巻頭エッセイ
子育ては20年プロジェクト
夫婦は、同時に親になる。
理想は共に「親」として育つこと。
子供が生まれた瞬間から新しい命を気づかい、
どうしたらこの子が健やかに成長するか、
共に考え、共に学び、父親、母親へと育っていくことだ。
同じように子供の心を感じ取り、同じように子供の教育環境を考え
互いに分かち合い、同じ価値観で日々子供と接すれば
子供は豊かに育つからだ。
しかし、実際は、夫が父親になるスピードと
妻が母親になるスピードが違うことが多い。
子供と一緒にいる時間の長さも違えば
病院、学校、友達との関係や子供の成長にかかわる情報など
子育ての様々な場面を体験する量も違うからだ。
それは自然なことだと思う。
だから、些細なことが気になることもある。
例えば保育園への送り迎え。
曜日を決めて夫婦で分担しても、担当の朝、夫は起きてこない。
起きない夫を待ちながら、私は、仕事に出られずにいた。
夫の代わりにすべての登園準備をし、待った。
しかし、私はある時、気づいた。
二人で100、だから私は50と考えず、私が100の責任を持てばいい。
自分のベストを尽くすほうが、私は幸せだと気づいたのだ。
そして、なにより私の元気な心が子育てには必須なのだ。
親の責任とは、今日どちらが保育園に連れて行くかでも
どちらが食事を準備するかでもない。
20歳になった子供を世の中に送り出すとき
それぞれの親が、それぞれの責任で
自分が育てた、と胸を張って言えるかどうか。
子育ては「20年プロジェクト」。
子供たちが大人になったとき
社会にプラスをつくる人間になっているよう、毎日、愛を与える。
毎日、子供にベストを尽くす。
そのためにまず、親は、笑顔であるといい。









