夫婦関係編▼不機嫌な原因を思い切って聞いてみれば……

こんなに気を遣っているのに
感謝されないのはなぜか

 
 

遠慮と気遣い、そして我慢
すべてが君のため、あなたのためなのに
なぜか思いは届かない
もしかして
大きな勘違いをしているの?
そんな疑問に答えてみました

 
 
飯田 守=文
 
 

 

世の中は
殊勝妻と気遣い夫の
オンパレード?


 まずは妻の言い分に、耳を傾けてみたい。
「私の外出を夫はあまり快く思っていないようなので、友人と出掛けたり実家へ行くことを我慢している」
「掃除機の音をうるさがるので、休日には掃除をしないようにしている。脱ぎ散らかした洗濯物も以前は注意していたが、ウザそうな顔をされたので、今は黙って拾っている」
 いずれも30代後半の主婦の言葉。そこには夫の機嫌を損ねないように“耐える”妻がいる。
 ――普段の家庭生活の中で「夫に気を使っていること、我慢していること」を尋ねたら、499人の妻から、右のようなホンネの数々が寄せられた。また、「どんなに遅く帰ってきても、温かいご飯を出せるように起きて待っている」といった“殊勝な良妻”も少なくはなかった。
 一方の夫だって黙ってはいない。
「そこまで言うか、冗談ではない、オレがどれだけ我慢しているか知っているのか」と反駁の声が聞こえてくる。「妻に対して我慢していること」に、457人の夫から、怒りとも嘆きともつかない数々の言葉が寄せられた。まずは40代後半の夫。
「とにかく部屋が汚い。整理整頓能力が欠けているのか、一言で言えばだらしない。もっと掃除や整理をするように言いたいのだが、機嫌を損ねられるとイヤなので黙っている」
「子供への小言がうるさい。でもそれを指摘するとその小言がこっちへ回ってくるので言えない。少し言うだけでもキレるからガマン、ガマン」
 淡々とした弁には諦めか、あるいはまるで悟りでも開こうとするかのような姿すら見えてきた。そして40代前半の夫。
「世間話でも、妻と反対の意見を言ってしまうと機嫌が悪くなる。言葉には気を遣っている」
 遠慮と気遣い、そして我慢。食卓やリビングに漂う空気感を十二分にイメージできる、妻や夫のホンネのオンパレードだ。
「女房に惚れてお家繁盛」「女房は山の神百石の位」との俚諺(りげん)もある。理想的な夫婦にはまさに至言となるこれらの諺も、現実にはお互いが抱える不平不満の渦に呑み込まれてしまい、戯れ言にしか聞こえないところに、我慢を強いられる夫婦関係をみることができそうだ。


……まだまだ、たくさんある夫婦間の“我慢”。でも、その我慢、本当に必要ですか? 8月号誌面では、その解決の糸口を探ります。
(続きは本誌をご覧ください)

 
 

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