●家庭学習●

通塾率は横ばいなのに
通信教育利用者増の背景

 
 

 通信添削の利用が15年間で大幅に増えていることが、文部科学省の「子供の学校外での学習活動に関する実態調査報告」で明らかになった。
 この報告は、2007年11月に実施された調査をベースにしたもの。それによると、1993年の前回調査と比べ、通塾率は小学生が23.6%から25.9%へ微増、中学生が59.5%から53.5%へと減少したのに対し、通信添削の利用率はそれぞれ11.7%から19.5%、11.8%から17.1%と、顕著な伸びを見せた。

 ベネッセ教育研究開発センターの木村治生教育調査室長は、通信添削が伸びた理由を
(1)地域、学年を問わず誰でも取り組める (2)費用が安い (3)子どもの生活にフィットしている――と分析。
 さらに、最近の親は子供が塾通いを希望しても、それがわが子の性格や生活に合うかを見極めるようになったとも指摘する。自分で勉強が進められるタイプの子なら、通信添削のほうが習いごとや部活動など、他の時間も大事にできるからだ。

 学習を通じて親子がコミュニケーションをはかれるという効用も期待できるが、「発達に応じて子供との距離感を変えることも必要です」と木村氏は言う。目はかけるが手はかけない方向に、徐々に変えていくのがポイントとか。

 
 
プレジデントファミリー 2009年1月号
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