結婚●「一生働いてくれる」役所勤めは女の商品力を上げる

 
 


女性はいまでも
「高収入」の条件は決して譲らない


「三高」という言葉を覚えているだろうか。「高学歴」「高収入」「高身長」の三本柱がそろった男性のこと。1980年代末、バブルのころの流行語で、当時の女性たちが理想とした結婚相手の条件だ。
 そのころ、結婚相手の理想の職業はというと、大企業のサラリーマン、弁護士、医師がトップ3を占めていた。公務員は、上位に入っていたが、この三傑より位置が一段低かった。

 今はどうだろう。弊社「プレジデント」誌の2009年の調査によれば、結婚相手の条件のうち重要なものとして、1位「人柄」、2位「価値観が合う」といった相性が上位に挙げられた。3位に「収入」、以下に「職業」「学歴」など条件面が並ぶ。
 男性も女性も職業にはこだわらなくなっているようだ。ただ、女性の場合は相手が正社員であることを必須条件に挙げている。職業は何であれ、安定が大事なのだ。
 希望する収入では、相手が30歳代ならば年収400万~600万円。40歳代なら600万円以上。バブル時代の三高から「高学歴」と「高身長」は譲っても「高収入」は譲れないのだろうか。だが、この年齢層での収入レベルは、国家公務員の平均に近い。その意味では大企業サラリーマンも収入面では条件をクリアしている。

 男性も、女性の収入にはこだわらないが、結婚後も女性に仕事を続けてほしいと思っている。その理由は「自分の収入だけでは不安だから」で、これは今の時代をよく表している。夫婦共働きでと答えた男性は4割にものぼり、女性の収入に期待するところが大きい。
 男女雇用機会均等法の成立は、働く女性の社会的な地位を保障した。「休暇」(本誌111ページ)で触れた次世代育成支援対策推進法は、働きながらでも出産・育児が無理なくできるように、家庭、企業に従来の働き方の見直しを求めている。
 育児休暇の取得率は、民間でも女性で約90%と進んできている。前述した回答からは、そんな現代を反映した結婚観が垣間見える。

 では現在、結婚相手として選ぶなら、公務員と大企業サラリーマンのどちらが好まれるだろうか。本誌は親100人に緊急調査を行った。
「娘の結婚相手」や、妻に聞いた「もう一回結婚するなら」という設問では、公務員と大企業サラリーマンは、ほぼ半々に分かれた。女性の結婚相手として、男性の職業はどちらでもよいようだ。
 一方、円グラフのように、「息子の結婚相手」と、夫に聞いた「もう一回結婚するなら」という設問では、いずれも公務員が優位に立った。男性の結婚相手として、女性公務員は望まれる職業なのだ。

「雇用の安定」「老後の安心」のほかに「家族との時間が多い」「育児休暇が取りやすい」「福利厚生が充実」が理由として挙げられている。大企業で働く女性よりは、家庭と仕事が両立しやすい職種だととらえられているのだろう。
 公務員の将来には、いささか暗雲がたれこめかけているが、結婚においては女性公務員が光を放っている。


 
 
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