頭が冴える三大栄養素は脂質、糖質、タンパク質

「集中力、やる気、IQに影響大」は
大脳生理学の常識です

 
 

「毎日の食事で子供の成績が変わります」といっても、ピンとこない
親御さんも多いだろう。それくらいで頭が良くなるなら苦労しないよ、
なんて思うのが普通かもしれない。
しかし脳と栄養の関係を知っても、まだそのスタンスでいられるだろうか?
これに気づいた家の子だけが伸びていく、食べ物でIQが変わるメカニズム!

 
 
教えてくれた人
中川八郎
大阪大学名誉教授。国際東洋医療学院学院長。1931年生まれ。専門は脳のエネルギー代謝や生物時計の生理学。『子どもの脳を育てる栄養学』『頭がよくなる栄養学』など著書多数。

生田 哲
薬学博士。1955年生まれ。米国での研究生活ののち、現在は医学・薬学を中心とする執筆を行っている。『脳は食事でよみがえる』『食べ物を変えれば脳が変わる』など著書多数。

大塚常好=文
 
 

 人間の頭の良さは持って生まれたもの、遺伝子によって決まっていると考える人もいるだろう。
 しかし、実情はもう少し複雑だ。遺伝子は自動車でいう設計図であり、それだけで高性能な車ができることはありえない。実際に車を造るには鉄やゴムなどの材料が必要で、「人間の材料」とは毎日の食事で摂るさまざまな栄養素である。
 では、人の知能を高める食材とはどのようなものか? 今回は、脳の三大栄養素といわれる脂質、糖質、タンパク質にスポットを当て、頭が良くなる食のメカニズムを探ってみた。


「脂質」が決め手!
脳みその柔らかさとやる気の関係


 脂肪には本来、何の罪もない。
 確かに脂っこいものを食べすぎれば、太る。ドロドロ血にもなる。だから、目の敵にされる。だが、脳は何でできているか? 実は脂肪なのである。
「脳の乾燥重量の50~55%は脂肪。脳は人体でもっとも柔らかく、脂っぽい臓器と言えます」
 と、指摘するのは薬学博士の生田哲氏。
 体脂肪率ならぬ、脳脂肪率は50%以上!(40%はタンパク質)。ダイエットや健康のため、という名目で、「脂=悪者」というイメージが先行してしまうが、脳を新鮮な状態に保つためには、脂質の摂取が不可欠なのだ。まずは、この点をしっかりと押さえたい。

 ただ、脂なら何でもいいわけではない。
「取る脂で脳の質が変わる」
 今回の取材で専門家が口を揃えたのは、この事実。端的に言ってしまえば、良質の脂質を取れば脳は柔らかくなり、“粗悪”な脂質を過剰に取れば、脳は硬くなる。硬い脳では頭の回転も遅くなる。「脳みそ筋肉」という表現は、ある意味正しい。脂質の取り方を間違えたカチカチの脳では、学力向上も望めないのだ。

(続きは本誌をご覧ください)

 
 
プレジデントファミリー公式twitterアカウント

メールマガジン
<プレジデントファミリー通信>

 
 

「プレジデントファミリー通信」では、毎月2回、当月号の内容とともに、編集部員が取材の中で感じたことや、誌面に載せられなかった裏話、パパ編集長の日常などを毎月2回配信します。

メールマガジン申込・登録変更