長寿村の手料理
第13回

山梨県ゆずりはらの「おばあちゃんの台所」から

やきもちとあんびん

 
 
“粉をこねる”。
それは棡原の手仕事の一つ。
お母さんがこね鉢で粉をこねる姿は、
小麦が主食だったこの土地の原風景かもしれません。
今回紹介する小麦食は「やきもち」。
小豆や栗などの甘い餡や、
味噌や塩鱒などの塩辛い餡。
包む具もさまざまです。
 
 
文・撮影 秋元良平
1955年生まれ。東京農業大学畜産学科卒業後、新聞社勤務を経て、自然や生き物をテーマにフリーカメラマンに。棡原の自然に魅了され、10年通い詰めて3年前より在住。棡原の暮らしや伝統食を記録し、撮影を続けている。『盲導犬クイールの一生』(文藝春秋刊)の写真を撮影。
http://www.ryoheiakimoto.jp
 
 

 棡原(ゆずりはら)の粉ものといえば、今でもお土産品として名物の「酒饅頭」がある。しかし、「酒饅頭」はその昔はお祝いなどハレの日につくられるものだった。それよりもずっと日常的で気軽につくられていたのが「やきもち」。長野のおやきとよく似ている。小麦粉の生地にさまざまな具を入れて焼いたもちで、どこの家庭でも毎日のようにつくる日常食だったそうだ。

 今回は、この「やきもち」をつくっていただいた。お願いしたのは、御年88歳になられる高橋艶子さん。11人きょうだいの長女として生まれ、幼い頃から弟妹たちの面倒をみながら家事や畑仕事を手伝ってきたという。今でも現役で野菜をつくり、料理上手と評判だ。(……続きは本誌をご覧ください)

 
 
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