バーテンダーは謳う
第14回
Dining & Bar Beso
佐藤章喜
理髪店の店長をしていた。仕事の後、朝まで別の仕事をしてみようか。週2、3回ならがんばれるだろう。若いんだから。20歳であった。バイトを募集している店に電話。たまたま採ってくれたのがバーであった。
雇われた先の「師匠」は、「自分を出せ。気にすることはない。思う通りにカクテルをつくれ」とだけ言う。なにも教えてくれない。
客が来た。サイドカーを注文した。師匠が、お前つくってみろというので、見よう見まねで客に出すと、ひと口飲んで「師匠のとちがう」と言う。それでも、さらに4杯、サイドカーばかりおかわり。飲み干して「ちがうよ」と首を傾げつつ帰っていった。それでもまた翌週も現れた。(……続きは本誌をご覧ください)
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