わが子は家でこっそり何をしている?

携帯電話と小中学生の常識

 
 

持たせる、持たせない。
メールチェックをしている、金額チェックだけ……。
不安だけど、のぞけない子供の携帯電話。
よその家では、どんなことになっているのだろう?

 
 
戸井田冲留=文
 
 

小学生女子で所持率30%
いつ持たせるかで
親の学歴との関連性も!?


「そろそろ、うちの子にも携帯電話を持たせたほうがいいんじゃないかしら?」
 横浜市在住のAさんの妻が言い出したのは、娘の夕菜ちゃん(仮名)が小学校4年生の頃。一人で電車に乗って塾に通うようになったことがきっかけだった。今、夕菜ちゃんは中学生になり、パケット定額にも加入して携帯電話を使いこなしている。夕菜ちゃんに限らず、電車に乗っていても、道を歩いていても、携帯電話を操作している小中学生の姿を頻繁に見かけるようになった。

 わが子に携帯電話を持たせる、持たせないといった判断は各家庭でも悩むところだろう。では、実際子供たちはどの程度の割合で持っていて、どのように使っているものなのだろうか。
 文部科学省が今年2月に発表した「子どもの携帯電話等の利用に関する調査」によると、小学6年生の男子で18.9%、女子で30.5%、中学2年生になると男子38.2%、女子53.4%の割合で携帯電話を持っている。これは全国調査だからか、意外に少ないように感じる。この値が顕著に跳ね上がるのは、高校生になった時で、高2では男女ともに90%を超える。

 小学生~高校生の携帯電話やパソコンの利用実態調査を行っている、ベネッセ教育研究開発センターの木村治生教育調査室室長は、「携帯電話を持ち始めるきっかけや時期は、小学生なら塾に通いはじめる4年生頃から。特に女子は行き帰りの防犯対策として、連絡を取り合うために親のほうから持たせるケースが多いです。こうした背景もあって、我々の調査では地方に対し、都市部での小学生の携帯電話所持率が若干高くなっています」という。Aさんの家と同じだ。
「興味深いのは、小学生で携帯電話を持たせる家庭は親が大学卒業率が高く、中学生では逆に持っていない子の親のほうが大卒率が高いという結果が出たことです」(木村さん)
 つまり、学歴の高い親ほど子供の教育に力を入れているため、遠方へ塾通いをさせていて、防犯のために携帯電話を持たせる。逆に中学生で持ち始める場合は「子供から欲しがることが多い」(木村さん)が、しつけに厳しい高学歴の親は、あえて持たせていないのかもしれない。


(……続きは本誌をご覧ください)

 
 

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