東大にたどり着くまでに、どれだけお金がかかったか?

東大生の進学コース別「家計の対処法」

 
 
お父さん88人に聞いた、
お勉強代、妻のパート、子供のためにあきらめたこと
 
 

わが子にはできる限りの教育を受けさせたい、親がそう願うほどに先立つお金の悩みは深くなる。いったい、世の親たちは子供の教育にどれだけ使い、どんなときに悩んできたのか? 今回は、東大生の親に、「子供の教育費」についてのアンケートを行い、88人の回答を得た。

 まず、わが子にかける教育費の大小は、子供の辿ったコースが公立校中心か、私立校中心かで大きく分かれた。オール公立コースの場合は、塾や通信教材の費 用を含めてもおよそ300万円前後だが、小・中公立コース(高校から私立に通わせる)はその1.6倍、私立の中高一貫校であれば3倍弱の費用となる。た だ、中高一貫コースは塾通いの費用でみると、小学校の早いうちからスタートを切るために割高となるが、中学で塾通いをする割合が下がる分だけ、小・中公立 コースより塾通いの効率は良いともいえる。

 父親の年収はというと、やはりお金のかかるコースほど高収入という相関を見せている。だが年収が高ければお金の悩みがないかというとそうでもない。どのコースの親であっても「家計が苦しい」時期は確かにあった。

 最も多かったのは「子供が高校3年生のとき」で、状況としては「兄弟の受験・進学時期が重なった」というもの。この時期は一人でも入学金や塾代でお金が かかるのに、二人分となれば、悲鳴も上げたくなるだろう。また中高一貫コースのみ、「私立中学受験を控えた小学校6年生の頃の家計が苦しかった」という回 答も目についた。

兄弟の受験が重なるときが
最大の試練

では、こうしたときに東大生の親たちはどんな家計の工夫をしてきたのか? 回答数が多かったのはやはり生活費の地道な節約。「食費を抑えた」「タバコをやめ、酒を控えた」など。なかには「おかずの品目が減った……」など、ちょっと切なくなる回答も見受けられた。

 それに次ぐのが、車の購入や家の建て替えなど大きな出費の見送りや、保険の見直し、貯金の取り崩し、祖父母からの借金など。前述の「兄弟の受験が重なった」といった出費のインパクトが大きかった場合は、これら具体的な金策を行った家庭が多かった。

 また、自営業のお父さんに限らず「仕事を頑張った」という回答は意外に多く、わが子が頑張っているのなら自分も、と子供の受験を機に奮起する前向きな父親像が見えてきた。

 ちなみに妻がパートを始めた時期と、家計が苦しくなる時期にはそれほど相関はない。基本的には、親の手がかからない小学校高学年になった頃、働きに出るパターン。ただ、これは出費が多くなる前の事前準備とみるべきだろう。

 今回のアンケートによると、東大生の母親の就業率は71%で、世の中の母親の就業率54%(人口問題研究所・平成18年度発表)を大きく上回っている。 東大合格までの費用だけでなく、子供が大学に入った後の4年分の学費約240万円+生活費を考えれば、専業主婦のままでいられる母親は少ないのかもしれな い。

(……続きは本誌をご覧ください)

 
 

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