経営者・堀義人家の場合

わが母校、ハーバードへ5人の子を連れて

 
 

堀 義人
グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー。グロービス経営大学院学長。1962年生まれ。京都大学工学部卒業後、住友商事入社。ハーバード大 学経営大学院修士課程修了。92年、株式会社グロービス設立。2006年グロービス経営大学院開校。経済同友会幹事、日本ベンチャーキャピタル協会理事な ども歴任。

小川 剛=構成

 
 

英語でしゃべる環境に
子供を放り込む

 わが家の家族旅行には数々の「目的」があるが、その中でも、最も大きなウェートを占めるのは、「子供に異文化や英語に触れさせる」ことだ。昔から、なるべ く子供たちを海外に連れていくよう努力してきた。10歳の長男が行った国を思い起こしてみると、マレーシア、タイ、韓国、中国、アメリカ、オーストラリ ア、イギリス、フランス……。重複して訪ねている国もいくつかある。
 理由は、世界で通用するグローバルな人間に育ってほしいから。そのためには、早い段階から親が必死でその機会を与えてやる必要があると考えている。
 2006年には、家族全員でアメリカのボストンに行った。私が卒業したハーバード大学の卒業15周年記念の同窓会が6月にあって、それに合わせて5月後半から6月にかけて訪れた。10歳の長男から2歳の末っ子までの5人を引き連れた大所帯だ。
 ホテルはハーバードのキャンパスの近くに取った。そうすれば、歩いてハーバードの雰囲気を味わえるからだ。「パパはあの大学に行っていたんだよ」とか、 「緑が多くて、川もきれいでしょう」などと案内しながら、子供たちを連れてボストンの街を散策した。大学のキャンパスに入ってみると、各国から集まった学 生たちの活気に満ちあふれている。もちろん子供たちには学生が何を話しているかはわからないのだが、こういったアカデミックな空気の中にいるだけでもいい 刺激になる。
 ボストン滞在の後には、スタンフォードやシリコンバレーにも足を延ばして、「アメリカ」というスケールの大きな世界を子供たちに見せてやることができた。父親としても大満足の旅であった。
 ボストン滞在中には「英語をしゃべる」体験もさせた。ハーバードで各国の子供たちが交流する英語プログラムがあったので、それに参加させたのだ。
 まずは当然、日本語がまったく通じない戸惑いから始まる。息子たちは最初、怖がって泣いてばかりいた。しかしだんだん慣れてきて、表情や身振り手振りな どの、言葉以外のコミュニケーション方法にトライする。(……続きは本誌をご覧ください)

 
 
プレジデントファミリー 2008年4月号
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