしませんでした。紙切れにざっと書いて、空いた時間にポケットから出して覚えます。適当な紙に書いたほうが「捨てるんだから絶対覚えないと」という気になれるんですよね。不思議に脳の吸収がいい。
 わかります! 私は「チラシの裏」派でした。
 捨てる、というのは重要なテーマかもしれません。正解ばかり、知っていることばかりのノートは捨てていいんです。大切なのは、理解不足な部分、覚えにくい部分なんですから。
 なるほど。みなさん、正解よりも不正解に飢えているんですね(笑)。意外というか、さすがというか。


 
 
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