脳の機能を知れば、ラクラク達成
意志の強さは無関係。
決心しても続かない本当のワケ
人はどうして、習慣を身につける前に挫折していくのか。
それは根気がないわけでも、努力が足りないわけでもない。
脳の「やる気のスイッチ」を押せていなかっただけなのだ。
でも、その仕組みを知った今日からは、世界が違って見えるはず。
どうして人は習慣を
継続することができないのか?
三日坊主を脱却するコツは……。まず、「なぜ続けられないのだろうか」というメカニズムから考えはじめるのがいいでしょう。
私の最新刊の『単純な脳、複雑な「私」』のウェブサイトで一般公開している動画に「ピンク色の斑点実験」があります。コレはピンク色の斑点が円形に整列していて、そのうちの一カ所が時計回りに消灯してゆくだけなのに、15秒ほど凝視していると、なぜか実際には存在していないハズの緑色の斑点が一緒にグルグル回りはじめるというもの。さらに30秒も凝視していると、実際にはあるハズのピンク色の斑点はすべて消え、緑色の斑点だけが見るようになります。
これは脳における「馴化(じゅんか)」の役割を象徴しているんです。その場に当然のようにあり続けるものを見るのに慣れてしまい、飽きてしまうと、その存在自体を視覚から消してしまうわけです。つまり慣れたものは「ないもの」にされ、興味や関心を持てなくなる……。脳はそこまで飽きやすいものだから、習慣を継続することは、そもそも相当困難なことなんです。
カエルは動くハエにはパッと飛びつくけれども、動きのないものはほとんど見えていないといわれます。進化の歴史を振り返れば、そもそも脳は変化のあるものを検出するために発達してきました。つまり「変化がない=興味もない」となるのは当然で、だから、「やるぞ」と計画したことは、最初は変化がたくさんだから興味津々でも、そのうちにつまらなくなるのは、脳の働きからいえば当たり前なのです。
ですからまずは、「人間は変化のないものには飽きてしまう」という前提を知っていただくことが第一歩。これはもう「脳の機能」としか言いようがありません。意志の強さとか、努力はあまり関係ないので、飽きてしまうこと自体に落ち込む必要はありません。
じゃあ一体どうしたら、やるべきことを続けられるんだ? という話になりますが、これは「飽きやすい脳を、なんとかダマしてやる気にさせる」ことを繰り返すしかありません。
(続きは本誌をご覧ください)
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