お父さん、それは違います!

ケガの応急処置、常識のウソ
「鼻血」篇

 
 
すりむいたら消毒? やけどにはアロエ?
昔覚えた知識には、今の医学ではNGのものがたくさん。
本格的なアウトドアシーズンを前に覚えておきたい
正しいファーストエイドの最新情報
 
 
田端広英=構成・文
 
 
首の後ろを叩いても
止まらない
 
 
鼻血が出たら顔を上に向け、うなじを手刀でトントン……鼻血の応急処置としてよく言われる方法だが、「一体、誰が考え出し たのでしょう。不思議でなりません」(埼玉県・東鷲宮病院の水原章浩副院長)と、医学的にはまったく根拠がない。むしろ、日本赤十字社の救急法講習では 「脳の下を叩くことは危険」として薦めていない。
 鼻血の応急処置として正しいのは、傷の出血の場合と同様、圧迫止血法が基本。「小鼻の上、指に硬く当たる骨のちょっと下を指でつまみ、3〜5分程度しっ かり押さえてください」(千葉県柏市・飯島整形外科の飯島譲院長)。この部分の内側には匂いを感じるための毛細血管が集まる「キーゼルバッハ部位」と呼ば れる場所があり、ほとんどの鼻血はここからの出血だからだ。
 もし手近に氷などがあれば、鼻をつまみながら冷やすとさらに止まりやすくなる。鼻血を飲み込むと気分が悪くなることもあるので、鼻孔の下にハンカチなどを当て、ややうつむき加減で安静にするといいだろう。
 それでも鼻血が止まらない場合は病院へ。「耳鼻科に行けば、専門的な医療機器で止血してもらえます。また、頭を強く打った後で半透明の鼻血が止まらない場合は、脳からの髄液が出ている可能性も考えられますので、すぐに病院に搬送して検査を受けて下さい」(飯田先生)。

(……続きは本誌をご覧ください)

 

※この他9月号誌面では、以下の応急処置についてイラスト付きで紹介しています。ぜひご覧ください。
・止血/・傷の処置/・やけど/・突き指/・骨折、ねんざ/・虫さされ/・熱中症/・溺れ

 
 
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