学習指導要領改訂のその後
2013年に激変か
高校入試の未来予想図
それとも、すぐに諦めるだろうか……。
変わり行く教育現場とともに、公立高校入試で問われる力にも変化が。
すでにその兆しが表れている問題を分析し、6年後を予測する
2011年~12年に実施が予定されている新学習指導要領は「ゆとり教育からの転換」などといわれています。しかし、考え る力や表現する力、自分で課題を見つけて主体的に判断する力などを合わせた、いわゆる「生きる力」を重視するという点では、現行の指導要領と目的は大きく は変わっていません。
ただし、この10年の間に3度実施されたPISA(OECDが行う15歳児を対象とした学習到達度の国際比較調査)の結果で、日本は思いのほか振るいませんでした(2000年、2003年分)。今回の指導要領改訂は、その影響を多分に受けています。
キーワードの一つは「言語力の育成」です。多種多様な材料から必要な情報を取捨選択して読み取り、そこに自分の知識や経験を合わせる。そしてそれを論理 的に整理して、考えを相手に伝える。この一連の行為を「言語力」と呼びます。これを、国語だけでなく全教科にわたって育成していこうというのが、改訂の大 きなポイントになっています。 2007年4月、小学6年生と中学3年生を対象にした全国学力テストが実施され、国語と算数(数学)の2科目で、基礎的な知識を問う「A問題」と、知識 の活用力を問う「B問題」の二部構成で出題されました。43年ぶりの全国テストの背景には、これから求められる新しい学力とは何かを目に見える形にして メッセージを送ると同時に、指導要領が急に変わってもなかなか対応しきれない現場に、今から変わる意識を持ってもらおうという文科省の狙いがあったはずで す。
出版社により差はありますが、現行の教科書にもPISAや「B問題」を解くヒントになるような内容が織り込まれています。ところが授業では、そこはあまり取り上げられないのはなぜでしょうか。
一つの理由は、指導要領に基づいて知識を与えて理解させることに比べ、「言語力」を学ばせるのは大変手間がかかるからです。もう一つの理由は、高校入試 にそうした問題があまりなかったからです。日本では善きにつけあしきにつけ、入試問題が授業内容に大きな影響を与えます。入試に出ないものはなかなか指導 に反映されないし、子供たちも学びにくいのです。(……続きは本誌をご覧ください)
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