キーワードは「編入」
あまり知られていない国立大学への裏道
大学、短大、専門学校、高専に
入学してからでも、よりレベルの高い
4年制大学に編入できる制度がある。
編入指導のプロにこの編入制度と
現状について語ってもらった。
大学編入は、いろいろな意味でおトクである。
編入とは、短期大学(短大)生、専門学校生、高等専門学校(高専)生、そして4年制大学に通う学生が、他の4年制大学に中途入学することである。編入のパターンは受け入れ側の規定によってまちまちだが、短大の場合は卒業してから、4年制大学の場合は2年次が終わった段階で他大学の3年次に編入するのが一般的である。
私が所属している中央ゼミナールでは、40年にわたって編入したいという希望を持つ学生を支援してきた。当初は一般入試で失敗した大学夜間部学生からの“昼間部へ転部したい”という要望から始まったが、口コミで知った一般入試で希望の4年制大学や国公立大学に合格できなかった短大生や専門学校生、あるいは偏差値の低い私立大学に進学した学生から、「リベンジしたい」といった編入対策への要望が多く寄せられたため、「編入・転部コース」を設置したのである。
学生たちの意識では、編入はまさに「敗者復活戦」だが、客観的に見たとき、編入は非常にトクな制度だ。何がトクかを一言で言ってしまえば、「一般入試では合格できない4年制大学に合格できる可能性がある」からだ。
以下、編入がいかにおトクなのか、具体的に説明していくことにしょう。
短大から、お茶の水女子大学と群馬大学にダブルで合格したMさんは、編入を志したきっかけを次のように語っている。
「中ゼミ(中央ゼミナール)の先生に勧められて受けました。予備校に入る前は、国立大学を英語と論文の二科目で受験できるとは知らなかったのですが、中ゼミに入り、受験できると知ったので受けてみました」
Mさんの言うように、編入は一般入試に比べて少ない科目数で受験できる。おトクな理由の第一点目である。
たとえば、Mさんが合格したお茶の水女子大学生活科学部を一般入試で受ける場合、前期日程では大学入試センター試験で5教科7科目(人間生活学科は6教科7科目)と、同大学が実施する個別学力検査で数学、理科、外国語(人間生活学科は外国語、国語または数学)を、後期日程でもやはりセンター試験の結果を重視され、さらに口述試験を受けなければならない。一方、編入の場合は、英語を含む専門試験と口述試験のわずか二試験で受験できてしまうのである。
センター試験で受けた科目の内容を、大学に入ったら完全に忘れてしまったというのは、よく聞く話である。それを考えれば、無駄な科目の勉強に時間を費やさないで国公立大学に進学できる編入は、実におトクな制度であるといえるだろう。
編入の試験の内容について少し説明してみよう。
(……続きは本誌をご覧ください)
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