デザイン/エ・ポイ 文/石井ルリ子 撮影/松島 均
 
 

 

 WASABI。今や世界中どこに行っても、その名で通じる。学名はWasabia japonica。“わさび”は日本原産で日本料理になくてはならない、日本人にとって特別な香辛料である。

まずはオーソドックスに、マグロの刺身にのせて醤油をつけて食べると「本生 本わさび」のおいしさがストレートに実感できる。清涼感のある風味と、品があってスッと抜けるような辛味は、まさに本わさびならでは。淡い色ときめ細かさも“本物”にふさわしい。

 刺身や寿司、蕎麦はもちろん、ステーキでも「わさびと醤油で食べてください」は料理店でよく聞く口上。素材そのものを味わってほしいという意味に、ほとんど等しい。青々とした香味、鼻にスッと抜ける上品な刺激の中で素材の味をくっきり描き出すわさびは、素材を生かす和食のシンボル的存在でもあるのだ。
 とはいえ、一方でわさびは長く高級品のイメージが強く、本物のわさびの味わいが比較的身近になったのはここ二、三十年のこと。その変化には、鍵を握る一つの製品があった。それがエスビー食品の「本生」シリーズである。
 まだ、水で溶く粉末わさびが当たり前だった時代、同社が日本初のチューブ入り「ねりわさび」を発売したのは1972年のこと。日本初の高級タイプと呼ばれる「本生」シリーズのわさび(「本生おろしわさび」)の誕生は、さらに下って1987年になる。

旨いわさびがあれば、ぜひお薦めなのが塩+わさびの組み合わせ。タイ、ヒラメ、イカなど白身の魚介がもつ繊細な旨味が、ぐっと引き立つ。

 原料に本わさびを使用し、既存のねりわさびから格段に向上した味と香りはたちまち市場に受け入れられ、家庭のわさびのスタンダードとなった。それから二十数年、ほぼ毎年改良を積み重ね、より“本物”に近い味を追求。併せてわさびのリーディング・ブランドとして、おいしい食べ方などの啓発も行なってきた。ある点から見れば、日本人のわさびに対する嗜好は「本生」シリーズとともに成長してきたとも言えるのだろう。
 そんな「本生」シリーズわさびの一つの到達点が、今年2月にリニューアル発売された「本生 本わさび」である。

“本わさび”の風味で、
いつもの料理が新しい味わいに


 画期的なのは、まず使用するわさびを“本わさび100%”にしたこと。さらに独自の技術により、高級わさびの理想とされる鮫皮おろしですりおろしたような、なめらかさを実現した。
 無着色の自然の色合い、清涼感あふれる香り、刺激的なだけでなく甘味も含んだ豊かな風味……。まさに本物の本わさびのおろしたてを思わせる味わいが、さらに手軽に楽しめる贅沢な逸品として生まれ変わった。
 この「本生 本わさび」、刺身や蕎麦に添えればおいしさをストレートに実感できるが、料理に使うとひと味違った魅力に出合える。今回は、家庭でも簡単にできる3品をつくってみた。


エスビー食品株式会社・「本生 本わさび」開発担当、三島和治さん。

ねりわさびの元祖。
エスビーの技で、鮫皮ですったようななめらかさを実現

「『本生』は、本物の風味が生きているという意味。本物と呼べるおいしさと、ご家庭での使いやすさの両立が1987年の『本生おろしわさび』の発売以来、今も変わらないテーマであり続けています。
 そもそもチューブ入り香辛料は、日本で初めて当社が開発したもの。約40年に及ぶ積み重ねの中で培ってきたノウハウが、『本生 本わさび』には生きています。無着色にするなど、おいしいだけでなく安心して食べていただける自信作です」


軽く4分の1回転ひねっただけで簡単に開くキャップ、最後まで無駄なく搾れる柔らかなチューブなど、パッケージもさらに使いやすく改良された。

 まずは“太刀魚のわさび焼き”。魚の塩焼きは家庭の定番メニューだが、仕上げに「本生 本わさび」を塗って焼くだけで新鮮なおいしさを味わえる。魚は夏に旬を迎える太刀魚のほか、脂ののった白身魚やイカなどでもいい。塩だけで焼いたときより、甘味や旨味がぐんと豊かに感じられる。加熱により辛味が適度に和らぎ、そのぶん、本わさびの風味がもつ魅力にあらためて気づく一皿だ。
 2品目は“もやしとクリームチーズの胡麻わさび和え”。湯通ししたもやし、クリームチーズを「本生 本わさび」+練り胡麻で和える。チーズと胡麻のコクにわさびの清涼感――素材の個性が口の中でせめぎ合い、後を引く。もやしのシャキシャキ感も絶妙なアクセント。クリームチーズを豆腐に替えると、より和風の味わいが楽しめる。
 もう一つ“タコぶつのわさび胡瓜酢和え”も「本生 本わさび」+甘酢におろした胡瓜を合わせ、タコぶつを和えただけの簡単料理。この“わさび胡瓜酢”、覚えておくと便利。タコのほかイカやホタテ、ワカメなどにも合う。冷蔵庫にある魚介が、一瞬にして洒落た小鉢に大変身。急な来客時にも重宝しそうな一皿だ。
 今回は和風料理を紹介したが、手軽に本わさびのおいしさを味わえる「本生 本わさび」は、洋風や中華、エスニック料理にも新しい可能性を開いてくれる。たとえば、オムレツに入れたりマヨネーズと合わせてサラダに使ったり、唐辛子の代わりにスパゲッティ・アーリオ・オーリオに加える、あるいはナムプラーとともにエビ料理に応用してもいいのだ。
 実際、最近ではフランスやイタリアを代表するシェフが、わさびを使うことは珍しいことではなくなった。ヨーロッパやアメリカ、アジアへの輸出も増えていると聞く。世界中で、より自由で新たなおいしさの探求が始まっている。
 そんな中で、原点である“本わさびのおいしさ”と“使いやすさ”を兼ね備えたエスビー「本生 本わさび」。日本の誇るWASABIのスタンダードは、これからの家庭料理にとって力強い味方なのである。

 


旬の魚介、もやし、胡瓜、クリームチーズ……
“本わさび”ならではの風味で身近な素材も味わいアップ!
「本生 本わさび」をもっと自由に使おう

わさび焼きは、脂ののった白身魚にぴったりの調理法。今回は食感を楽しむために白キクラゲを加えたが、わさびだけでも十分おいしい。また、マヨネーズを混ぜてもいい。

白身魚の脂と「本生 本わさび」の好相性を知ってほしい
太刀魚のわさび焼き
材料(2人分)
太刀魚(長さ15cm程度の切り身)……………2切れ
「本生 本わさび」………………………………大さじ4
白キクラゲ(乾燥) ……………………………適宜
塩………………………………………………適宜
※好みで、大根おろし、大葉を各適宜。
つくり方
(1).太刀魚は1切れを3等分に切り、塩をして水気をよく拭き取ってから焼く。
(2).白キクラゲは湯で戻してから細かく切り、「本生 本わさび」と混ぜ合わせる。
(3).(1)の両面が焼けたら、片側に(2)を塗り、もう一度さっと火を通して出来上がり。
※下写真では、見えやすいように焼き網を使ったが、実際はガスグリルで焼いたほうがおいしくできる。
「本生 本わさび」は、加熱すると辛味が和らぎ、本わさびの爽やかな風味が残る。焼きすぎると風味までとんでしまうので、塗った後は軽く火を通すのみ。

「本生 本わさび」を加えることで、単調になりがちな練り胡麻に風味とアクセントが生まれる。酒の肴にもよし。

もやしのシャキシャキ感に、胡麻のコク&本わさびの風味がからむ
もやしとクリームチーズの
胡麻わさび和え

材料(2人分)
もやし…………………………………………1袋
クリームチーズ………………………………120g
「本生 本わさび」……………………………小さじ2
練り胡麻………………………………………大さじ1
だし……………………………………………大さじ2
醤油……………………………………………小さじ1
大葉(せん切り)または万能ねぎ(小口切り)……適宜

つくり方
(1).もやしはさっと湯通しし、クリームチーズは1cm角に切る。
(2).「本生 本わさび」、練り胡麻、だし、醤油をよく混ぜ合わせる。
(3).ボウルで(1)と(2)を混ぜ合わせ、大葉または万能ねぎを散らす。
※クリームチーズの代わりに、水きりした豆腐でもおいしい。
「本生 本わさび」と調味料類はよく混ぜ合わせる。具と和えると味が薄まるので、味見して辛いぐらいがちょうどいい。

胡瓜+わさび酢の爽やかさが、五感に涼を与えてくれる。もともと本わさびと酢や梅肉は相性がいいのだ。食欲のないときにもうれしい、夏の酢の物。

夏にぴったり。わさび胡瓜酢を覚えよう
タコぶつのわさび胡瓜酢和え
材料(2人分)
ゆでダコ……………………………………200g
胡瓜…………………………………………1本
「本生 本わさび」………………………小さじ1
甘酢…………………………………………大さじ1
※甘酢(つくりやすい量)は、米酢150mlに塩小さじ1、砂糖大さじ4、淡口醤油小さじ1、だし昆布5cm角を合わせ、しばらく置いたもの。

つくり方
(1).ゆでダコは、食べやすい大きさにぶつ切りにする。
(2).胡瓜は、おろし金や鬼おろし(今回使用)でおろす。
(3).(2)に「本生 本わさび」と甘酢を加え、混ぜる。
(4).(3)で(1)を軽く和える。
※時間を置くと、胡瓜から水分が出てしまう。なるべく出来たてを食べよう。
おろした胡瓜に、甘酢と「本生 本わさび」を混ぜるだけ。タコのほか、ホタテの刺身やわかめと和えてもいい。ほんのひと手間で、なじみの魚介が洒落た小鉢料理に早変わり。ぜひ覚えたい。

 




   「本生 本わさび」43g
   「本生 本からし」43g
   「本生 和からし」43g
   「本生 生しょうが」40g
   「本生 生にんにく」43g
   ※いずれも希望小売価格199円。
すべて無着色──“本物のおいしさ”
エスビー「本生シリーズ」
「本生 本わさび」をはじめ、5種の製品すべてがリニューアルされたエスビーの「本生」シリーズ。「本からし」は旨味を生かした絹挽き仕立て、「和からし」は辛さを生かした粗挽き仕立て、「生しょうが」は食感を生かした粗おろし仕立て、「生にんにく」はさらに丁寧にすりおろすなど、それぞれの製法にもこだわった。すべて無着色。副材料や添加物を最小限に抑え、今まで以上に“本物の味”を実現している。

▼「本生 本わさび」のブランドサイトがオープン! http://www.sbwasabi.jp/

●お問い合わせ/エスビー食品株式会社
お客様相談センター
フリーダイヤル 0120・120671
http://www.sbfoods.co.jp/
 
 

おすすめコンテンツ

 
 
  1. dancyu
    家で旨い“寿司屋のつまみ”
    スーパードライ「至上の一皿」36 東京・赤坂「鮨 木景」
  2. 七緒
    茗荷ときゅうりの甘酢漬け
    香味野菜の甘酢漬け(3)
  3. プレジデント
    小曽根 真さん
    僕はジャズマン。音楽の力を信じて細く長く復興のお役に立ちたい
  4. 七緒
    新しょうがの甘酢漬け &和風ポークジンジャー &あじの干物の混ぜご飯
    香味野菜の甘酢漬け(2)
  5. 書籍
    何度でもつくりたい 絶品おかず365レシピ
    一番おいしい! 一生使える!
  6. dancyu
    「刺身の奥義」
    スーパードライ「至上の一皿」20 東京・南青山「やんも」
 
 
dancyu 2009年8月号
dancyu 2009年8月号
税込価格 860 円
売り切れ
 
dancyu.comへ
dancyu公式twitterアカウント

メールマガジン <dancyu通信>

 
 

「dancyu」編集部員が、取材現場でのこぼれ話やオリジナルコンテンツなどをお送りします。 [主な内容] 編集部員のマイブーム/今月のスローフード/今月の日本酒/dancyu先取り情報……等々を、毎月2回配信します。

メールマガジン申込・登録変更